初心者でも簡単!TOC+で目次がサクッとできる WordPress活用ガイド
この記事では、WordPressで目次を自動生成してくれるプラグイン「Table of Contents Plus(以下、TOC+)」の使い方とショートコードを中心に解説します。2020年8月31日に書いた記事をベースにしていますが、現在(2025年4月8日)から見ても、約4年半ほど前の情報となります。そのため、当時の情報に加えて、現在でも役立つ知識や追記事項を整理しつつ、できるだけ優しく、詳しくご紹介していきます。
Table of Contents Plus (TOC+)とは?
Table of Contents Plus(TOC+) は、WordPressで「目次」を自動生成してくれるプラグインです。
記事内の見出し(
<h1>
~<h6>
)を拾って、一括で目次として表示できます。「目次」の機能以外にも、サイトマップ(Sitemap)を生成できる機能も備えています。
2020年8月31日時点では、多くのWordPressユーザーにとって定番ともいえる人気プラグインでした。現在(2025年4月8日)においても、簡単に目次を作成できるプラグインとして使用され続けていますが、開発状況や更新頻度は当時とは変わっている可能性があります。その点を踏まえて使い方を確認していきましょう。
TOC+の基本機能
目次機能
記事内で使用している見出しタグ(
<h2>
や<h3>
など)を自動的に解析して、目次を生成します。目次があることで記事全体の構成が把握しやすくなり、読者にとっても読みやすい記事になります。
サイトマップ生成機能
サイト全体のページや投稿、カテゴリなどのリストを自動的に生成し、サイトマップとして表示できます。
サイトマップページを作成することで、読者がサイト内の他記事へアクセスしやすくなり、SEO的な利点も期待できます。
TOC+のショートコード一覧
TOC+には、目次やサイトマップを表示するための便利なショートコードが用意されています。特定のページだけに目次を表示したり、逆に表示しないようにするなど、柔軟に設定できるのが魅力です。以下に代表的なショートコードとその役割をまとめます。
設定していないページに目次を表示
[TOC]
普段、記事全体で目次を自動表示していない場合に、特定のページだけ目次を表示させるために使用します。
ショートコードを挿入した場所に目次が表示されます。
例)
「基本的には目次はいらないけれど、この投稿だけ目次が必要!」という場合に便利です。
設定しているページで目次を非表示
[NO_TOC]
普段、記事全体で目次を自動表示している場合に、特定の投稿/ページだけ目次を表示させたくないときに使用します。
このショートコードを挿入した投稿や固定ページの目次が無効(非表示)になります。
例)
「サイト全体に目次が表示されているけれど、重要なお知らせページなどは目次が不要!」という場合に便利です。
設定していないページでサイトマップを表示
[SITEMAP]
サイト内のすべてのページとカテゴリのリストを生成して表示します。
投稿・固定ページ・テキストウィジェットなど、好きな場所に挿入可能です。
例)
「専用のサイトマップページを用意したいけれど、プラグインの自動生成だけでは不十分なので手動で配置したい」というときに使います。
その他の利用方法
[SITEMAP]
ではなく、[SITEMAP_POSTS]
を使うと、投稿記事の一覧を取得できます(後述)。
固定ページのサイトマップを表示
[SITEMAP_PAGES]
固定ページのみのサイトマップリストを表示します。
代表的な属性
“heading”:
1~6
の数値。HTMLの見出しタグのレベルを指定(例:heading="2"
なら<h2>
が見出しとして表示)。“label”: リスト(見出し)に付けるタイトル文字列。
“no_label”:
true/false
。見出しを表示するかどうかを指定。“exclude”: 除外したいページやカテゴリのIDを指定。
“exclude_tree”: 除外したいページやカテゴリID(子孫を含む)を指定。
例)
[SITEMAP_PAGES heading="3" label="固定ページ一覧" no_label="false" exclude="10" exclude_tree="20"]
上記のように属性を組み合わせれば、「固定ページ一覧」のタイトル付きで、ID10番と20番以下の子ページは除外して表示する、といったことが可能です。
カテゴリのサイトマップを表示
[SITEMAP_CATEGORIES]
カテゴリ(カテゴリー)のみをリスト表示します。
代表的な属性
“heading”:
1~6
の数値。HTMLの見出しタグのレベルを指定。“label”: リスト(見出し)に付けるタイトル文字列。
“no_label”:
true/false
。見出しを表示するかどうかを指定。“exclude”: 除外したいカテゴリIDを指定。
“exclude_tree”: 除外したいカテゴリID(子孫を含む)を指定。
例)
[SITEMAP_CATEGORIES heading="2" label="カテゴリ一覧" no_label="false" exclude="1" exclude_tree="5"]
「カテゴリ一覧」のタイトルつきで、ID1番と5番以下のカテゴリは除外する、といった指定が可能です。
サイトで公開されているすべての記事のインデックス(サイトマップ)を表示
[SITEMAP_POSTS]
サイト内のすべての投稿を一覧表示します。カテゴリーやタグ、カスタム投稿タイプなどの指定はできませんが、属性次第では細かい並び替えが可能です。
代表的な属性
“order”:
ASC
またはDESC
。表示順序を昇順か降順で選択。“orderby”: 並び替えの基準。
title
(タイトル)、date
(日付)、ID
、rand
などを指定可。“separate”:
true/false
(デフォルトはtrue
)。false
にすると、アルファベットごとにリストを区切らなくなる。CSSクラス: リストの見た目をカスタマイズしたい場合に使う。
toc_sitemap_posts_section
toc_sitemap_posts_letter
toc_sitemap_posts_list
例)
[SITEMAP_POSTS order="DESC" orderby="date" separate="false"]
上記では、日付の降順(新しい投稿が上)で一列にずらっと並べて表示されます。
ショートコードを使った具体的な使い方
ダッシュボードからTOC+をインストール
「プラグイン」→「新規追加」→「Table of Contents Plus」で検索し、インストール・有効化を行います。
TOC+の設定画面を開く
「設定」→「TOC+」 から基本的な設定(自動表示、表示させる見出しレベルなど)を決めます。
ここで自動表示の対象(投稿・固定ページなど)を指定します。
特定の記事・ページで目次を表示/非表示にする
自動表示設定を「する」または「しない」にしていても、上記ショートコードで個別に上書きできます。
例えば自動表示をオフにして、必要なページにだけ[TOC]
を追加するといった運用が可能です。
サイトマップを表示したいページにショートコードを挿入する
例:[SITEMAP]
や[SITEMAP_PAGES]
など
それぞれの属性値をカスタマイズすることで、自由度の高いサイトマップが作成できます。
プラグインの更新状況と注意点
更新頻度について
2020年8月31日時点では多くのサイトで定番でしたが、TOC+は開発が停滞気味といわれる時期もありました。現在(2025年4月8日)の時点ではフォーク版や類似プラグイン(例:「Easy Table of Contents」など)が存在しており、そちらを利用するユーザーも増えています。
もしTOC+が更新されていない場合は、セキュリティリスクなどに注意してください。WordPress本体やPHPバージョンのアップデートに合わせ、プラグインが互換性を保っているかどうかをチェックしましょう。
万が一の不具合時の対応
設定画面での表示崩れや、目次が正しく表示されないケースが発生するかもしれません。
その場合は一時的にプラグインを停止して、テーマや他プラグインとの兼ね合いを確認する必要があります。
ブロックエディター( Gutenberg )との相性
ブロックエディターでのプレビュー時に、目次がうまく表示されない場合があります。公開画面を実際にチェックしながら調整してください。
ショートコード自体はクラシックエディターと同様に利用できます。
まとめ
Table of Contents Plus (TOC+)は、記事の見出しを自動で拾って目次を作ってくれる便利なプラグインです。さらに、サイトマップを生成できる機能もあるため、読者の利便性を高めたいサイト運営者にとって有力な選択肢となります。
ショートコードを使えば、投稿単位で目次表示をコントロールしたり、サイトマップを自由に配置できます。
2020年8月31日の時点でも人気プラグインでしたが、現在(2025年4月8日)の状況では、後継プラグインやフォーク版も存在し、TOC+自体の更新状況も変わっている場合があります。
セキュリティ面や互換性を考慮しつつ、最適なプラグインを選択してください。
過去の記事を参考にしながらも、最新のWordPress環境に合わせた調整や別プラグインへの乗り換えも視野に入れて運用することで、安心・安全にサイトを育てていくことができます。記事が長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。ぜひTOC+のショートコードを活用し、サイトの利便性向上に役立ててください。
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