SSHクライアントを使用してファイルを書き換える方法

SSHクライアントって黒い画面で文字を打たないとファイルにアクセス出来なかったり、編集モードにするのも一苦労だったりと見た目で無理な人が多いのではないでしょうか？
MS-DOS時代からPCを使用している人からすれば、なじみはあると思いますが、なかなか使用しようとは思いませんよね。
今回は、SSHクライアントからサーバー上のファイルを編集する際に必要な操作をまとめてみました。

SSHとは

SSH は Secure Shell や Secure Socket Shell としても知られているネットワークプロトコルです。
ユーザー、特にシステム管理者が安全でないネットワークを介してコンピュータにアクセスするための 安全な方法を提供します。

セキュアなネットワークサービスを提供することに加えて、SSH（SSHプロトコル）を実装したユーティリティ群を指します。
Secure Shellは強力なパスワード認証と公開鍵認証を提供し、 インターネットなどのオープンネットワーク上で接続する2台のコンピュータ間のデータ通信を暗号化します。
強力な暗号化を提供することに加えて、SSH はネットワーク管理者がシステムやアプリケーションをリモートで管理するために広く使われています。
ネットワーク上の別のコンピュータにログインしたり、コマンドを実行したり、あるコンピュータから別のコンピュータにファイルを移動したりすることができます。

Secure Shell は安全ではない端末のエミュレーションやログインプログラム (Telnet, rlogin (リモートログイン) や rsh (リモートシェル) など) を置き換えるために作られたもので、SSH は同じ機能 (リモートシステムへのログインや端末セッションの実行) を可能にします。
SSH はファイル転送プロトコル (FTP) や rcp (リモートコピー) などのファイル転送プログラムの代わりにもなります。

Viを起動してファイルを開く

ファイルのあるディレクトリに移動するか、ディレクトリ先とファイル名を指定して起動する事が出来ます。

vi /ディレクトリ名/ディレクトリ名/ファイル名.php

スーパーユーザー（rootユーザー）」でのアクセスが必要な場合は

sudo vi /ディレクトリ名/ディレクトリ名/ファイル名.php

編集モード

ファイルを開いても書き込みや削除する事は出来ないので入力モードに変更する必要があります。

入力モード i，a，A，o，Rのいずれかを入力
コマンドモード Escキーをクリック

Viの終了

コマンドモードにしてから下記のコードを入れる
:q viを終了する
:wq 上書き保存してからviを終了
:wq! 強制的に書き込んで終了
:q! 編集結果をファイルに書込まずに終了

その他のコマンド

u 最後の変更を元に戻す。

U 行全体の変更をすべて元に戻します。

o 新しい行を開く（挿入モードになります。

dd 行を削除します。

3dd 3 行を削除します。

D カーソルの後の行の内容を削除します。

C カーソルの後の行の内容を削除し、新しいテキストを挿入します。ESC キーを押して挿入を終了します。

dw 単語を削除します。

4dw 4つの単語を削除します。

cw 単語の変更します。

x カーソル位置の文字を削除します。

r 文字を置き換えます。

R カーソル以降の文字を上書きします。

s カーソルの下の1文字を置換して挿入を続けます。

S 行全体を置換し、行の先頭に挿入を開始します。

まとめ

最近、conohaVPSやAmazonのAWSの設定でTera TermからSSHでサーバーにアクセスして作業する事が多くなってきたので、今後説明する機会も増えて来ると思い、この記事を書きました。
SSH接続での編集の重要性と方法が分かれば、拒否反応も少なくなると思います。

最初は重要なファイルを編集するのでは無く、影響の無いテキストファイルやhtmlファイルで練習すれば、数十分～数時間もあれば編集出来る様になります。