WordPressのユーザー権限の違いについて

投稿日:2025.03.13.
更新日:2025.04.12.

WordPress

初期設定

株式会社TREVOの月額制ホームページ制作サービス
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板浪 雅樹
執筆・編集 板浪 雅樹

2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」

WordPressは世界中で利用されている人気のCMS(コンテンツ管理システム)です。サイト運営者が安心して使えるように、ユーザーごとに「できること」を制限するためのユーザー権限が用意されています。この記事では、2020年1月7日時点の基本的なユーザー権限と、その後の進化や現代(2024年)の状況との違いについて、誰にでも分かりやすく解説します。

WordPressにおける基本のユーザー権限

WordPressでは、主に以下の5つのユーザー権限が標準で設定されています。各権限ごとに、どの部分を編集・管理できるかが決まっています。

管理者(Administrator)

WordPress全体の設定や運営に関するすべての操作が可能です。
管理者はサイト全体を管理するため、最も多くの権限を持っています。サイト運営における最重要ユーザーといえます。

以下の項目を自由に編集・変更できます

  • テーマの設定
  • プラグインの設定
  • ユーザーの設定
  • 各種サイト設定の編集
  • コメントの承認
  • カテゴリーの追加・削除・編集
  • 既存の記事の追加・削除・編集
  • 新規記事の追加・編集
  • 固定ページの追加・削除・編集
  • メディアライブラリの追加・削除・編集

編集者(Editor)

記事投稿や固定ページ、リンク、メディアなど、コンテンツに関する更新が可能です。

編集者は、コンテンツの管理や調整を任される役割で、サイトの情報発信の質を左右する重要なポジションです。

以下の項目を操作できます

  • コメントの承認
  • カテゴリーの追加・削除・編集
  • 既存の記事の追加・削除・編集
  • 新規記事の追加・編集
  • 固定ページの追加・削除・編集
  • メディアライブラリの追加・削除・編集

投稿者(Author)

投稿者は、自分の記事に対して責任を持ちながら、自由にコンテンツ作成ができる役割です。
寄稿者は、記事作成に専念しながらも、公開前に内容のチェックや修正を受けるため、初心者や外部ライターに適した役割です。

以下の項目を操作できます

  • 記事の下書きを作成できますが、公開権限は持ちません。
  • 主に記事の追加・編集ができ、管理者や編集者の承認を経て初めて公開されます。

寄稿者(Contributor)

記事の下書き

  • 新規記事の追加・編集

購読者(Subscriber)

購読者は、コンテンツの消費者として位置づけられ、サイト運営に直接の編集権限はありません。

  • サイトのコンテンツの閲覧のみが可能です。
  • サイトの更新情報を受け取るための登録(購読)として利用されます。

2020年1月7日と2024年現在の違い

2020年1月7日時点の状況

  • 基本権限の役割
    当時は、上記の5つの基本ユーザー権限が中心となっていました。サイト運営においては、管理者と編集者が主にコンテンツの公開・更新を担当しており、投稿者と寄稿者は記事作成、購読者は閲覧に留まるといった使い分けが一般的でした。

  • 標準機能での運用
    WordPressの標準機能だけで十分にサイトの運営ができるため、多くのサイトで追加のカスタマイズを行わず、これらの基本権限がそのまま利用されていました。

2024年現在の状況

  • カスタムユーザー権限の活用
    現在は、WordPressの利用環境が多様化する中で、標準の5つの権限に加えて、独自のカスタムユーザー権限を設定するケースが増えています。たとえば、ECサイトの場合は「Shop Manager(ショップマネージャー)」などの特定の役割が追加されることも一般的です。
    また、プラグイン(例:User Role EditorやMembersなど)を利用することで、各ユーザーの権限を細かく調整し、より柔軟な運用が可能になっています。

  • セキュリティ対策の強化
    セキュリティ面でも、不要な権限を制限することは非常に重要となっています。2024年では、管理者権限を持つユーザーが少数に留まるようにし、編集者や投稿者にも必要最低限の権限のみを与えるなど、運用ルールの見直しが行われています。

  • チーム運営の増加
    サイト運営が企業規模やプロジェクト単位で行われるケースが増え、チームごとに権限を分けることで、より効率的なコンテンツ制作や更新が実現されています。

まとめ

WordPressのユーザー権限は、サイトの安全かつ円滑な運営のために欠かせない仕組みです。
2020年1月7日に公開された当時の記事では、管理者、編集者、投稿者、寄稿者、購読者という基本の5つの役割と、それぞれの編集可能な項目について詳しく解説していました。
2024年現在では、これら基本権限に加えてカスタムユーザー権限の設定が一般的になり、サイトの規模や目的に合わせた柔軟な運用が求められています。セキュリティ対策やチームでの運営にも配慮した最新の運用方法を取り入れることで、より効率的で安全なサイト運営が実現できるでしょう。

今後もWordPressは進化し続けるため、最新の情報やツールを活用しながら、最適なユーザー権限の設定と管理を行っていくことが重要です。

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