【2025年6月Googleアップデート解説】ホームページ制作・SEO対策に必要な最新対応とは?|TREVOスタッフブログ

執筆・編集 板浪 雅樹2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」
SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB
2025年6月末、Googleによる大規模なコアアップデートが実施されました。
「順位が下がった」「検索流入が急減した」といった声が一部で聞かれる一方で、順位が安定・向上したサイトも存在し、その差はどこにあったのかが注目されています。
今回のアップデートは、いわゆる“ペナルティ”ではなく、Googleが検索結果の品質を定期的に見直す「再調整型」のアップデートです。そのため、何も違反していないサイトであっても順位が変動するケースがあります。特に注目されたのは、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)や、生成AIとの連動といった、新しい評価軸への適応です。
株式会社TREVOでも、クライアントサイトを含めて今回の変動に注目し、内部の分析と対応を行いました。幸い、弊社サイトを含む多くの案件で大きな順位変動は起きていませんでしたが、それは構造化データの導入や、インデックス未登録記事のリライトといった地道な取り組みが効果を発揮している証でもあります。
特に、検索エンジンだけでなくAI Overview(検索結果の自動要約)にも引用されることを意識したコンテンツ構成や、実績や専門性を明示したSEO対策は、これからますます重要になると感じています。
弊社では、こうした検索エンジンの進化に対応するためのSEO施策を、SEO対策ページでご紹介しています。大阪を中心に、全国の企業様からご相談をいただいており、単なる順位対策ではなく、「成果」につながるホームページ運用をご提案しています。
本記事では、2025年6月のGoogleコアアップデートの概要と変動傾向、そして私たちTREVOが行ってきた対策を通じて、今後のSEOと構造化データ活用のポイントを分かりやすく解説していきます。
2025年6月コアアップデートとは?
2025年6月30日、Googleは本年2回目となる「広範なコアアップデート(Broad Core Update)」の展開を開始しました。今回のアップデートは、検索エンジンの進化とともに、ウェブ上のコンテンツの評価基準そのものが見直される重要な転換点であり、私たちウェブ制作会社にとっても無視できない内容です。
TREVOでは、これまでのアップデートと同様にクライアントのサイトを細かく観測し、順位変動や流入データをモニタリングしてきました。その上で、今回は大きな順位変動はありませんでしたが、その背景には、日々の地道な改善の積み重ねがあったと感じています。
アップデートの背景と展開スケジュール
Googleが2025年6月のコアアップデートを公式に発表したのは、米国東部時間で6月30日午前10時37分(太平洋時間7時34分)のことでした。この発表は、Google検索セントラル公式Xアカウント(旧Twitter) および Search Status Dashboard を通じて行われ、「最大3週間」の展開期間があらかじめ告知されました。
通常のコアアップデートはおおよそ2週間程度の展開が多いため、この長期化は注目されました。実際の変動は7月2日頃から大きくなっており、分析系ツールの Semrush や Mozcast でも高い変動性が記録されています【出典:Search Engine Land: Google June 2025 core update rolling out now】。
この展開スケジュールは、単なる不具合対応ではなく、Googleの評価システムがさらに複雑かつ高度になったことを示していると考えられます。
ペナルティではない「品質の再調整」
ここで注意しておきたいのは、コアアップデートが「ペナルティ」ではないという点です。Googleは一貫して、これを「検索ユーザーにとって関連性が高く、満足のいくコンテンツをより適切に表示するための定期的な再調整」であると説明しています。
たとえば、Googleの比喩として紹介されているのが「映画ランキングの更新」です。過去に作った「好きな映画TOP100」のリストがあったとして、何年か後に新たな名作映画が追加されれば、当然そのリストの順位は入れ替わります。もともと素晴らしい映画だったとしても、新たな評価基準や他作品との比較によって、相対的に順位が下がるというのは自然な現象です。
同様に、ウェブサイトの順位が下がったからといって、「悪いサイトになった」わけではなく、Googleがより関連性の高い、ユーザーにとって価値ある情報を上位に配置するように再評価した結果にすぎません。
この考え方は、Google公式のガイド「Google’s June 2025 Core Update: What It Means for SEO, AIO & Your Site」にも明記されており、SEOを行う側としては常に心に留めておくべき視点です。
鍵となるE-E-A-Tとは何か
今回のアップデートを読み解く上で欠かせないのが、E-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)です。これはGoogleがコンテンツの品質評価において重視している4つの柱であり、今回のアップデートでも特に「Experience(経験)」の重要度が高まっていることが示唆されました。
それぞれの要素を簡単に解説すると以下の通りです:
- Experience(経験):実際に体験した人が書いているか?現場のリアリティがあるか?
- Expertise(専門性):その内容について専門的知識を持っている人が書いているか?
- Authoritativeness(権威性):著者やサイト全体に対して、第三者からの評価・信頼があるか?
- Trustworthiness(信頼性):内容が正確で、安全かつ信頼できるか?
今回のコアアップデートにより、Googleはこれらの要素をより繊細に評価する方向へシフトしています。とくに「一次情報の重要性」が増しており、AIが検索結果を要約表示する「AI Overview(AIO)」でも、実体験や実績に基づいた具体的な内容が引用対象となりやすい傾向があります。
株式会社TREVOでもこの方針を受け、すでに以下のような施策を取り入れています。
- 構造化データによる著者情報の明示(author、Personスキーマなど)
- サービスごとの「お客様の声」やQ&Aページに対する構造化データ(FAQPage/Review)の設置
- 経験ベースの事例や考察を交えたブログ記事の継続的な執筆
このような対応は、Googleが求める「信頼できる情報源」としての評価に直結するものであり、今後のSEO戦略の柱となっていくと確信しています。
今回のGoogleコアアップデートで何が起きた?

2025年6月のGoogleコアアップデートは、「質の高いコンテンツ」を目指すウェブサイトにとってチャンスであり、一方で構造や評価の仕組みが変わることで影響を受けたサイトも少なくありません。
今回のアップデートの影響を冷静に分析することで、今後どのような運用や改善が必要になるのか、方向性が見えてきます。
順位の変動傾向と影響を受けたサイトの特徴
2025年6月30日に展開が始まったアップデートですが、順位変動が顕著に現れ始めたのは7月2日頃とされており、これはGoogleのコアアップデートではよく見られるタイムラグのある挙動です。
SEO可視化ツールであるSemrushやMozcastでは、通常時と比べて非常に高い変動スコアが報告されており、特にアート&エンターテインメントや趣味・レジャー系のジャンルでは目立った変動が観測されています(参考:Google June 2025 Core Update Rolling Out – Search Engine Roundtable)。
その一方で、健康関連のYMYL分野では比較的安定しており、過去のアップデートを通じてGoogleの評価指標が成熟していることが伺えます。
また、調査によると、「コンテンツはインデックスされているが、クリックがほぼゼロ」という表示とクリックの乖離現象(デカップリング)が多くのサイトで報告されています。これは、表示はされているものの、クリックされないケースが増えているという状況を意味します。
その背景には、SERP上に直接回答を表示する「AI Overview(AIO)」の影響があります。
小規模サイトが不利?AIOの影響とクリック減少問題
今回のアップデートにおける最大の議論点の一つは、AI Overview(AIO)の進出によりクリック率が著しく低下するケースが増えたという点です。
AI Overviewとは、Googleがユーザーの検索意図をAIで解析し、ページの冒頭に要約形式で回答を表示する仕組みで、現在では英語圏を中心に検索結果の主要部分に登場するようになっています。AIOは、特定サイトの文章を引用しつつも、ユーザーがクリックせずに問題解決できることがあるため、いわゆる「ゼロクリック検索」の要因の一つになっています。
この現象は「自サイトの情報が使われているのに流入が減る」という逆説的な状況を生み出し、特に小規模なメディアや情報発信サイトにとっては厳しい現実です。
実際に、SEO業界では以下のような報告がなされています:
- Discover流入の消失
- 表示回数は維持されているがクリックが減る
- サイトによってはインデックスから削除された
これらの傾向は、Search Engine Journal: Google Rolls Out June 2025 Core Update や Exposure Ninja: What We Know About Google’s June 2025 Core Update (So Far) でも詳しく取り上げられています。
この「引用はされるが報われない」状況に対して、世界中のコンテンツ制作者が懸念を表明しており、今後は「AIOに使われてもなおクリックしたくなる情報設計」が鍵になります。
TREVOでは大きな変動なし、その理由は?
株式会社TREVOでは、今回の2025年6月アップデートにおいて、大きな順位変動やトラフィック減少といったマイナスの影響は確認されませんでした。
確かに一部の記事では検索順位が上下する動きは見られましたが、日常的に発生する範囲のブレであり、アルゴリズムによる大幅な再評価の対象にはなっていないと判断しています。
この安定性の背景には、日々のSEO運用と改善が関係しています。特に以下の取り組みは、今回のアップデートにも有効だったと考えています。
- 著者情報の構造化データを導入
→ 記事の信頼性・透明性を高める - インデックスから外れた記事を優先してリライト
→ 情報の鮮度と有用性を強化 - FAQ・お客様の声への構造化データ設置
→ 「体験」に基づいた一次情報を明示することで、E-E-A-Tを強化 - 実績を数値で明記したページ構成
→ 信頼と専門性を伝えるコンテンツに
特に「構造化データの整備」は、今回のアップデートでも明らかに有効だったと実感しています。GoogleがAIによってSERPを構造的に把握しようとする中で、構造化データはコンテンツの“意味”を伝える重要なインフラとなっています。
同時期に起きたスパムアップデートとの違い

同時期に起きたスパムアップデートとの違い
2025年6月のGoogleコアアップデートと、同じ月に行われた「スパムアップデート」。
この2つは似たようなタイミングで実施されたために混同されがちですが、実際には目的も影響も、そして対処法もまったく異なります。
検索順位が大きく下がった場合、「ペナルティを受けたのでは?」と考えてしまう人が多いのですが、今回のアップデートでは、それが「スパム判定による罰」なのか、「コアアップデートによる再評価」なのかを正しく区別することが、今後の戦略を誤らないための重要な分岐点になります。
スパムアップデートは「罰」、コアアップデートは「再評価」
2025年6月20日〜27日にかけて実施された「スパムアップデート(Spam Update)」は、Googleのスパムポリシーに違反するサイトを対象にした、明確なペナルティ型のアルゴリズム更新です。
このアップデートの目的は、以下のような行為を検出し、検索結果から排除することにありました。
- クローキング(ユーザーとクローラーに異なる内容を見せる行為)
- 自動生成コンテンツ(品質の低いAI文生成など)
- ドアウェイページ(中身のない量産型ページ)
- スクレイピング(他サイトからの無断コピー)
- 期限切れドメインの悪用
- 不自然なリンク構築(リンクスキーム)
Googleはこれについて明言しています。
“このアップデートは、Google のスパムポリシーに違反するページを対象としており、ランキングではなく削除を目的としたものです。”
(参考:Google June 2025 Spam Update: Everything You Need to Know)
一方で、2025年6月30日から始まったコアアップデートは、ペナルティではなく、ランキングの再評価です。つまり、コンテンツの質が相対的に他より劣っていた場合に順位が下がることはありますが、それは「ルール違反」ではなく、単純に「相対評価の結果」です。
この違いは以下の表でも明確に整理されています。
| 比較項目 | スパムアップデート | コアアップデート |
|---|---|---|
| 対象 | ポリシー違反 | すべてのサイト |
| 内容 | 明確な罰(削除) | 再評価(順位調整) |
| 性質 | ペナルティ | 品質評価 |
| 対策 | 不正行為の除去 | 品質とE-E-A-T改善 |
このように、何を目的としたアルゴリズム変更なのかを見誤ると、誤った対応につながるため注意が必要です。
不正対策と品質評価が分離された意味
今回Googleが、スパムアップデート(6月27日終了)とコアアップデート(6月30日開始)を連続して計画的に実行した背景には、明確な意図があります。
それは、次の2つの評価を明確に切り分けるという狙いです。
- 不正行為者を除外する(スパムアップデート)
- 正当なサイト間での相対的な品質評価(コアアップデート)
これは、Googleが検索品質を高めるための“2段階アプローチ”と見ることができます。
まず、明らかにルール違反しているサイトを検索結果から排除し、その後に残った「正当なプレイヤーたち」の中で、E-E-A-T やユーザー満足度に基づいて相対的な再評価を行うという流れです。
この手法については、Search Engine Journal: Google Rolls Out June 2025 Core Update でも「戦略的でフェアな評価プロセス」として評価されています。
つまり、スパムを排除して“場を整えた”上で、本来Googleが理想とする「有益な情報源を正しく評価する検索システム」を実現しようとしているのです。
構造化データで「スパムではない」ことを明示する重要性

このような状況下で、私たちのようなホワイトなSEOを行っている制作会社にとって、ますます重要になっているのが「スパムではないことの証明」です。
とくにAIの進出により、Googleがコンテンツをより構造的に解析するようになった今、HTMLや構造化データ(Schema.org)の設計によって、自らを信頼できる情報源として明示することが求められています。
株式会社TREVOでは、以下のような構造化データを積極的に導入しています:
- authorやPersonスキーマによる著者情報の明示
- FAQPageスキーマによるQ&A形式の情報提供
- Reviewスキーマを活用したお客様の声ページの強化
- ArticleやBreadcrumbスキーマによる文脈と階層構造の提示
これらは単に「形式的な装飾」ではなく、Googleに対して“この情報は誰によって書かれ、どういう立場で公開されているのか”を伝えるメタ情報です。
スパム判定のリスクを避けるだけでなく、今後のAI Overviewでの引用対象として選ばれる可能性も高まります。
また、Google Developers: Core updates でも、E-E-A-T評価の一環として「著者情報」「サイトの透明性」「明確な情報設計」が重要であることが明記されています。
影響を受けたサイトのための対応戦略

Googleコアアップデートによって検索順位が下がると、「何か悪いことをしてしまったのでは」と焦る声も少なくありません。
しかし、前章でも述べたように、コアアップデートはペナルティではなく、あくまで相対的な品質評価の再調整です。
順位やトラフィックの変化があったとき、慌てて手当たり次第に修正を加えるのではなく、段階を踏んで冷静にサイトを見直すことが、結果的に回復への近道となります。
慌てず状況を観察するフェーズ
Google自身も、コアアップデートの影響を受けたサイト向けに、以下のようなアドバイスを公式に発信しています。
“コアアップデートに対して即座に修正を加える必要はありません。まずは影響を受けたかどうかを分析し、アップデートの完了を待ってから慎重に対応を進めましょう。”
ー Google Search Central: What site owners should know about Google’s core updates
TREVOでも、アップデートが始まるとGoogle Search Consoleで「対象期間の前後のデータ」を比較し、特定のページやクエリが影響を受けているかどうかを詳細に観察することからスタートします。
観察のポイントは以下の通りです。
- アップデート前後のCTR(クリック率)・表示回数・平均掲載順位の比較
- 検索タイプごとの傾向(ウェブ/画像/Discoverなど)
- 影響のあったURLやキーワード群の傾向
- Discoverやニュースフィード流入の消失有無
この初期観察によって、「一時的な変動なのか、本格的な評価変更なのか」を見極めます。
コンテンツとE-E-A-Tの自己診断
順位が下がったページや、クリックが減ったURLが明確になったら、次はコンテンツの中身とE-E-A-T観点の見直しを行います。
Googleは、以下の3つの領域について自己診断のための質問リストを公式に提示しています(出典:SEOSiri: Google’s June 2025 Core Update: A No-Panic Guide for Website Owners)。
コンテンツの有用性・独自性
- 他サイトにはない独自の情報や洞察が含まれているか?
- 内容が網羅的で、ユーザーの疑問に答えているか?
- 古い情報のままになっていないか?
専門性・信頼性
- 執筆者の専門性は明示されているか?(資格・実務経験など)
- 誤解を招く表現や根拠不明な断定がないか?
- 著者プロフィールや企業概要が整備されているか?
表現・技術的品質
- スマートフォンでも読みやすいか?
- 過剰な広告やポップアップでユーザー体験が阻害されていないか?
- ナビゲーションやリンク設計は合理的か?
これらのチェックを通じて、ユーザーの「信頼」や「満足度」を下げている要因を洗い出します。
TREVOで実践している改善策とは?
株式会社TREVOでは、順位が落ちたページやインデックス未登録になった記事を対象に、次のような具体的かつ再現性のある改善策を実践しています。
記事リライト方針(インデックス外→再評価へ)
過去にインデックスされていた記事が除外されていた場合、すぐには削除せず、まずリライトと構造の見直しを行います。
- 最新情報の追記(特に日付やデータの更新)
- 見出し(H2・H3)構造の整理
- 冒頭に要点をまとめる「アンサーファースト」形式への変更
- 他記事への内部リンクを追加
これにより、「情報価値が復活した」とGoogleに再評価される可能性が高まります。
構造化データ導入(著者情報/Q&A/レビュー)
TREVOでは、検索エンジンが内容をより深く理解できるよう、構造化データの徹底にも取り組んでいます。
- Article + author で著者を明示(顔写真・経歴含む)
- FAQPage による質問形式での要点整理
- Review を用いたお客様の声ページの強化
- Breadcrumb によるページ階層構造の提示
これらの実装は、Googleが公式に推奨している方法であり、検索結果上での表示リッチ化にも繋がります。
お客様の声ページの活用
TREVOでは、制作実績だけでなく、実際のお客様の感想・評価を構造化データと共に掲載しています。これは単なる「レビュー」ではなく、「実体験を語る証拠」としてE-E-A-Tの「経験(Experience)」を補強する重要な材料です。
掲載例
- 「スマホ未対応だったサイトを、TREVOさんが迅速にリニューアルしてくれました」
- 「公開後にアクセス数が伸び、問い合わせも増加しました」など
これらの声を通じて、ユーザーだけでなく検索エンジンにも信頼を伝えることができます。
回復には「誠実さ」と「構造の見直し」が鍵
SEOにおける“順位回復”には時間がかかることがあります。
Googleは、改善の効果が次回のコアアップデートまで現れないケースもあると明言しています(参考:Search Engine Journal: Google’s John Mueller: Core Updates Build On Long-Term Data)。
しかし、誠実にコンテンツを見直し、ユーザーの役に立つ情報を、わかりやすい構造で提供し続けることで、再評価のチャンスは確実に訪れます。
TREVOでは、ただコンテンツを“書く”のではなく、以下のような「育てる視点」で対応を続けています。
- インデックス状況の定期確認と記録
- Googleアナリティクス4による平均エンゲージメント時間の観察
- Search Consoleでのクリック率と表示回数の乖離チェック
- E-E-A-Tの4要素ごとの補強プラン作成
SEOは「一度上げたら終わり」の施策ではありません。地道な改善の積み重ねと、ユーザー視点での誠実な設計こそが、アップデート時代の回復力を育てる鍵です。
過去アップデートとの比較と変化
Googleのコアアップデートは常に「質の高い情報を、適切な形で届ける」ことを目指して行われていますが、その中身や評価対象は毎回少しずつ変化しています。
今回の2025年6月のアップデートを理解するうえで、3月に実施された直近のアップデートと比較することは、変化の方向性を読み解く鍵になります。
特に、業種別の評価軸やコンテンツタイプごとの再評価基準に違いが見られ、検索アルゴリズムが「分野ごとに適切な評価」を行うフェーズに入ってきたことがわかります。
2025年3月との違い:変動分野の移り変わり
2025年3月13日~27日に展開されたコアアップデートでは、以下のような特徴が報告されていました:
- ニュース、アート&エンタメ、ビジネス分野で特に大きな変動
- Eコマース分野では小規模な店舗サイトが評価を落とす傾向
- 健康・不動産といったYMYL領域では比較的安定
つまり、3月のアップデートでは「クリエイターによる実体験コンテンツの優遇」と「信頼性の高い情報源の強化」が主な評価ポイントだったことがうかがえます。
一方、2025年6月のアップデートでは評価の焦点が少し移動しています。
- アート・趣味・家庭・園芸といった非YMYL分野での変動が顕著
- Redditなどのユーザー生成コンテンツ(UGC)系が不安定化
- 健康系サイトはむしろ変動が少なく、安定
このことから、Googleが段階的にジャンルごとの品質評価モデルを調整していると考えられます。
6月アップデートは、より主観性の高いジャンルにおける「体験の真偽」を判別しようとする動きが読み取れるアップデートであり、E-E-A-Tの中でも「Experience(経験)」の評価精度が向上している兆候といえます。
参考:Exposure Ninja: What We Know About Google’s June 2025 Core Update (So Far)
コンテンツタイプ別評価軸の進化
さらに注目すべきは、Googleが単に業種やジャンルを評価するだけでなく、「コンテンツの形式」によっても評価ロジックを変化させている点です。
3月のアップデートでは、Eコマースサイトに対して商品説明の独自性や、実体験レビューの有無が評価に強く影響した一方で、6月のアップデートではUGC(ユーザー生成コンテンツ)の信頼性が問われています。
これは、従来「量産されがち」とされていた掲示板系やQ&A系のコンテンツに対しても、Googleがより厳密な文脈判断を導入していることを示しています。
特に6月の動きとして注目されているのが、AI生成コンテンツと人間による実体験コンテンツを見分けようとするアルゴリズムの進化です。
つまり今後は、
- 文章が人間らしくても評価されるとは限らない
- どのような経験をもとに書かれたか、どう証明できるか
- 著者が誰か、どのような立場で書いているか
といった文脈的・構造的な情報が評価を大きく左右するようになります。
これは、GoogleがE-E-A-Tの「E(Experience)」と「A(Authoritativeness)」に対して、より精密な解析を行い始めたことを意味しています。
TREVOでは「情報の届け方」そのものを見直す機会に
このような変化の中で、株式会社TREVOでは「コンテンツの内容」だけでなく、「どのように情報を届けるか」という点も重視するようになりました。
具体的には以下のような改善に取り組んでいます。
見出し構造(H2/H3)の再設計
AI Overviewや検索結果に引用されるためには、明確な見出し構造が不可欠です。
各セクションの要点を「一問一答」形式でまとめることで、FAQ形式への適合性も高まります。
「まとめ」や「要点」の先出し型に切り替え
従来のストーリーテリング形式ではなく、「結論ファースト」で情報を提示する構成に見直し。
ユーザーが欲しい情報にすぐ到達できるようになったことで、平均エンゲージメント時間の改善を実感しています。
スキーママークアップの最適化
記事タイプや著者情報に加えて、構造化データにFAQPage・HowTo・Reviewなどを併用することで、SERP上の表示面積を拡大。
一次情報としての独自性を高める工夫
お客様とのやり取りや、現場での気づき・改善事例を記事内に盛り込むことで、テンプレート的な内容との差別化を図っています。
こうした取り組みは、SEO順位の安定性だけでなく、「AIに選ばれるコンテンツ」になるうえでも重要な要素だと考えています。
検索アルゴリズムがより細やかになり、業種・コンテンツタイプごとの最適化が求められる今、私たちにできることは、「届ける情報の質」と「その見せ方・伝え方」をセットで最適化していくことです。
生成AI時代のSEO対策とは?
2025年のSEOにおいて、もはや避けては通れないのが生成AIの影響です。
GoogleのAI Overview(AIO)に代表されるように、検索結果はこれまでの「10個の青いリンク」から、「検索結果そのもので答えが完結する体験」へと急速に進化しています。
この流れの中で、「検索順位が高い=アクセスが多い」という従来の図式が通用しなくなりつつある一方で、“引用される価値のある情報”として見つけてもらうこと”の重要性が高まっています。
本章では、生成AIが台頭する中で、株式会社TREVOとしてどのようにSEOと向き合っているのかをご紹介します。
AI Overviewに使われるコンテンツの条件とは
GoogleのAI Overview(AIO)は、検索クエリに対してAIが複数のウェブページをもとに要約した回答を提示する仕組みです。
特徴は以下の通りです。
- ユーザーはクリックせずに答えを得られる(ゼロクリック検索)
- 複数の情報源から要約されており、明示的に「引用元」が表示される
- 引用対象は必ずしも上位表示サイトとは限らない
つまり、AIに選ばれるコンテンツ=「上位表示」だけでなく、「構造と意味」が整った一次情報であることが条件になります。
Search Engine Roundtableも、以下のように述べています:
“AI Overviewは、ランキングと同じではない。引用されるには、構造、信頼性、明確性が求められる”
ー Google Just Rolled Out Its June 2025 Core Update – Reddit
ゼロクリック時代における「引用される価値」とは
AIOに引用されることは、一見すると「クリックを奪われてしまう」ネガティブな現象のように見えます。しかし、長期的な視点で見ると、“引用される”ということは信頼されている一次情報源として認定された状態とも言えます。
Googleの使命は「ユーザーにとって満足度の高いコンテンツを表示すること」であり、AIOに採用されるかどうかは、そのコンテンツの「情報としての信頼性・明快さ・汎用性」が評価されている証です。
この価値を得るために重要なのは、以下の2点です。
- 検索意図にピンポイントで応える明確な答えを含む
- 構造化され、機械に読み取られやすい設計であること
AIに引用されやすい構造化とは
AIOや他のAI検索機能に見つけられ、正しく理解され、引用されるには「構造的な設計」が欠かせません。株式会社TREVOでは、これに対応するために以下の取り組みを進めています。
セクション分けと見出しの工夫
- 各H2セクションは1つの明確な問いに対する答えになるように設計
- H3見出し以下では、箇条書きや定義、表、引用などで要点を明確に
- セクション冒頭に「要約」や「結論」を配置(アンサーファースト)
これは、AIが文脈を正確に読み取るために非常に効果的な構造です。
構造化データの設計(Article / FAQ / Review)
TREVOでは以下のスキーマを積極的に活用しています。
- Article: 記事コンテンツの基本スキーマ。著者情報と更新日を必ず明記
- FAQPage: よくある質問をリスト化して提示し、SERPの拡張表示を狙う
- Review: 顧客の評価・コメントを構造化。E-E-A-Tの「経験」に直結
- BreadcrumbList: ページ階層をGoogleに正確に伝えることで、SERP構造も向上
これらの実装は、AIOだけでなく、Google Discoverや強調スニペットにも引用される要因となっています。
また、Googleは2025年6月のアップデートでこの構造的な適合性をより強化しており、「AIOに適した情報設計」はSEO対策としても重要な意味を持っています。
参考:Google Developers: Core Updates
「大阪の企業」として一次情報源になるために
株式会社TREVOは、大阪で多くの企業さまのWeb制作・SEO支援を行ってきました。その中で実感しているのは、地域性を活かした情報提供は、今後のAI時代でも重要な差別化要素になるということです。
具体的には
- 「大阪市内の●●業界に多い課題」など、地域+業種のリアルな切り口
- 顧客の声や相談内容を記事に反映(実体験の記録としての意味)
- 地域密着型のプロジェクト事例をFAQやブログ形式で積極的に紹介
Googleが求めているのは、単なる情報の再構成ではなく、現場で起きている生きた情報=一次情報です。
大阪の企業だからこそ知っている課題や事例は、全国的に価値のあるデータソースになり得るのです。
たとえば、TREVOのSEO対策サービスでは、地域名を含めたページ構造、FAQの設置、構造化データの強化といった施策を通じて、実際に流入増加を実現しています。
AIOが当たり前になる未来では、こうした現場の声に裏付けられたローカルコンテンツこそ、AIにとって最も価値ある引用対象になっていくでしょう。
アップデートの時代に求められるWeb運用とは
Googleの検索アルゴリズムは、これまで以上に複雑かつ多様な指標でサイトを評価するようになってきました。
特に2025年6月のコアアップデートでは、「信頼される一次情報源」をどう見極めるかというAI時代の新たな基準が前面に出されました。
その結果、「正しく」「誠実に」「わかりやすく」伝えるという基本に立ち返ることが、今後のSEOの本質になっていくと私たちは考えています。
Googleに振り回されない継続的な改善サイクルを
SEO対策において最も避けるべきは、「短期的な順位変動に一喜一憂し、都度対応を変えてしまうこと」です。Googleは、アップデートごとに「この対応をすれば絶対に上がる」といった明確な正解を出していません。
むしろ、長期的な改善履歴と信頼性の積み上げを評価する傾向が年々強まっています。これは、GoogleのJohn Mueller氏が以下のように発言していることからも明らかです。
“Googleのコアアップデートは、過去のデータや履歴を踏まえて評価を積み上げていくものであり、短期的な修正だけでは十分な変化は起きない”
— Google’s John Mueller: Core Updates Build On Long-Term Data
TREVOではこの考え方に基づき、「インデックスされないページをどう改善するか」「お客様の声をどう活用するか」「構造化データはどこまで整備できるか」といった観点から、サイト全体を継続的に育てる視点で取り組んでいます。
検索にもAIにも見つけられるサイト構造へ
AIO(AI Overview)に代表されるゼロクリック検索の台頭によって、SEOの世界は「ランキング対策」から「引用・要約される構造の最適化」へとシフトしています。
この変化に対応するために必要なのは、「内容」だけでなく「構造」による伝達力の最適化です。Googleは今、構造化された知識・明確な見出し・整った文脈を持つページを高く評価し、AIにとっても扱いやすい情報とみなしています。
Exposure Ninjaも以下のように指摘しています。
“高品質なコンテンツとは、もはや読みやすい文章だけではなく、AIが引用しやすい構造を持っていることが前提条件になっている”
— What We Know About Google’s June 2025 Core Update (So Far)
TREVOではこの考え方に基づき、FAQスキーマの導入や、構造化マークアップによる著者・レビュー・パンくずの最適化を進めてきました。
その結果として、構造を整えたSEO対策ページでは実際にオーガニック流入が増加し、安定したCTRを維持しています。
TREVOが考える「地域と信頼」を大切にしたSEO戦略
私たちは大阪を拠点に活動していますが、地域性をただ“キーワード”として使うのではなく、コンテンツに溶け込んだリアリティとして盛り込むことを意識しています。
たとえば「大阪の中小企業でよくあるホームページのお悩み」や「市内の製造業で採用ページを強化した事例」など、“この地域で実際に起きている課題や対策”を言語化し、共有することは、GoogleにとってもAIにとっても非常に価値の高い一次情報です。
私たちTREVOが目指しているのは、「検索エンジンにもAIにも、そしてお客様にも“信頼される情報源”として存在すること」です。
これはテクニックではなく、日々の実務・対話・改善の中にこそ答えがあると信じています。
TREVOのサービス
大阪のホームページ制作会社TREVOでは、最短2日で仮サイトを公開できるスピード対応や、SEO対策に強いオリジナルデザインの制作サービスを提供しています。








