本当に素晴らしい商品やサービスであっても、ブランド戦略で失敗してしまうと売上も伸びなくなってしまいます。逆に、そこまでではない商品やサービスであっても、ブランド戦略で成功すれば売り上げが劇的に伸びることもあります。特に、今の時代はブランド戦略が重要となってきます。ここでは、改めてブランド戦略について考えていきたいと思います。
前回の記事のおさらい
前回は「ブログやホームページ運用にも大切なブランドの魅力について考えてみる」という記事を公開しましたが、その内容を簡単におさらいしておきましょう。
まず、ブランドにおいては他との違いをハッキリとさせ、区別するということがその根底にあります。
また、人々は自分のニーズを満たしてくれるブランド、自己表現や自己実現を叶えてくれるブランドに惹かれます。特に、現代人は損得勘定で動く傾向が強いため、自分にとってメリットのあるブランドに惹かれるのです。そして、こういったブランドを使ったブランド戦略というのは、会社やサービスにも活用していくことができるという話でした。
ブランド戦略ってなに?
では、そもそもブランド戦略というのはどのようなものを指すのでしょうか?ブランド戦略というのは、商品やサービスの独自性や強み、価値などを広く認知してもらい、ブランドのイメージ向上を目指すことによって商品やサービスの購入や利用、その継続を狙うものです。
例えば、何かを購入するときに「○○のブランドなら安心」「○○のブランドならハズレはない」といった形でそのブランドの商品が選ばれるのであれば、そのブランドのブランド戦略は成功していると言えるでしょう。ブランドが商品の購入やサービスの利用のきっかけになれば、万々歳なのです。
ブランド戦略の構築方法
では、ブランド戦略というのはどのように構築していけばいいのでしょうか?
まずは、どのようなところに強みがあるのかを把握し、ターゲットを絞り込みます。強みがわからないという場合には、SNSを活用していくといいでしょう。今の時代は、TwitterやInstagramなどSNSを利用していけば、ユーザーの声を簡単に集めることができます。強みが明らかになったら、ターゲットを決めていきます。
何かしらの商品やサービスを提供する場合、ついつい欲張って万人受けするものを目指してしまうことがあります。確かに万人受けするものであれば、より多くの方に購入し、利用してもらうことができるかもしれません。
しかしながら、それでは商品やサービスそのものがぼやけてしまう可能性があります。中途半端な商品やサービスとなってしまい、結果的に消えてしまうこともあるのです。だからこそ、最初からターゲットを絞り込み、そのターゲットに響くものに仕上げていく必要があるのです。もちろん、ターゲットとの相性といったものも考えなければいけません。
ターゲットの絞り込みが完了したら、いわゆるブランドコンセプトを決めていきます。これはブランドのアイデンティティとも言える部分になりますし、ブランドのポジションを決めることにもつながってきます。テレビなどで自分の立ち位置を理解しているタレントさんが多く起用されるのと同じように、自分のポジションがわかっているブランドは需要が高まるのです。
コストの削減やリスクの回避、自己表現や自己実現などブランドコンセプトやポジションを明確にしてきましょう。
ブランドコンセプトやポジションが明確になったら、あとはそれらを効果的に訴求できるようにアプローチしていくだけです。テレビコマーシャルはもちろん、新聞広告やWEB広告、SNSなど今は訴求するための媒体の選択肢も豊富です。こういったさまざまな選択肢の中から、もっとも効果的であろう媒体で訴求していくようにしましょう。
ターゲットの性別や年齢層などを考えて、どの媒体でいつどのようなタイミングで宣伝広告をおこなっていくのが効果的なのかを分析していきます。もちろん、PR会社の力を借りるというのもひとつのアプローチです。
口コミなどで自然と認知が広まっていくのが理想かもしれませんが、そういった運任せにするのではなく、戦略的にひとつひとつのステップを進めていきましょう。
終わりに
面倒に思えるかもしれませんが、実際にブランド戦略を進めていくと思っている以上に奥が深く、楽しめるはずです。
参考記事
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