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リライト:動画制作の「難しさ」と「楽しさ」

2024.12.17.

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株式会社TREVOの月額制ホームページ制作サービス
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動画制作は、Webサイト制作とは異なるクリエイティブプロセスです。ホームページ制作では、ディレクターとデザイナーだけで完結する場合や、デザイナー単独で進められるケースもあります。しかし、動画制作となると、ディレクター・カメラマン・照明技術者・編集者といった多様な専門スタッフが必要になります。さらに、ナレーターやモデル、場合によってはクライアント自身にも出演していただくなど、チームプレイが重要です。

また、機材やスタジオ手配、撮影スケジュール、天候(屋外ロケ時)への対策など、事前準備も欠かせません。2014年5月20日の時点で記事を書いた際には、すでにこれらの準備が大変なことは認識していましたが、現在では動画配信プラットフォームの発達やSNSでの動画拡散など、制作後の展開方法も多様化し、総合的な戦略がより重要になっています。

動画制作のポイント

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シナリオ・絵コンテ作成

最初の段階でストーリーや構成を明確にすることで、撮影に必要な物品や登場人物、カット数がはっきりします。

スケジュール調整

出演者やスタッフ全員の予定を合わせるのは至難の業。時間を有効活用し、余裕のあるスケジューリングが求められます。

天候対策(屋外撮影)

野外での撮影は天候が大きなリスク。あらかじめ予備日を確保したり、悪天候時の代替案を準備したりする必要があります。

音楽・BGM選定

シーンに合った音楽を選ぶことは、映像の雰囲気を決定づける重要な要素です。シーンに合わせて明るい曲、静かな曲などを的確に配置します。

ナレーターの選定

ナレーションの声質一つで、ブランドや商品の印象が大きく変わります。シーンの雰囲気に合った声のトーンや話し方を持つナレーターを選びましょう。

編集スキル

必要な素材が撮影できなかった場合の対処や、カットの組み換え、音声調整など、編集者の腕が問われます。

「音」と「声」の重要性

動画は「目」で見るだけでなく、「耳」で感じるコンテンツです。音楽やナレーションは映像の印象を大きく左右します。例えば、明るいシーンに暗い雰囲気のBGMを入れると違和感が生じますし、ナレーターの声質が高級感や信頼感、楽しさを表現することもあれば、逆にそれを損ねてしまう場合もあります。

この点は2014年当時から変わらない普遍的なポイントですが、現在は多くのユーザーがスマートフォンでイヤホン越しにコンテンツを楽しんだり、ミュート状態で視聴したりする傾向があります。そのため、字幕やテキストオーバーレイで情報を補完する手法が、モバイルファーストな時代の動画制作では一般的です。

動画制作の「楽しさ」と「難しさ」

動画制作には、以下のような特有のハードルがあります。

スケジュール通りに進行しにくい

天候不順や出演者の都合など、想定外の要因で計画変更が必要になることがあります。

シナリオや映像の流れの再構築

思いがけないシーンの欠如や、予定外の素材追加により、他のカットとのつながりを再検討せざるを得ません。

編集の柔軟性・創造性

想定外の要素が加わったとき、それが逆に良い方向へ転ぶことも。ストーリーが意外な展開を迎えることがあり、それが動画制作の醍醐味でもあります。

印刷物やWeb制作では、主に静的な要素を組み立てていきますが、動画は「時間」を扱うメディアです。ストーリー性や視聴者の没入感が問われるため、編集時には映像・音楽・ナレーションが織りなす総合的な表現力が求められます。

現代のSEOと動画制作

2014年当時は、動画とSEOといえば「YouTubeでの露出」程度の認識が強く、Webサイトで動画を設置しても検索順位への直接的な影響は限定的でした。しかし、現在では動画が検索結果やSNSで高く評価され、動画を用いたコンテンツマーケティングが重要視されています。

動画ページの最適化

動画のタイトル、説明文、タグづけ、構造化データ(schema.org)を活用することで、検索エンジンに動画の内容を正確に伝えられます。

モバイル対応とスピード

ユーザーがスマートフォンでスムーズに再生でき、ストレスなく視聴できる環境整備はSEO上も有利に働きます。

ユーザー体験の向上

動画コンテンツが役立ち、ユーザーが長くページに滞在すれば、サイト全体の評価や検索順位にもプラスに作用します。

まとめ

動画制作は、事前準備や突発的な変更対応など、大変な側面が多くあります。一方で、予想外のハプニングが想像以上に魅力的なストーリーへと発展し、制作チームが一体となって新しい表現を生み出せるのも、動画制作ならではの面白さです。

2014年5月20日の記事執筆時点では、動画制作をWeb制作との対比で語っていましたが、2020年代の現在、動画はSEOやブランディングにおいて欠かせない重要メディアとして進化しました。ユーザー体験向上を意識し、レスポンシブデザインや字幕対応、検索エンジン対策など多角的なアプローチを行うことで、動画は強力なコンテンツマーケティングの武器となります。

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板浪雅樹 のアバター

経歴: 映像制作の専門学校を卒業後、映像制作(編集・撮影)でのアシスタント、カーナビゲーション用の3DCG制作、PS2用の3DCGゲーム背景制作、16ミリフィルムのデジタル変換業務等を経てWEB制作部門のある会社に就職。株式会社TREVOでディレクション、SEO対策、CMS開発、3DCG制作、映像制作を担当

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