WordPressでカスタム投稿タイプ用テンプレートを作成するルールと手順

WordPressでは、投稿や固定ページに加えて、カスタム投稿タイプ（Custom Post Types）を作成できます。
これに伴い、カスタム投稿タイプ専用のテンプレートを作成する必要がある場合があります。この記事では、カスタム投稿タイプのテンプレート作成ルールと便利な名前付けのコツをご紹介します。

カスタム投稿タイプ専用テンプレートの基本ルール

カスタム投稿タイプ専用のテンプレートファイルは、以下の命名規則に従って設置する必要があります。テンプレートファイルを WordPressテーマフォルダ内 に作成してください。

投稿ページ（記事ページ）

ファイル名

single-投稿タイプ名.php

このテンプレートは、カスタム投稿タイプの個別ページを表示するために使用されます。

例

投稿タイプ名が event の場合

single-event.php

アーカイブページ

ファイル名

archive-投稿タイプ名.php

このテンプレートは、カスタム投稿タイプのアーカイブページを表示するために使用されます。

例

投稿タイプ名が event の場合

archive-event.php

テンプレートに名前を付ける

テンプレートファイルに名前を設定しておくと、WordPressの管理画面で編集する際にファイルの目的がわかりやすくなります。テンプレートに名前を付けるには、ファイルの先頭に以下のようなコメントを記述します。

コード例

<?php
/*
Template Name: イベント専用テンプレート
*/
?>

これにより、管理画面でテンプレート名が表示され、ファイルの目的を簡単に識別できます。

注意点

カスタム投稿タイプの名前と一致させる

ファイル名の「投稿タイプ名」部分は、登録されたカスタム投稿タイプのスラッグと一致させる必要があります。

テンプレート階層を確認

WordPressのテンプレート階層に従うため、特定の投稿タイプ用のテンプレートがない場合は、single.php や archive.php が適用されます。

キャッシュのクリア

テンプレートファイルを新規作成した後、キャッシュをクリアして変更を反映させます。

実用例

イベント専用のテンプレートを作成

投稿タイプ名が event の場合

内容

<?php
/*
Template Name: イベント投稿ページ
*/
get_header();
?>
<h1><?php the_title(); ?></h1>
<div><?php the_content(); ?></div>
<?php get_footer(); ?>

アーカイブページ用テンプレート

ファイル名：archive-event.php

内容

<?php
/*
Template Name: イベントアーカイブページ
*/
get_header();
?>
<h1>イベント一覧</h1>
<?php if (have_posts()) : ?>
    <ul>
        <?php while (have_posts()) : the_post(); ?>
            <li><a href="<?php the_permalink(); ?>"><?php the_title(); ?></a></li>
        <?php endwhile; ?>
    </ul>
<?php endif; ?>
<?php get_footer(); ?>

まとめ

カスタム投稿タイプ専用のテンプレートを作成する際は、single-投稿タイプ名.php と archive-投稿タイプ名.php のルールに従ってファイルを作成しましょう。また、テンプレートに名前を付けることで、管理画面での作業効率が向上します。

これらの方法を使えば、WordPressサイトをより柔軟にカスタマイズできるようになります！