初心者でも失敗しないブログ運営の方法、メリット・デメリット・運営体制を実例で紹介

執筆・編集 板浪 雅樹2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」
SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB
この記事は、2017年9月8日に株式会社TREVOのブログで公開した「ブログの運営におけるメリットとデメリット」という記事を、2025年の視点で大幅にリライトしたものです。
当時の記事では、ブログを運営することで得られる「知識やスキルの習得」「読者との交流」「世の中の傾向の把握」といったメリットに触れながら、同時に「記事の盗用」「読者間のトラブル」「感情的な関係性のリスク」など、ブログ運営の裏側にあるデメリットについても取り上げていました。
ただし、当時の記事はやや抽象的で、現場での実践的な視点や最新のマーケティング事情に踏み込んでいない内容となっており、検索エンジンにもインデックス登録されないまま埋もれてしまっていました。
そこで今回は、ブログを運営することの価値を「個人」「副業」「企業」「SEO戦略」「コンテンツ資産」といった多角的な切り口で掘り下げ、現代においてなぜ今なおブログが有効な手段であり続けるのかを詳しくお伝えします。
ブログ運営の実例として、私たち株式会社TREVO(執筆:板浪)が大阪を拠点に取り組んできた更新体制やトラブル、SNS連携の事例なども交え、2025年版の「ブログの運営におけるメリットとデメリット」をお届けします。
ブログは「時代遅れ」じゃない。企業と個人に必要とされ続ける理由とは?

「ブログはもう古い」「SNSが主流だからブログは読まれない」といった声を耳にすることがあります。確かに、スマホ全盛期の今、SNSや動画コンテンツが強い注目を集めているのは事実です。ですが、SEOやブランドの信頼構築、企業の資産形成という観点から見ると、今もなおブログは“最も強力な武器の一つ”です。
実際、株式会社TREVOでもブログ運営を10年以上継続し、大阪の中小企業を中心にお客様からの問い合わせや相談が絶えない状態を築いてきました。検索エンジンに評価され、長期間にわたってアクセスを集め続ける「資産としてのコンテンツ」は、SNSにはないブログならではの強みです。
この記事では、そんなブログの持つ戦略的な価値や、見落とされがちなリスク、そして運営を続けるコツについて、最新の調査データと実体験をもとに整理してご紹介します。個人の副業として、企業の広報・SEO施策として、ブログがどのように機能し、どのように育てていくべきか。そのヒントを、この記事からつかんでいただければと思います。
ブログ運営の戦略的価値
なぜ今ブログなのか? 信頼と集客を同時に育てるメディアの力
かつては「個人の日記」として捉えられていたブログも、現在では企業のブランディングやマーケティング、信頼構築の中核を担う存在へと進化しています。特に2020年代以降は、検索エンジン経由の情報収集が生活に深く根づいたことで、ブログが果たす役割はますます重要になっています。
デジタルプレゼンスの構築に欠かせない存在

現代の消費者は、サービスや商品に出会う前にまずインターネットで「検索」します。Google検索はその入り口として圧倒的な存在であり、企業の第一印象はほとんどの場合「検索結果でどのように見えるか」で決まります。
ここで重要になるのが「信頼の構築」です。実際、調査によると「商品・サービスを選ぶ際、そのブランドを信頼できなければ購入しない」と回答した消費者は全体の67%にも上りますブログ運営のメリット・デメリットと運用方法_。この信頼を作るために、ブログは非常に有効です。
ブログは単なる広告と異なり、知識やノウハウ、企業の姿勢などを「文脈」として伝えることができます。単発の広告では築けない信頼を、記事を通じて少しずつ積み上げていけるのです。
検索エンジンからの継続的な集客が可能に
さらに大きな特徴は、「資産型の集客チャネル」であるということです。
一度書いたブログ記事は、検索エンジンに評価されれば長期的にアクセスを集め続けます。たとえば、私たち株式会社TREVOのブログ記事の中には、1年以上前に公開した記事が今でも安定してアクセスを集めているものもあります。これは、テレビ番組やトレンドに偶然ヒットして検索流入が急増した記事とは違い、「SEO的に評価されている=検索エンジンが価値ある情報と判断している」状態です。
このようなブログ記事は、広告費をかけなくても読者を呼び込んでくれる営業マンのような存在になります。言い換えれば、営業担当がいなくても働いてくれる「24時間型の資産」なのです。
読者との関係を深めるエンゲージメントツールとしての役割
また、ブログは単に一方的な情報発信ではありません。コメント機能を使えば、読者からのフィードバックを得ることができますし、SNSやメールと連動させれば、ファン化・リピーター化の流れを作ることもできます。
たとえばTREVOでは、過去にブログ記事で取り上げたテーマに対して、Facebook経由でメッセージをいただいたり、「あの内容を詳しく知りたい」という問い合わせを受けたりしたことがあります。こうした読者との関係性の中に、信頼と共感が育っていきます。
信頼とSEO評価を同時に高めるメディア
特に法人向けのブログでは、読者に「専門的な視点」を提供することが非常に重要です。つまり、専門性(Expertise)・経験(Experience)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness) ― 通称「E-E-A-T」が重要な指標になります。
Googleもこの評価基準を軸に検索順位を決めており、信頼できる情報を出している企業・発信者ほど上位に表示されやすくなっています。ブログはこのE-E-A-Tを育てる場でもあり、記事を通じて長期的に自社のブランド価値を高めることができます。
TREVOとしての実感
私たち株式会社TREVOも、SEO対策やマーケティングの一環として、2010年代後半からブログを継続してきました。ときにはアクセス数が急上昇する記事もありますし、ときには読者からの厳しい意見をいただくこともあります。
しかし、長期的に見れば「ブログは育てるもの」です。コツコツと続けることで、TREVOのような中小企業でも、検索からの流入・問い合わせを増やし、地域密着型のサービス展開を実現することが可能になります。
ブログ運営がもたらす多角的なメリット
企業・ビジネスとしてのメリット
売り込まない営業ツール。企業ブログが築く信頼と認知
ブログは、企業にとって単なる情報発信ではありません。きちんと設計されたブログは、商品やサービスを「売り込む」ことなく、見込み顧客との信頼関係を構築し、自然なかたちで購買行動へ導くツールになります。ここでは、企業ブログの持つ4つの主要な効果をご紹介します。
ブランド価値の向上と採用強化
ブログは、会社の価値観・ビジョン・専門性を伝えるメディアでもあります。たとえば、「自社のサービスの裏側」「担当者のこだわり」「現場の工夫」などをブログで継続的に発信することで、商品やサービスだけでなく、会社全体への信頼感や親近感を高めることができます。
実際、TREVOでもスタッフブログを通じて、制作の舞台裏や考え方を発信してきました。その結果、求人応募者から「ブログを読んで、社内の雰囲気が伝わってきた」という声をいただいたこともあり、採用強化にもつながると実感しています。
ブログは、広告では伝えきれない“企業らしさ”を届けるための、柔らかくも効果的なブランディング手段です。
集客の自動化と広告費の削減
企業サイトの集客施策として、広告に依存する方法もありますが、長期的に見れば費用対効果の面で課題が残ります。一方、ブログ記事は一度作成すれば、検索エンジン経由で継続的に流入を生み出す「自動集客装置」として機能します。
TREVOのブログでも、5年以上前に書いた記事が今なお検索結果の上位に表示され続けており、安定したアクセスを獲得しています。こうした記事が積み重なることで、広告費をかけずとも集客が可能になり、年間で見れば大きなコスト削減につながります。
中小企業にとって、限られた予算で集客を続けていくためには、ブログという資産型メディアの活用は不可欠と言えるでしょう。
潜在顧客の行動データの蓄積
ブログには「誰が、どのページを、どれくらいの時間読んだのか」「どの検索キーワードから流入してきたのか」といった、マーケティングに必要な行動データが蓄積されていきます。
これにより、見込み顧客の「興味関心」「検討段階」「求めている情報の種類」を分析することが可能になり、営業資料やセールストークの改善にもつながります。
たとえばTREVOでは、「ホームページ制作 大阪」というキーワードで流入してくるユーザーの中でも、具体的な課題を抱えている人(例:リニューアル、SEO、CMS導入など)を絞って記事を用意することで、ターゲティング精度の高い集客ができています。
社内教育と情報資産の構築
ブログ記事を社内で継続的に執筆していくことで、スタッフ自身のスキルアップや知識の定着にも効果があります。あるテーマについて調べ、分かりやすく文章化する過程は、自然と社内にナレッジが蓄積されていくサイクルになります。
また、ブログは単なる情報発信ではなく、「過去に社内でどんな施策を行ったか」「どんな提案をしたか」を記録として残すツールにもなります。これは、新人教育やノウハウの属人化防止にも役立ち、組織全体の底力を底上げする効果があります。
TREVOでも、スタッフが自ら学んだSEOやWordPressの知識をブログでまとめていくことで、社内の情報資産が「外向け」と「内向け」の両方に活用できるようになっています。
共通する普遍的な価値
ブログは資産。人脈・思考・信頼が残る理由
ブログの価値は、企業に限らず、個人にとっても共通しています。次の3つは、ブログを運営するすべての人にとって普遍的な恩恵です。
デジタル資産としての価値
一度書いた記事は、時間が経ってもインターネット上に残り続けます。内容が正確で価値のあるものであれば、何年にもわたって読まれ、アクセスされる可能性があります。
これは、日々の労働とは違い「自分が働いていない時間にも成果を生み出してくれる」という、まさに資産型の働き方です。ブログは時給制の労働では得られない、“積み上がる収益構造”を実現する可能性を持っています。
業界内外の新しいつながり
ブログ記事が多くの人に読まれることで、思わぬ出会いやコラボレーションが生まれることもあります。
TREVOでも、記事をきっかけに別業種の会社から協業の話をいただいたことや、「あのブログを読んで相談したい」と直接連絡をいただいたことがあります。
SNSだけでは出会えなかった“本気の読者”とのつながりは、ビジネスの広がりにも大きく貢献してくれます。
思考の整理と発信力の向上
ブログを書く過程では、自分の考えを構造的に整理する必要があります。「この情報はなぜ重要なのか」「どこをどう伝えれば相手に伝わるのか」と常に考えることで、論理的思考力や発信力が自然と磨かれていきます。
この思考の整理は、ブログ以外の場面―たとえばプレゼン、営業、社内資料作成など―にも応用が利く、非常に汎用性の高いスキルです。
ブログ運営の潜在的なデメリットとその対策
ブログ運営、ここが落とし穴。リスクと現実を知っておく
ブログは「コストがかからず始められる」「資産になる」「SEOに強い」など、多くのメリットがありますが、良いことばかりではありません。実際に運営を始めてみると、「思っていたより大変」「思うように結果が出ない」という声も少なくありません。
この章では、ブログ運営に潜む代表的な5つのデメリットと、それぞれにどう対策していくべきかを、TREVOでの経験も交えてお伝えします。
成果が出るまでの期間の長さ
ブログは短期間で成果を出す施策ではありません。新しく立ち上げたブログが検索エンジンに評価され、一定のアクセスを獲得できるようになるまでには、早くても数ヶ月、一般的には半年から1年以上の時間がかかると言われています。
これはGoogleの評価ロジックにおいて、「安定性」「継続性」「専門性」が重要視されるため、記事の量・質・ドメインの信頼性が積み上がるのを待つ必要があるからです。
対策:初期はアクセスより「型」をつくる
TREVOでは、立ち上げ直後のブログではPV(ページビュー)をあまり気にせず、まずは「ターゲット」「記事構成」「更新頻度」などの運用の型を固めることを優先しています。アクセスは後からついてきます。焦らず続けることが何よりの対策です。
継続の難しさとモチベーション維持
「書き続ける」が最大のハードル
ブログ運営に失敗する最大の原因は、途中で更新が止まることです。アクセスが伸びない、時間が取れない、ネタが思いつかない……。モチベーションを維持するのは簡単ではありません。
特に企業ブログの場合、「誰が書くか」「誰がチェックするか」といった役割があいまいなままだと、更新がどんどん後回しになります。
対策:無理のない体制とテーマ設計を
TREVOでは、執筆を3名で分担し、週1回の新規記事と週4記事のリライトというサイクルを組んでいます。全員が「無理なく、でも止まらず」更新できるよう、記事の難易度を調整しながら進めています。
また、「誰のために書くのか」を明確にすることで、ネタ切れも防ぎやすくなります。ターゲット設定はモチベーション維持の柱になります。
記事作成の手間とコスト
“質の高い記事”は時間がかかる
ブログ記事を1本仕上げるには、以下のようなプロセスが発生します。
- ターゲット設定
- キーワード選定
- 情報収集
- 記事構成の作成
- 執筆・編集・推敲
- 画像の準備
- 公開・シェア・分析
この一連の作業をすべて1人でこなすと、1記事あたり2〜6時間かかることもあります。業務の合間にやるには負担が大きく、費用対効果が見合わないと感じてしまうケースもあるでしょう。
対策:テンプレート化と外注の併用
TREVOでは、特定のジャンルに関しては構成テンプレートを作成しておき、執筆者が迷わず書けるようにしています。必要に応じて一部のリライトや原稿起こしでAIを活用し、社内リソースを有効に使う体制を整えています。
誹謗中傷・炎上・盗用などのリスク
情報を公開する以上、リスクは避けられない
ブログはパブリックな情報発信手段である以上、トラブルのリスクも伴います。
- 記事の一部が悪意を持って切り取られ、SNSで炎上する
- コメント欄で誹謗中傷や不適切発言が投稿される
- 記事の内容が無断転載され、コピーサイトが検索上位に表示される
このような事態は、ブランド価値の毀損にもつながる深刻な問題です。
対策:ガイドラインと技術的対処の両方を
TREVOでは、記事内容に「誤解を招く表現がないか」「他社を攻撃する内容になっていないか」を事前にチェックするガイドラインを設けています。
また、コピー対策としては、WordPressにcanonicalタグや構造化データを正しく設定し、正規ページとしての評価を受けやすくする工夫もしています。
無料ブログサービスの制限と将来的な限界
「手軽さ」の裏にある落とし穴
Amebaブログやはてなブログなどの無料サービスは、簡単に始められるというメリットがありますが、本格的に運用しようとすると様々な制限に直面します。
- 自分で選んだ広告を表示できない
- デザインや機能の自由度が低い
- SEOに不利な構造であることが多い
- サービス終了やアカウント停止のリスクがある
対策:収益・集客を狙うなら独自ドメイン+WordPress一択
TREVOではすべてのお客様に「WordPress + 独自ドメイン」での運用を推奨しています。初期費用はかかりますが、将来にわたって資産としての価値を持たせるためには、この選択が最も安全で確実です。
デメリットは「知っておくことで防げる」
ブログ運営の落とし穴は、「知らずに始めて後悔すること」が最も危険です。しかし、あらかじめ対策を知っていれば、大きなリスクにはなりません。
私たちTREVOでも、失敗やトラブルを乗り越えながら、記事制作の体制・方針を見直し続けてきました。その中で一つだけ確信しているのは、「続けていれば必ず成果はついてくる」ということです。
読者との関係を育てる「エンゲージメント」の力

ブログは一方通行じゃない。読者と信頼を築く双方向メディア
ブログは「読むだけのメディア」だと思われがちですが、実は読者との双方向の関係性、つまりエンゲージメントを築くための強力なツールでもあります。コンテンツが単なる情報提供にとどまらず、読者の反応を引き出し、関係性を深めていくことで、ファンやリピーターを育てることが可能です。
ここでは、ブログを通じて読者とのつながりを強める代表的な仕組みと、TREVOとしての実際の運営判断についてご紹介します。
コメントを起点に広がるコミュニティ
参加型ブログの代表的機能が「コメント欄」
多くのブログでは、記事の末尾に「コメント欄」を設け、読者が自由に感想や質問を書き込めるようにしています。読者の声を直接受け取ることで、運営者としても励みになりますし、ブログ自体が“会話の場”として成長していく可能性を秘めています。
また、コメントが盛り上がっている記事はGoogleの評価にもつながり、SEO上のプラス効果があるとも言われています。
TREVOではコメントを「禁止」している理由
一方で、株式会社TREVOではコメント機能はあえて設けていません。
理由は明確で、スパムコメントや迷惑投稿への対応にリソースを割く余裕がないためです。企業として限られた時間と人材で運営している以上、日々の管理業務が膨らむことで、本来集中すべき記事の質や更新体制に影響が出てしまうと判断しました。
コメント欄は魅力的な機能ですが、“すべてのブログに必要な機能ではない”というのがTREVOとしての結論です。
読者参加型コンテンツの可能性
アンケート、Q&A、ユーザー投稿…共創が信頼を生む
コメント機能に限らず、「読者参加型コンテンツ」はさまざまな形で存在します。
- アンケートフォームや投票機能
- 読者からの質問に答えるQ&A型記事
- ユーザー投稿や体験談の紹介
- SNSでのハッシュタグ投稿募集 など
こうした仕組みは、ブログを読むだけでなく“関わる”場として使ってもらえるため、読者のエンゲージメントが高まり、ファン形成につながりやすい特徴があります。特にBtoC業界、たとえば飲食、アパレル、美容、教育サービスなどの分野では非常に有効です。
ただし「管理コスト」が想像以上に大きい
一方で、TREVOのような小規模運営にとって、参加型コンテンツの導入は慎重に検討すべきテーマでもあります。
読者からの投稿内容のチェック、返信の有無、掲載許可の確認、炎上対策など、表に出ない“裏方の労力”が非常に多く発生するからです。
そのためTREVOでは、読者参加型コンテンツについても、現時点では導入せず、「一方通行でも読者に価値を届けられる記事づくり」に力を入れています。
継続読者がもたらす効果と影響力
“ファン”を育てることが、ブログ運営の最大の成果
双方向のコミュニケーションを取っていなくても、定期的にブログを読んでくれる読者、いわゆる「継続読者」はブログの成功を大きく支える存在です。
- 新着記事を楽しみにしてくれる
- 社名やサービス名で検索して再訪してくれる
- 他者にブログをシェアしてくれる(紹介・被リンク効果)
- 問い合わせや成約の際に「ブログで読んだ」と言ってくれる
TREVOでも、「以前ブログで紹介されていた事例を見て、今回問い合わせしました」といった声をいただくことがあり、ブログを通じて信頼関係が育っていたことを実感する場面があります。
ブログは、単なる集客ツールではなく、ブランドと読者の関係性を育てる「場」として使うべきだと強く感じています。
自社に合った関係性の築き方を選ぶことが鍵
ブログを通じてエンゲージメントを築く方法はさまざまですが、大切なのは「自社のリソースと体制に合った選択」をすることです。
TREVOのように、記事の質と継続性に集中する戦略もあれば、BtoCの業種であれば参加型コンテンツを活用してファン形成を加速させる戦略も有効です。
双方向の仕組みを使わずとも、「読まれる」「記憶に残る」「信頼される」ブログは作れる。このことを忘れず、ブログが“共感のきっかけ”となる場であり続けるよう、運営を積み重ねていくことが大切です。
成功するためのブログ運営戦略

結果を出すブログには、共通する「設計図」がある
ブログ運営を軌道に乗せ、成果につなげるためには、「ただ思いついたことを投稿する」だけでは不十分です。誰に何を伝えるか、どんなテーマを選び、どんな媒体で発信するのか――。そのすべてが一貫していなければ、読者にも検索エンジンにも響きません。
ブログの目的を明確にする
まず「誰のために書くか」を決める。ブログ設計の原点
ブログは「書きたいことを書く場」ではなく、「誰かに届けるために設計されたコンテンツメディア」です。そのためには、最初に以下の2つを明確にしておくことが不可欠です。
読者ターゲットと目的の明確化
「誰に向けて書いているのか」がブレてしまうと、記事の方向性もブレてしまいます。たとえば、TREVOでは以下のようなパターンで読者ターゲットを設定しています。
- ホームページ制作を検討している大阪の中小企業経営者
- SEOや集客に課題を感じているWeb担当者
- WordPressの運用に不安を抱える自社サイトの管理者
このように、「どんな悩みを持った人が読むのか」を先に決めておくと、構成や言葉選びにもブレがなくなり、読者に響くブログになります。
コンバージョンの種類と設計意図
ブログは「書いて終わり」ではなく、次のアクションに導く導線設計が重要です。
- サービス資料のダウンロード
- お問い合わせフォームへの誘導
- 無料相談・診断の申し込み
- メルマガ登録やSNSフォロー
TREVOでは、記事末尾や記事内にお問い合わせへの導線(CTA)を設置し、SEOによって集客したユーザーが自然に相談へつながるよう設計しています。
目的のない記事は、いくら読まれても成果につながりません。「読者にどんな行動をとってほしいか?」を明確にすることが、収益や成約へつながるブログ運営の基盤です。
テーマ選定とニッチ戦略の重要性
ブログのテーマは、運営の“寿命”を決める重要な要素です。
継続しやすいテーマ=自分たちが語れること
TREVOでは、自社の業務と連動したテーマを中心に選定しています。たとえば…
- ホームページ制作に関するQ&A
- Web制作現場でよくある課題やトラブル
- 実際の制作事例や改善提案
- GoogleアナリティクスやSEO施策のノウハウ
このように、自分たちが普段から考えていること・話していることをベースにすれば、継続しやすく、内容も自然と深まります。
ニッチ戦略で競合を避け、専門性を高める
例えば「ホームページ制作」というジャンルは競合も多いため、以下のような切り口でニッチ化すると差別化が可能です。
- 「大阪+建設業界のホームページ制作」
- 「WordPress+低予算プランでのSEO対策」
- 「内部SEOだけで順位改善した事例」
TREVOでも、「大阪 ホームページ制作」では難しい場合、「テンプレート制作 大阪」「WordPress カスタム投稿」などで検索意図に寄り添った記事を出すことで、上位表示と問い合わせ獲得につなげています。
広く浅くより、狭く深く。この戦略が、小規模でも成果を出すための鍵になります。
最適なプラットフォーム選び
無料ブログ vs WordPress:本気で続けるならどっち?
ブログを始めるにあたって、多くの人が最初に悩むのが「どのプラットフォームを使うか?」という点です。
無料ブログのメリット・デメリット
Amebaブログ、はてなブログ、noteなど、無料で使えるサービスは多く、すぐに始められるという利点があります。しかしその一方で、以下のような制限も存在します。
- デザインの自由度が低い
- 独自ドメインが使えない or 有料オプション
- 広告の制限(運営側の広告が表示される)
- SEO的に不利な場合がある
- 突然サービスが終了するリスク
特に企業が「資産としてのブログ運営」を目指すなら、無料ブログは“試運転”までの選択肢に留めるべきです。
WordPress+独自ドメインの圧倒的な優位性
TREVOでは、すべてのお客様に「WordPress+独自ドメイン」での運営をおすすめしています。その理由は次の通りです。
- フルカスタマイズ可能なデザインと構成
- 独自ドメインによるブランディングと信頼性
- SEOに最適な構造を自分で整備できる
- 蓄積した記事が100%自社の資産になる
初期費用は月1000円〜2000円程度(ドメイン+サーバー)かかりますが、“資産型メディア”として長く運用するなら、確実にペイできる投資です。
実際にTREVOのブログも、WordPressで10年以上継続運営し、Google検索からの問い合わせや制作依頼につながる記事が多数生まれています。
「準備8割、本番2割」で考える
ブログ運営で成果を出している会社・個人の多くは、「準備」の段階で8割の勝負が決まっていると言っても過言ではありません。
- 誰に届けるか
- 何を伝えるか
- どこで運用するか
これらを曖昧にせず、最初にしっかりと設計しておくことが、長く読まれるブログ、成果につながるブログへの第一歩となります。
SEOとSNS、複合戦略で集客を拡張する
検索だけじゃ届かない。SNSと連携することで読まれるブログに
ブログ運営において「SEOに強い」というのは大きなメリットです。しかし、それだけに頼っていては、届けたい人に情報が届かないこともあります。特に初期段階では、検索エンジンからの流入が十分に得られず、せっかく書いた記事が埋もれてしまうケースも少なくありません。
そこで必要になるのが、SEOとSNS、さらにメルマガや外部メディアを活用した「複合的な集客戦略」です。この章では、それぞれの特徴と実践法について、TREVOの経験も交えて解説します。
SEOの基本と実践
「検索される構造」を理解して設計する
SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジン経由で読者に見つけてもらうための最も基本的な手段です。特にBtoB領域や情報提供型コンテンツでは、SEOの影響力は極めて大きく、継続的な集客が見込めます。
SEO実践で押さえるべき基本項目
- 検索意図に合った記事タイトル・構成
- h1〜h3タグでの明確な階層構造
- キーワードの自然な配置(詰め込みNG)
- 内部リンクによる関連記事の導線設計
- モバイル最適化と読み込み速度の改善
- 画像のalt属性・構造化データの設定
TREVOでは、Rank Mathを活用しながら、各記事にSEOタイトル・メタディスクリプション・パンくずリストなどを丁寧に設定し、コンテンツの質と構造の両面から検索エンジンに伝わる設計を心がけています。
特に中小企業のサイトでは、SEO対策が不十分なケースが多く、基本を押さえるだけでも検索順位に差が出るのが現状です。
SNS連携の効果と設計
SNSはSEOとは異なり、「検索されるのを待つ」のではなく「自ら届けに行ける」メディアです。ブログを更新したタイミングでX(旧Twitter)やFacebookに投稿すれば、既存のフォロワーや関心を持ちやすいユーザーに直接情報を届けることができます。
SNS連携による効果
- 初動のアクセス数を確保しやすい(SEO前の流入確保)
- シェアによる拡散性と被リンク獲得の可能性
- 読者のリアクション(いいね・コメント)でニーズを把握
- SNS内での検索にも引っかかる(特にXは強い)
TREVOでもブログ更新時にはXとFacebookに投稿し、適度な見出しとアイキャッチ画像を組み合わせて紹介しています。アクセス数は検索より少ないこともありますが、SNS経由で読んでくれた方からの問い合わせやシェアが思わぬ波及を生むこともあります。
SNS運用時の設計ポイント
- すべての記事を投稿するのではなく、読者ニーズが高そうな記事を厳選
- リード文はキャッチーに、クリック意欲を高める工夫を
- リンク先に「目的ページ」が明確にあること(CTAやLP)
メールマーケティングや外部メディア活用
見逃されがちだが効果的な「持続型プロモーション」手段
SNSやSEOとは違い、「一度つながった人に継続的に情報を届ける」ことができるのがメールマーケティングの特徴です。
特に次のようなパターンで効果を発揮します。
- 新しい記事や事例を既存顧客に知らせる
- 見込み顧客に対してリード育成(ナーチャリング)を行う
- サービス紹介やセミナー案内などの“間接営業”を実現する
TREVOでは、メルマガ配信は本格的には行っていませんが、ブログ内に関連資料のダウンロードCTAを設置することでリスト化しやすい導線を意識しています。
また、以下のような「外部メディア」活用も有効です。
外部チャネル例
- note、Qiita、Zennなどの専門プラットフォーム
- 自社のブログと似たジャンルの記事への寄稿
- ポータルサイトや企業ディレクトリ(Crunchbase、各業界団体)
これらに記事を投稿し、プロフィール欄や本文に自社ブログへのリンクを設置することで、SEO効果(被リンク)と直接流入の両方が見込めます。
「検索+共有+育成」の三本柱を整える
SEO(検索)、SNS(共有)、メールや外部メディア(育成)の3つは、それぞれ得意とするフェーズが異なります。
| 手法 | 主な目的 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| SEO | 新規流入 | 長期資産化 | 効果が出るまでに時間がかかる |
| SNS | 拡散・初期流入 | 即効性と反応性 | 瞬間的で継続性に欠ける |
| メール・外部 | 関係性の維持・育成 | 接触回数を増やせる | リストがなければ始められない |
TREVOでは、SEOをベースとしながら、SNSでの拡散、外部掲載や資料CTAによるリスト育成と、バランスの取れた運用を模索し続けています。
ブログがより多くの読者に届き、読まれ、記憶に残り、行動につながるようにするためには、検索される設計+届ける仕組み+つながり続ける仕組みのすべてが必要です。
継続と改善こそが、成功への最短ルート
“更新し続ける”ことが、何よりも強いSEO対策になる
ブログ運営を成功に導くための最大の鍵――それは「継続」です。どれだけ立派な戦略を立てても、記事を1本書いただけでは成果は生まれません。
そしてもうひとつ重要なのが「改善」。アクセス解析や読者の反応をもとに、記事の内容や構成を見直し、ブラッシュアップしていくことが、検索エンジンにもユーザーにも評価されるポイントになります。
TREVOでも、週に1本の新規記事と、週4本のリライト・更新を継続することで、確実に検索順位と問い合わせ件数が伸びた実感があります。
この章では、そんな“長く・うまく”ブログを育てるための視点を解説していきます。
自分に合った更新頻度の見つけ方
毎日より「続けられる頻度」。習慣化のコツとは?
「ブログは毎日書かないと意味がない」――そう思い込んで挫折する人は少なくありません。
実際は、毎日書くことよりも「一定の頻度で、質の高い記事を出し続ける」ことの方が、長期的に見て遥かに効果的です。
最適な更新頻度は「人によって違う」
ジャンルや目的にもよりますが、初心者であればまずは週1回から始めてみるのが現実的です。
TREVOでも、法人ブログとして10年以上続けてきた経験から、更新頻度と継続性のバランスが最も成果に直結することを実感しています。
| 更新頻度 | 向いている運営体制 | 備考 |
|---|---|---|
| 毎日(週5〜7) | 専任チームあり | 効果は高いが負荷大。質の確保が課題 |
| 週2〜3回 | 担当者+分担制 | 中長期に強い。習慣化しやすい頻度 |
| 週1回 | 少人数体制、BtoB向け | 無理なく続けやすい。TREVOはこのモデル |
| 月1回以下 | ブログ目的が不明瞭 | 継続やSEO効果には期待しにくい |
習慣化するためのコツ
- コンテンツカレンダーを作る(ネタ切れ防止+予定調整が楽になる)
- 毎週「ブログの日」を決める(ルーティン化)
- 記事のテンプレートを用意する(構成が早く決まる)
- 社内で分担・見える化する(責任の所在が曖昧にならない)
TREVOでは、記事テーマを月初に計画し、役割分担とリライトのスケジュールまであらかじめ設定しています。これにより、書くことへの心理的ハードルが下がり、結果的に10年以上続けてこられました。
データ分析とPDCAで成果を最大化
測定できないものは改善できない。数字が導く次の一手
ただ「書き続ける」だけでは、成果にはつながりません。
最短で効果を出すためには、「何が読まれているか」「どこで離脱されているか」「どの導線が反応されているか」などを分析し、改善のアクションを取り続ける必要があります。
見るべき基本指標(Googleアナリティクス4)
TREVOでは、以下のような指標を重点的に見ています。
- アクティブユーザー数(定期的に来ている人がいるか)
- 平均エンゲージメント時間(読者が本当に読んでいるか)
- ページごとのビュー数と直帰率(内容の質の判断材料)
- コンバージョン到達率(CTAのクリック、問い合わせなど)
これらの指標を週ごと・月ごとに見直し、改善すべき記事やリライト対象を決定します。
リライトの実践例(TREVOの取り組み)
- 表現が曖昧だった箇所を、検索意図に合わせてタイトル変更
- 1年以上前に公開した記事を、最新の情報でアップデート
- CTAの文言を変え、クリック率が1.8倍になった記事もあり
ブログ記事は「書いたら終わり」ではなく、「書いたあとが始まり」です。
リライトと最適化を繰り返すことで、初めて「資産」としての価値が育っていきます。
PDCAサイクルでブログを育てる

| フェーズ | 目的 | 主な作業 |
|---|---|---|
| Plan(計画) | どんな記事を、誰向けに書くかを決定 | キーワード選定、構成案の作成、CTAの設計 |
| Do(実行) | 実際に記事を執筆・公開 | 執筆、画像選定、WordPressへの投稿 |
| Check(分析) | 結果を数値で把握 | アクセス分析、滞在時間、直帰率などの確認 |
| Act(改善) | 次回に向けて修正・最適化 | タイトル変更、導線改善、リライト計画 |
「継続と改善」は、唯一無二の成功法則
SEO対策やマーケティング手法は日々変わっていきますが、「継続してブログを育てる」「データを元に改善する」という原則は、時代が変わっても通用する普遍的な成功法則です。
TREVOが10年以上、検索経由の問い合わせをコンスタントに獲得できているのも、派手な戦略ではなく、コツコツと「継続と改善」に向き合ってきたことの積み重ねによるものです。
ブログは「育てるメディア」。信頼・集客・資産を作る長期戦略
ブログは、今や単なる情報発信の手段ではありません。
本記事を通じて見てきたように、ブログは「信頼を構築する場」であり、「検索経由での安定的な集客装置」であり、そして「企業や個人にとっての情報資産を蓄積していくメディア」でもあります。
特に企業においては、売り込みをせずとも価値ある情報を発信し、読者と信頼関係を築きながら、見込み客や協力者とつながっていく――そんな“営業しない営業”としての役割が、ブログにはあります。
TREVOでも、週に1回の新規投稿、週4回のリライトというサイクルを続けながら、10年以上にわたってこの「育てるメディア」をコツコツと積み上げてきました。結果として、検索エンジン経由の問い合わせやコンバージョンにつながる記事が少しずつ蓄積され、会社の“土台を支える資産”として機能するようになっています。
もちろん、ブログ運営にはデメリットやリスクもあります。すぐに成果が出ないこと、継続の難しさ、誹謗中傷や盗用のリスク、リソース不足といった課題も現実として存在します。
しかし、これらの課題は、あらかじめ認識し、無理のない体制をつくり、丁寧に運用を続けていくことで乗り越えることができます。実際にTREVOでは、コメント機能を制限したり、テーマや構成をテンプレート化したりしながら、効率よく“質と継続性”の両立を図っています。
ブログ運営を始める人へ
- 最初は、アクセス数もコンバージョンも気にしすぎなくて大丈夫です
- 自社や自分の考えを「伝える力」を磨きましょう
- 「誰に何を伝えたいか」を明確にし、読み手にとって価値ある情報を届けましょう
- 書いたら終わりではなく、「改善し続ける」ことを前提に運営しましょう
ブログは、やればやるほど“強くなるメディア”です。
数年前の記事が今も検索され、会社の信頼性や営業力につながる――それは、決して夢物語ではありません。
TREVOが考える、ブログ運営のこれから
今後、AIによるコンテンツ生成や動画メディアの成長など、情報発信の方法はますます多様化していくでしょう。しかし、自社の言葉で語るブログには、他では代替できない“人間らしい説得力”があります。
特に大阪をはじめとした中小企業では、こうした温度感のある情報発信が、むしろ競合との差別化要素になります。
これからブログを始めようとしている方、あるいは更新が止まってしまった方も、ぜひ今一度「なぜ発信するのか?」を見直し、自分たちの言葉で情報を育てていってください。
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