10年前(2014年頃)、ブログはネット上でアクセスや見込み客を集める効果的な営業・広報ツールとして注目を集めていました。また、検索キーワードを増やす手段としても重要で、多くの企業がブログに力を入れ始めていた時代です。
当時、弊社では週5回更新を続けており、1記事を書くのに1~2時間もかかるなど、ブログ運用は負担が大きい作業でもありました。その後、更新頻度は下がったものの、再び「できる限り毎日更新する」という目標を掲げ、継続的な運用を試みていました。
本記事では、当時考えられていた「ブログを書く目的」や「気をつけるべき点」を整理し、2024年現在のSEO対策の観点から評価し、誤りや補足が必要な点を指摘します。
当時のブログを書く目的(2014年当時)
- 広報の場
公式発表や自社情報の提供 - アクセスアップ
サイト全体のUU・PVを増加させる - お問い合わせ増加(CV増加)
見込み顧客を獲得する - ブランディング
信頼感・安心感を高める - ファン獲得
リピーターや潜在顧客を増やす - クチコミの増加
ブランド認知や成果獲得につなげる - SEO効果
ロングテールキーワードの強化、検索キーワードの多様化による上位表示
当時から、企業ブログには明確な目的がありました。単に更新すればよいわけではなく、アクセスアップや問い合わせ、ブランドイメージ向上につながらなければ意味がないとされていました。これは2024年現在も本質的には変わっていません。ブログやコンテンツを作る目的を明確に持ち、成果につなげることは今でも重要です。
ユーザー視点の重要性
当時も指摘されていたように、企業側の目的はユーザー側の期待と必ずしも一致しません。企業がアクセスアップやCV向上を望んでいても、ユーザーが求めているのは「役立つ情報」や「業界の最新動向」「専門家の見解」などです。ただ日常をダラダラと記すだけでは、ユーザーにとって有益とは言えません。
ユーザーが求めるもの(2014年当時の視点と現在の共通点):
- 業界の最新情報やニュース
- 専門的で深い知見
- 通常の企業サイトでは得られない「現場の声」や本音
- 意見や悩みを聞いてもらえる場(Q&A、相談コーナーなど)
2024年現在でも、これらユーザー志向の情報提供は基本的な価値基準として変わっていません。ただし、当時は「日常を書く=無意味」と一括りにしていましたが、現代のコンテンツ戦略では「ブランドストーリー」や「企業文化・価値観を伝える」ために、社内イベント、従業員の取り組み、企業の日常風景を発信することがユーザーとの信頼関係を築く上で有効な場合もあります。
たとえば、自社チームが新製品開発に取り組む様子や、社内勉強会、社員のコミュニティ活動、地域貢献イベントなど、単なる個人的趣味の日常とは異なり、企業の価値観や文化がわかる内容ならば読者にとって意味があります。ブランドの人間味や裏側が見えることで、ユーザーの共感を得やすく、企業との距離を縮める効果が期待できます。
当時の記事中の誤り・改善点
誤りや不完全な点
「ダラダラ日常を書いても意味がない」という表現は一概に間違いではありませんが、2024年現在のコンテンツ戦略では「ブランドストーリー」や「企業文化・価値観を伝えるコンテンツ」がユーザーに響く場合もあります。当時は「日常を書く=無意味」と断言していましたが、現代では企業の人間味やストーリー性がユーザーとの信頼関係を強化するケースもあります。
単に更新頻度を上げることがSEO効果に直結すると考えがちだった点は、現在の基準では不十分です。2024年では更新頻度よりも、更新内容の質やユーザー満足度、検索意図への合致が優先されます。
当時の指摘を今に活かすには
当時から「有益なコンテンツを提供すること」が重要だと指摘されていましたが、2024年現在ではさらにE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を満たすことや検索意図への対応、テクニカルSEO、構造化データなど、より総合的なコンテンツ戦略が求められます。
しかし、基本的な考え方は不変です。読者が求める情報をしっかり提供し、信頼性・専門性を高めることで、検索エンジンのアップデートやアルゴリズム変動にも強いサイト運営が可能になります。
まとめ(2024年現在の視点)
10年前の時点でも、企業ブログを営業・広報ツールやSEO強化ツールとして活用する考え方は正しかったといえます。また、ユーザー目線で有益な情報を発信することが重要という点は、現在でも有効な戦略です。
ただし、当時は「ただ更新すればよい」「日常を書くのは無意味」という極論に近い意見も見られました。現在ではブランドストーリーや企業文化を伝える記事も、場合によってはユーザーの共感を得る有益なコンテンツとなる可能性があります。また、日常エピソードでも、業界知見やプロフェッショナルな視点と結びつけることでユーザー価値を高めることができます。
最終的には、ユーザーが求める情報を的確に提供し、専門性や信頼性を示し、読者との信頼関係を築くことが長期的なSEO対策へとつながります。10年前の指摘を教訓に、現代のツールや基準(E-E-A-T、検索意図の分析、テクニカルSEO)を組み合わせて、より効果的なコンテンツ戦略を練り上げることが求められます。
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