ブランド戦略の本質とは?ロゴやデザインを超えた「信頼構築」の実践ノウハウ

投稿日:2019.02.06.
更新日:2025.06.06.

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株式会社TREVOの月額制ホームページ制作サービス
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板浪 雅樹
執筆・編集 板浪 雅樹

2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」

執筆記事:記事一覧ページ
SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB

この記事は、2019年2月6日に公開した「ブランド戦略について考えてみる」をもとに、2025年の現在にふさわしい内容へとリライトしたものです。
当時の記事では、ブランドという言葉の定義や、差別化の重要性、ターゲット設定の考え方を中心にお伝えしていましたが、デジタル環境の進化や消費者の価値観の変化を踏まえると、いま改めて「ブランド戦略とは何か」を見直す必要があると感じています。

大阪を拠点に、これまで500件以上のホームページ制作に関わってきました。お客様のブランドを「ホームページという形でどう表現するか?」を日々追求しており、特に近年は、見た目だけではなく、“世界観をどう伝え、信頼をどう積み上げるか”に重点を置いたご提案をさせていただいています。

本記事では、調査レポート「ウェブサイトのブランド戦略調査」をベースにしながら、株式会社TREVOとしての実務経験を交えて、ウェブサイトを活用したブランド戦略の具体的なステップや考え方をご紹介します。
ブランディングに課題を感じている企業さま、これからウェブサイトを通じて自社の価値をもっと伝えたいと考えている方にとって、少しでもヒントになれば幸いです。

ブランドは“売る仕組み”ではなく“選ばれる理由”をつくるもの

ブランドは“売る仕組み”ではなく“選ばれる理由”をつくるもの

デジタル時代におけるブランド戦略の重要性

かつてブランドとは、テレビCMや雑誌広告など、限られたメディアに予算を投じられる大企業のための言葉でした。しかし、今は違います。中小企業や個人でも、自社の“想い”や“価値”をユーザーに直接届けられる時代になりました。その中心にあるのが「ウェブサイト」です。

デジタル時代のブランド戦略とは、単に「良いものを売る」ことではなく、「なぜそれを選ぶべきなのか」をユーザーに理解してもらい、共感してもらうための道筋をつくることにほかなりません。価格やスペックだけで勝負するのではなく、その企業ならではの価値観、姿勢、信念といった“無形の魅力”を、きちんと形にして届けること。それが、今求められているブランド戦略です。

ウェブサイトが担う「ブランド体験の玄関口」としての役割

実際に、誰かが企業や商品について検索し、最初に接する場所がそのウェブサイトであるケースは少なくありません。名刺よりも先に目にされることもあれば、営業担当との会話より先に印象を決定づけてしまうこともあります。

つまり、ウェブサイトはもはや“会社案内”ではなく、ブランド体験の入り口なのです。そこに掲載されている文章、デザイン、導線、さらには色や余白までもが、そのブランドの考え方や美意識を語る材料となります。

よって、単にデザインが綺麗であれば良いという時代は終わりました。誰のために、どんな価値を届けたいのか。その一貫したメッセージをどう表現し、ユーザーに“記憶される体験”として残すかが、これからのブランディングには欠かせません。

株式会社TREVOが重視する“世界観を壊さないブランディング”とは

私たち株式会社TREVOでは、ホームページ制作を単なる「見た目を整える仕事」だとは考えていません。お客様のブランドが大切にしてきた世界観、そして既存のお客様が感じている信頼感を壊さず、むしろその価値を高めていくことを第一に考えています。

例えば、リニューアルのご相談をいただく際にも、私たちはまず「これまで築いてきた関係性やブランド像をどう継承するか」という視点から話を始めます。ロゴやカラーが変わる必要があるのか、文章のトーンは今のままでいいのか、新しいユーザーに向けて何を補足するべきか。そんな細かな部分にまで気を配りながら、「らしさ」を壊さず、未来に向けてブランドをアップデートしていく。それが私たちTREVOのスタイルです。

本記事では、ブランド戦略の基本的なステップから、実際にホームページを活用してブランド価値を高めていくための具体策までを、調査レポートと実務経験をもとにご紹介していきます。

“選ばれる理由”をデザインし、伝える。その第一歩として、ぜひ読み進めていただければ幸いです。

ウェブサイトのブランド戦略の基礎と目的

ウェブサイトのブランド戦略の基礎と目的

ブランディングとは何か?「体験」と「信頼」を届ける設計思想

「ブランディング=ロゴやデザインを整えること」と捉えている方もまだ少なくありません。しかし、ブランディングの本質は“見た目の整備”ではなく、“記憶に残る体験”を届けることにあります。

ユーザーがある企業やサービスを思い出すとき、そこにあるのはスペックや価格ではなく、「あのサイト、なんか良かったよね」「丁寧な印象があったな」「この会社、信頼できそう」という感覚的な記憶です。それを生み出すのが、ブランド戦略です。

特にウェブサイトにおいては、ブランド体験の多くがデジタルの中で完結します。だからこそ、文字・色・配置・流れといった設計すべてが“体験のデザイン”につながっているという意識が欠かせません。情報を詰め込むことよりも、「誰のために、どんな感情を残したいか」を設計する視点が重要です。

ウェブブランディングの主要目的

調査レポートでも紹介されていた通り、ウェブブランディングには以下のような目的があります:

  • ブランド認知の向上:誰にとっても「知っている存在」になる
  • ブランド価値の理解促進:何を提供してくれるかを分かりやすく伝える
  • 信頼関係の構築:安心感と誠実さを感じてもらう
  • ロイヤルティの向上:また使いたい・応援したいと思ってもらう
  • 指名買いの促進:「あの会社にお願いしたい」と選ばれる
  • 企業価値の向上と採用強化:共感と好感を得て、人材も引き寄せる

これらは単独ではなく、すべてがつながっています。そして、これらを実現するのに最も効果的なツールの一つが「ウェブサイト」であるという点は、私たちTREVOの現場経験からも強く実感していることです。

TREVOが実践するブランド設計の起点

ブランド理解と齟齬のない認識のすり合わせ

株式会社TREVOでは、ブランド戦略をスタートする際、必ず「ブランドの理解」から始めます。ここでいう理解とは、単にお客様が使っている言葉をそのまま受け取ることではなく、ヒアリングや共有ドキュメント、図解などを用いて、“互いに同じイメージを持てているか”を丁寧に確認することを指します。

この作業を飛ばしてしまうと、どれだけデザインが整っていても、「なんとなくズレている」「うちっぽくない」という結果になってしまいます。だからこそ、言葉だけでなく、ビジュアルや資料も活用してブランドの“方向性”をすり合わせ、設計の土台をつくっていくのです。

大阪で活動する企業さまに共通する「見た目・差別化・伝達力」の課題

実際に、大阪でご相談いただく企業さまからは、以下のような悩みをよくお聞きします。

  • 「見た目が古いと言われる」
  • 「他社と同じようなデザインで埋もれてしまっている」
  • 「想いや強みをうまく伝えられていない気がする」

これらは大阪特有の悩みというよりも、全国どの地域でも共通する課題です。しかしながら、「派手な演出=差別化」だった時代を通ってきた地域だからこそ、いま改めて“らしさ”と“信頼”を両立させるブランディングへの関心が高まっていると感じます。

TREVOでは、そうした背景をふまえ、派手さではなく“共感される明快さ”と“信頼される丁寧さ”を重視したブランド表現をご提案しています。

成功するブランド戦略の7ステップとTREVOの実務経験

ブランド戦略は一朝一夕で完成するものではありません。ユーザーから信頼され、「選ばれる存在」となるには、段階的に進める戦略設計が必要です。ここでは、調査レポートでも紹介されている「7つのステップ」をベースに、株式会社TREVOが実際のホームページ制作の現場で取り入れているアプローチを重ねながらご紹介します。

成功するブランド戦略の7ステップとTREVOの実務経験

課題の把握と目的の明確化

ヒアリングと理念整理からスタートする戦略設計

ブランド戦略の最初のステップは、「いま直面している課題は何か?」を明確にすることです。たとえば、「アクセス数はあるのに問い合わせが少ない」「ブランドが他社と差別化できていない」「採用ページが共感を得られていない」など、企業ごとに異なる課題が潜んでいます。

株式会社TREVOでは、まずお客様の経営理念やビジョンに立ち返るところから始めます。打ち合わせでは、現状の課題、今後の方向性、ターゲットの変化などをヒアリングし、必要に応じて社内外の関係者へのインタビューを行うこともあります。

この“根っこの部分”をしっかり共有しておくことで、その後の表現や施策に一貫性が生まれ、目的からブレないブランド設計が可能になります。

強みの言語化と競合比較による差別化

ユーザーが「理由を語れるブランド」への第一歩

多くの企業が「自社の強みは何ですか?」という質問に対して明確に答えることができません。しかし、ブランド戦略を機能させるには、強みの“言語化”が不可欠です。

TREVOでは、お客様の事業内容・サービス特徴・サポート体制・導入実績などを丁寧に整理し、競合他社のサイトとも比較しながら、差別化できる要素を見つけていきます。

このプロセスで特に重視しているのが、「ユーザーが他人に語れるかどうか」。
単に「いい感じ」ではなく、「◯◯だからこの会社に頼んだ」と言葉で説明できる状態が理想です。

ターゲットとペルソナの設計:万人受けからの脱却

TREVOが推奨する“相性重視”のターゲット設定

「誰にでも好かれたい」は、時にブランドをぼやけさせます。ウェブサイトでもよくある失敗が、「ターゲットを広げすぎて誰にも響かない」構成になってしまうことです。

TREVOでは、あえて“相性の良い人”に絞ったペルソナ設計を行います。
具体的には、年齢や職業だけでなく、価値観・よく使う言葉・よくある悩みなどを明確にして、文章やビジュアルに反映させていきます。

このターゲティングの精度が高ければ高いほど、ユーザーが「このサイト、自分のために書かれている」と感じてくれ、ブランドへの共感や信頼が生まれやすくなります。

ブランドコアメッセージの構築と浸透

一貫性と共感力を兼ね備えた「言葉」の選定プロセス

ターゲットが明確になったら、次に重要なのはブランドの“核となる言葉”を定めることです。
いわばブランドの「旗印」であり、社内外に一貫したメッセージを届ける役割を持ちます。

TREVOでは、お客様の理念やサービス精神、現場の強みをもとに、短く・覚えやすく・共感されやすい言葉をつくります。
このメッセージは、トップページのキャッチコピーやコンテンツ見出し、SEOタイトル、採用ページなど、さまざまな場所に展開され、ブランドの統一感をつくり出します。

表現と導線設計:コンテンツ・デザイン・ナビゲーションの連携

  • SEO設計・ユーザーフロー・デザインの整合性がブランド体験を形づくる

ブランドメッセージが明確になったら、それをどう「表現」して「伝えるか」が次の課題です。

TREVOでは、コンテンツの構成、デザイン、SEO設計、ナビゲーションの流れをすべて連携させて考えます。
詳しくは、SEO対策のサービスページをご確認ください。
特にSEOでは、検索キーワードを意識するだけでなく、「ブランドの強みと一致しているキーワード」を軸にコンテンツを設計します。

たとえば、「丁寧な対応」が強みであれば、その姿勢がにじみ出る文章とレイアウトを、ファーストビューから構築します。単にキーワードを盛り込むだけではなく、体験として信頼される設計を目指します。

社内ブランディングの必要性

  • サイト制作だけでは完結しない「内側からのブランド強化」

ウェブサイトのブランディングが外部に伝わるためには、社内にもその価値観が浸透していることが前提です。

TREVOでは、お客様に対して「社員の方にも見せたくなるサイト」を目指すようアドバイスしています。
ブランドが掲げるメッセージが、社内でも共有され、行動の指針として活かされることで、サイトが単なる広告ではなく「信頼の証」として機能するようになるのです。

特に採用や企業文化の発信を重視する企業さまには、この“内から外へ”の視点を丁寧にお伝えしています。

目標設定と効果測定(NPS®・満足度・ROI)

  • ブランド施策の成功を評価する多面的な指標と振り返りの文化

ブランド戦略の効果は、一度リリースして終わりではありません。アクセス数や問い合わせ件数だけでなく、ブランドへの信頼や推薦意向(NPS®)、ユーザーの満足度、そしてROI(投資対効果)など、さまざまな視点から評価する必要があります。

TREVOでも、公開後にGoogleアナリティクスやSearch Consoleを活用して行動データを分析し、改善の提案やA/Bテストを繰り返すことがよくあります。

「ブランド=一貫した信頼の蓄積」と考えれば、定期的な振り返りとアップデートは必須です。戦略を育てていく視点が、ブランド価値を“持続可能”にします。

ブランド価値を高めるウェブサイトデザインとUI/UXの条件

ブランド価値を高めるウェブサイトデザインとUI/UXの条件

ウェブサイトのデザインやUI/UX(ユーザーインターフェースとユーザー体験)は、単なる“見た目”の問題ではありません。色や形、導線や操作性のすべてが、ユーザーに対してブランドの“価値観”や“誠実さ”を語る手段になります。

ここでは、ブランド価値を高めるために必要なデザイン・UI/UX設計の考え方を、TREVOの実務経験を踏まえてご紹介します。

見た目のデザインが語る“らしさ”と信頼感

ロゴ、色、タイポグラフィ、余白設計の考え方

ウェブサイトを訪れたとき、ユーザーが最初に受け取るのは「言葉」ではなく「印象」です。ロゴの存在感、配色のバランス、文字の雰囲気、余白の取り方——これらの視覚要素が一体となって、ブランドが伝えたい“らしさ”を表現します。

TREVOでは、以下のポイントを重視してデザインを設計しています:
  • ロゴ:ブランドの象徴。再現性や視認性を重視し、FaviconやSNSアイコンでも崩れないかを確認します。
  • 色(カラースキーム):業種・ターゲットに合わせた印象設計。例:医療→信頼の青、環境→安心の緑。
  • フォント(タイポグラフィ):明朝体は信頼感、ゴシック体はモダンさ、手書き風は親しみやすさ。
  • 余白(ホワイトスペース):情報を読みやすくし、洗練された印象を与えるために不可欠。

特に近年は、「情報量が多い=良いサイト」ではなく、「シンプルで明快=信頼できるサイト」と感じられる傾向が強まっており、視覚的な“余白の演出”がブランド信頼感を左右します。

世界観の維持と、既存顧客への敬意

ホームページのリニューアル時によくある落とし穴が、“刷新しすぎて既存のお客さまに違和感を与える”ことです。

TREVOでは、ブランドの“世界観”を丁寧に読み取り、その空気感やトーンを守ることを最優先に考えます。これまで築いてきた信頼関係を壊さず、むしろより強固にするためのリニューアル。それが、ブランド価値を持続的に高める秘訣だと考えています。

使いやすさと一貫性を実現するUI/UX設計

モバイル対応、視線設計、ユーザー目線でのナビゲーション設計

見た目だけではなく、実際の操作感や「使いやすさ」もブランド評価に直結します。ユーザーは“自分のためにつくられた”と感じるサイトに好印象を抱き、離脱率も下がります。
TREVOでは以下のポイントを軸にUI/UXを設計しています。

モバイルファースト設計

現在、ウェブ閲覧の7割以上がスマートフォンからという調査結果もあります。画面サイズに応じて最適化されたデザイン(レスポンシブ対応)と、指での操作性を考慮したボタン配置や文字サイズが求められます。

視線の流れを意識したレイアウト

ユーザーが画面を開いた瞬間に「何を見て」「どう動けばいいか」が直感的にわかるデザインが理想です。Z型、F型レイアウトなど、視線誘導の設計手法を活用し、自然な流れで導線へと誘導します。

一貫したナビゲーションと情報整理

「どこに何があるかわからないサイト」は、どれだけデザインが美しくても信用されません。TREVOでは、「構造と見た目」が一致しているか、ラベルやメニュー名に違和感がないかを重点的にチェックし、ユーザーにストレスを与えないナビゲーション設計を心がけています。

詳しくはTREVOのホームページ制作のページをご確認ください。

これらの工夫により、UI/UXは単なる操作性を超え、ユーザーとの信頼関係を深める“体験の一部”となります。

アクセシビリティが支えるブランドの倫理と価値観

  • あらゆるユーザーに開かれた体験設計の意義とSEOの副次効果

ブランドの信頼性や社会的な評価は、見た目や言葉だけでなく、「誰でも使えるように配慮されているか?」という点にも現れます。そこで欠かせないのが、アクセシビリティの観点です。

アクセシビリティ対応とは、高齢者や視覚障がいを持つ方、音声読み上げを使う方など、誰もがウェブサイトに平等にアクセスできるように設計することです。
TREVOでは以下のような対応を取り入れています。

  • alt属性の記述、ラベル設定、コントラスト比の確保
  • キーボード操作対応やスクリーンリーダーの検証
  • Lighthouse(Google公式ツール)を活用したアクセシビリティスコア測定

これらの取り組みは、ユーザーに対する誠実な姿勢を伝えるだけでなく、GoogleのSEO評価にもプラスに働くという副次効果があります。
ブランドは「見せ方」だけでは成り立ちません。誰に対しても開かれ、配慮が行き届いていることが、信頼と共感を生むのです。

コンテンツとSEOを統合したブランド発信戦略

ブランディングにおいて、どんなに素晴らしいデザインや世界観を持っていても、「伝える内容」が曖昧であれば、その魅力はユーザーに届きません。
ウェブサイトに訪れたユーザーは、見た目の印象だけでなく、「どんな考えを持ち、どんな価値を提供してくれるのか」を文章やコンテンツから受け取っています。

この章では、ブランド戦略の要となる「コンテンツ」と、それを見つけてもらうための「SEO(検索エンジン最適化)」をどう融合させていくのかを解説していきます。

ブランドストーリーで“応援される存在”になる

単なる機能説明を超えた物語と体験設計

企業やサービスの強みを説明するとき、つい「実績」「価格」「機能」に重点を置きがちです。もちろんそれらも重要な要素ですが、それだけでは“応援したくなるブランド”にはなりません。

TREVOでは、ブランドの背景にある「ストーリー」を大切にしています。

  • なぜこのサービスを始めたのか
  • どんなお客様との出会いがあり、どんな課題を一緒に乗り越えてきたのか
  • どんな未来を目指しているのか

こうした物語を言葉にして伝えることで、ユーザーはそのブランドに感情を重ね、ただの「選択肢」から「応援したい存在」へと変わっていきます。
コンテンツとは、単なる情報提供ではなく「共感を生むコミュニケーション」です。だからこそ、ブランドの“らしさ”を文章に込めることが大切なのです。

SEO設計とコンテンツ戦略をどう融合させるか

Googleからもユーザーからも「好かれる」ブランドの作り方

SEO(検索エンジン最適化)は、単に検索順位を上げるための技術ではありません。「届けたい人に、きちんと見つけてもらうための設計」です。
TREVOでは、コンテンツ制作時に以下のような点を意識しています。

  • ユーザーが検索する“言葉”と、ブランドが伝えたい“価値”の交差点を探す
  • 1ページ1テーマの構成で、キーワードと構造を明確にする
  • 見出しや文章の流れが“検索意図”とズレていないかを検証する

Googleが評価するのは、「ユーザーのニーズに応え、体験として役立つコンテンツ」です。
それはつまり、ブランドの想いとユーザーの目的が“同じページの中で出会えるかどうか”という設計の問題でもあるのです。

検索結果で見つけてもらい、内容に納得し、行動してもらう。この一連の流れを支えるのが、SEOとコンテンツ戦略の融合なのです。

効果的なコンテンツ形式と発信方法の工夫

ブログ、動画、双方向コンテンツによる拡張性と訴求力

ブランドを発信する方法は、テキストだけではありません。近年では、ブログ、動画、SNS投稿、インタラクティブコンテンツなど、ユーザーとの接点を多様に広げる発信方法が求められています。
TREVOでは、お客様の目的や予算に応じて、最適な発信方法をご提案しています。

  • ブログ記事:SEO対策と定期的なブランド発信に有効
  • 動画やショートムービー:ストーリーや雰囲気を“直感的”に伝える
  • インタラクティブコンテンツ:ユーザー参加型の体験でブランド印象を強める
  • お知らせや更新情報:信頼性や活動の継続性を伝える手段にも

特に文章によるコンテンツは、ブランドの「声」として最も基本的かつ強力な手段です。
「言いたいこと」と「伝わる言葉」が一致しているかどうかで、コンバージョンやブランド理解の深さは大きく変わります。

株式会社TREVOでは、ブランドの魅力を的確に伝えるための文章設計をサポートしています。
ご興味のある方は、ライティングサービスのページもぜひご覧ください。

ブランド認知と獲得のための広告・SNS・PR戦略

ブランド認知と獲得のための広告・SNS・PR戦略

どれだけ魅力的なブランドを設計しても、その存在が知られなければ意味がありません。
現代のデジタル環境では、広告やSNS、PRを活用して「ブランドを見つけてもらう仕組み」を戦略的に設計する必要があります。

この章では、ブランドの“認知”と“獲得”を目的としたプロモーション手法の基本と、TREVOが実務で意識している考え方をご紹介します。

ディスプレイ広告・SNS広告・リスティングの役割とターゲティング

ブランドを広く知ってもらうには、「どこで誰に届けるか」の設計がカギになります。代表的なデジタル広告の種類と目的を整理すると、以下のようになります。

ディスプレイ広告(GDN・YDAなど)

  • 目的:ブランドの“存在”を認知させる
  • 特長:Webサイトやアプリのバナー枠に表示され、潜在層へのリーチに有効
  • 活用例:新商品の認知拡大、ブランディング用のビジュアル訴求

SNS広告(Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、TikTokなど)

  • 目的:興味関心層への共感的なアプローチ
  • 特長:ターゲットの年齢・性別・趣味に合わせた詳細な配信が可能
  • 活用例:キャンペーン告知、ユーザー参加型コンテンツの拡散、採用PR

リスティング広告(検索連動型)

  • 目的:「今すぐニーズ」のあるユーザーに直接リーチ
  • 特長:検索キーワードに応じて広告表示、CV率が高い傾向
  • 活用例:「大阪 ホームページ制作」などの地域キーワードでの集客

ターゲティング戦略で成果は変わる

TREVOでは広告運用において「ペルソナに基づく絞り込み」を重視しています。
たとえば、「制作会社を探している経営者」と「採用に悩んでいる人事担当者」では、伝えるべきメッセージも使う表現も変わります。

どの広告媒体でも共通して言えるのは、「誰に・どんな感情を起こしてほしいか」を明確にし、その心理に寄り添ったビジュアルやコピーを設計すること。これにより、無駄な露出を抑え、費用対効果を高めることが可能です。

インフルエンサー、口コミ、二次波及を活用した「共感型PR」

デジタル広告と並んで、近年ますます注目を集めているのが、“共感”をベースにしたPR型アプローチです。

インフルエンサーマーケティングの活用

SNSで影響力のある人物(インフルエンサー)を通じて、商品やブランドの魅力を第三者視点で発信してもらう手法です。

  • 強み:広告よりも「信頼されやすい」
  • 効果:親しみ・信頼・共感といった“感情の移動”を起こしやすい
  • ポイント:フォロワー数だけでなく、ブランドの価値観と一致しているかを重視

TREVOでは、特に地域との親和性が高いブランドや人の想いを伝えるサービスには、ナノ・マイクロインフルエンサーの活用をご提案することがあります。彼らの“生活者視点”が、自然な共感を呼ぶからです。

口コミと二次波及を狙ったPR設計

もう一つ重要なのが、「一次発信を起点に広がる構造」を設計することです。

  • SNSキャンペーンへの参加投稿を促す
  • ブログ記事や動画に「共感ボタン」や「共有リンク」を設置
  • メディアに取り上げられるような“物語性”ある発信を行う

このような仕組みがあることで、広告だけでは届かない層にもブランドの存在が広がり、“語られるブランド”へと育っていきます。
TREVOでも、制作事例紹介やお客様の声をストーリー仕立てで発信することで、SEO効果と共感効果の両立を目指しています。

広告は「売る」ためではなく、「信頼されるため」にある

最後に強調しておきたいのは、広告は単なる集客ツールではなく、ブランドとしての“信頼を獲得する手段”であるという視点です。
過剰な訴求よりも、「この会社は誠実そうだ」「自分たちと価値観が近い」と思ってもらえることが、長期的なファンを生み出します。

TREVOでは、数字としての成果だけでなく、「どう思われたか」「どう記憶されたか」という無形の効果も含めて、広告やPRをブランド戦略の一部として設計しています。

TREVOが考えるブランド継続と“リブランド”の判断軸

「世界観を壊さない」ためのリニューアル方針

ブランドを育てていくうえで避けて通れないのが、「刷新」と「継続」のバランスです。新しい顧客層に届くよう進化し続ける一方で、既存顧客が抱いている信頼や印象は簡単に崩してはいけません。
株式会社TREVOでは、ホームページ制作やリニューアルの際、「世界観を壊さないこと」を最優先にブランディングを進めています。

特に地域の企業さまや、長年にわたり信頼を築いてきたブランドでは、「見た目の変化」によるギャップがユーザーの不信感につながるリスクがあるため、細心の注意を払います。

たとえば以下のような視点を大切にしています。

  • ロゴやキーカラーの扱い方
  • コピーライティングの語調やトーンの維持
  • ユーザーが慣れているUIやナビゲーション構造の尊重
  • 既存顧客の「感覚」に響くストーリーの再構築

このように、ただ新しくするのではなく、「受け継ぐべきものは何か」を明確にしながら設計するのがTREVOのブランディングです。

既存顧客との関係を守りつつ、未来のユーザーと出会う

「古いイメージを変えたい」「ターゲットを広げたい」
このようなご相談を受けることは多くあります。しかし、ブランドをゼロから再定義するリブランドには、大きなエネルギーとリスクが伴います。

TREVOでは、以下のような判断軸をもとに、リブランドすべきか、既存ブランドの延長で改善すべきかを丁寧に見極めています。

判断軸リブランドの可能性が高いケース
コアバリュー企業の理念や価値観が大きく変わる時
ターゲット新市場・新属性の顧客にリーチしたい時
提供価値サービス内容が大幅に変化した時
競合状況ブランドポジションが埋もれている時

逆に、以下のようなケースでは「現ブランドの延長でブラッシュアップする」方向を基本とします。

  • 顧客満足度が高い
  • 社内外にブランドの浸透が進んでいる
  • デザインの古さが原因で訴求力を失っているだけ

たとえば、あるお客さまのホームページリニューアルを担当した際には、「すでに全国の得意先に浸透しているロゴや配色は残したい」という強いご要望がありました。そこで、ロゴの見せ方を刷新しつつ、全体のトーン&マナーや文章設計を“進化版”として再構築しました。

その結果、既存顧客との信頼関係を損なうことなく、新たな見込み顧客からの問い合わせも増え、「変わらず、でも新しい」という理想的なバランスを実現できました。

ブランドとは「記憶」と「関係性」である

ブランドは、単なるロゴやデザインの話ではありません。
ユーザーの頭の中にある「記憶」と、長年のやりとりの中で生まれる「関係性」こそが、ブランドの本質です。

私たちTREVOでは、ホームページを制作・リニューアルする際に、「今までの良さを引き継ぎながら、どう未来に接続するか」という視点でブランドの軸を一緒に考えます。

ブランドを“続けるか”“変えるか”で迷われている企業さまは、ぜひ一度ご相談ください。
下記のリンクから、ブランド戦略を含めた【[ホームページリニューアル]】のご提案内容をご覧いただけます。

まとめ

TREVOが大切にしているブランド戦略というと、ロゴの刷新や大々的な広告キャンペーンのような「目に見える活動」を想像されるかもしれません。
しかし実際には、日々の発信、対応、デザイン、コンテンツ、すべてがブランド体験です。

株式会社TREVOでは、「派手さ」よりも「誠実さ」、そして「目先の話題性」よりも「積み重ねによる信頼の構築」を重視しています。

とくに地域のお客さまや長くお付き合いのある企業さまとのプロジェクトでは、“世界観を壊さずにどう磨き上げるか”という視点がブランド価値の継続につながると考えています。

持続的な成長のための視点:評価・修正・再構築

ブランドとは、一度完成したら終わりではありません。
むしろ「始まり」です。

ユーザーの反応、社会の変化、競合の動き、自社の成長…。
そういったさまざまな要素に合わせて、「評価 → 修正 → 再構築」のサイクルをまわしていくことで、ブランドはより深みを増し、多くの人に“選ばれる存在”へと育っていきます。

この視点を実現するために、TREVOでは以下のような取り組みを行っています。

  • Webサイト運用後のパフォーマンス分析とヒートマップの活用
  • ページ更新・改善のサポート体制(運用代行・アドバイス)
  • リニューアル時の顧客インタビューや満足度ヒアリング
  • ページごとの目標設定とアクセス推移の検証

「ブランドの強化」は、大規模な施策ではなく、日々の小さな改善の積み重ねから始まります。
そのひとつひとつを“育てる”意識が、結果として競合と差のつくブランド価値となるのです。

TREVOでは、継続的なサイト改善を見据えたコーポレートサイト制作をご提案しています。目的に応じた運用設計と改善サイクルで、成果につながるサイト運用をサポートします。

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