ブログ運営を継続する方法と効果的な習慣化テクニック【実体験ベースで解説】
投稿日:2016.03.02.
更新日:2025.06.01.

執筆・編集 板浪 雅樹2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」
SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB
2016年3月2日、私は「ブログの運営におけるメリットとデメリット」という記事を書きました。
あれから9年、気がつけば700本以上の記事をこのTREVOのサイトに積み重ねてきたことになります。
当時の私は、「とにかく続けよう」という気持ちだけで毎日キーボードを叩いていました。
正直なところ、私は新しいものが好きで飽きっぽい性格です。スマホの新機種が出れば触ってみたくなるし、SNSのアルゴリズムが変われば検証したくなる。そんな私が、9年にわたってブログを書き続けてこれたのは、単に「習慣化された」からではありません。
続けたからこそ分かったことがある。
それは、ブログ運営は“情報発信の場”であると同時に、“資産形成の場”でもあるということです。ホームページという「建物」を支えるのがコンテンツだとすれば、ブログはその建物を少しずつ広げ、地盤を固めていく作業のようなもの。
大阪でホームページ制作を行う中小企業として、情報発信は営業活動の一部です。けれど、単なる販促ではなく、「読んで役立った」「参考になった」と思ってもらえる記事を書くことが、SEOの土台をつくり、ホームページそのものの価値を高めていく――これが、私が実際に感じてきた「継続の本質」でした。
この記事では、過去の自分の経験と、最新の心理学的知見を踏まえながら、「どうすれば続けられるのか?」「続けると何が変わるのか?」を丁寧にひも解いていきたいと思います。
継続力の心理学的基盤:モチベーションとマインドセット

なぜブログ運営は続かないのか? 継続の壁に向き合う
「ブログを始めてみたけど、結局3記事で止まった」、「書こうと思って下書きだけはある。でも公開していない」、こんな声を、大阪でホームページ制作をお手伝いしてきたお客様からもよく聞きます。
最初は「よし、頑張ろう」と意気込んでいたのに、気づけばパソコンを開くのが面倒になっている──それは、あなたの根性が足りないわけでも、才能がないからでもありません。
続かない理由の多くは、以下のような心理的・環境的な壁にあります。
- ネタ切れ:「何を書けばいいか分からない」という不安
- 完璧主義:「中途半端な記事は公開できない」と手が止まる
- 時間不足:「1時間も2時間も取れない」と後回しにしてしまう
私もまさにこのすべてを経験しました。でも、継続する力にはちょっとした“仕組み”があります。その仕組みを知るだけで、「気合い」や「精神論」に頼らなくても続けられるようになります。
内発的・外発的動機づけを使い分ける
行動には「動機」が必要ですが、その動機には2種類あると心理学では言われています。
1つは外発的動機づけ。これは「PVを増やしたい」「会社のSEO対策だから仕方なく書く」といった、外から与えられる理由です。
もう1つが内発的動機づけ。「書くのが楽しい」「自分の考えを言語化したい」といった、内側から自然に湧き出る動機です。
実は、長く続く人ほど、この「内発的動機」が強い傾向があります。
私自身も最初は「ホームページを育てるために」と、義務感で始めました。でも、ある時から「文章にすることで頭が整理できる」「誰かに届いたらうれしい」と思うようになってきたんです。
気づけば、ブログを書くことが自分にとって“意味のある時間”になっていました。
もちろん、外発的動機も悪いものではありません。うまく組み合わせることで、「やる気が出ない日」でもスイッチを入れることができます。
たとえば、「今日は簡単な振り返り記事でいい」とハードルを下げることで、無理なくスタートできます。
成長型マインドセットが支える継続力
もう一つ、継続を助ける大きな力が「成長型マインドセット」です。これは、「能力は努力によって伸ばせる」という考え方です。
たとえば、「私は文章が苦手だから無理」と考えるのは固定型マインドセット。
一方、「最初は下手でも、書いていれば上手くなる」と考えるのが成長型マインドセットです。
実際、私も昔は2時間かけて1記事書くのがやっとでした。でも、書くたびに「言い回しが自然になった」「構成が読みやすくなった」と小さな成長を実感し、それがモチベーションになっていきました。
重要なのは、「できない自分を責める」のではなく、「できるようになる自分を信じる」ことです。
失敗した記事や、反応が薄かった記事も、振り返ってみればすべて学びでした。読まれなかったことで、「じゃあ、どうすれば読まれるか?」を考える力がつきます。
ブログに限らず、どんなことでも「続ければ必ず成長する」──これが私自身が体験から得た、一番の実感です。
記事を書き続けて得た変化
数字では測れない「変化」が自分の中に生まれた
「ブログを書いて何になるの?」
これは、何度も自分自身に問いかけた言葉でもあります。SNSほど拡散力があるわけでもなく、目に見える成果がすぐに出るわけでもない。途中で「やる意味あるのかな」と立ち止まりたくなる時期もありました。
けれど今、700本以上の記事を書いてきた中で感じるのは、「数字には現れない、自分自身の変化」が確実にあったということです。
成果①:文章力・発信力がついた
書くことに抵抗がなくなり、情報整理力が上がった
最初の頃は、ブログ1本書くのに2時間かかるのが当たり前でした。
「何を書けばいいのか」「どう始めてどう終わるのか」頭の中がごちゃごちゃして、気がつけば1文字も進んでいない……そんな日々でした。
でも、書き続けることで変わったのは、文章を書くことそのものに対する抵抗感です。今では30分~1時間で1本書けるようになり、頭の中の情報を「伝わる形にまとめる力」が格段に上がったと感じています。
この力は、ブログだけでなく、企画書やプレゼン資料、営業メールなど、あらゆるアウトプットに応用できるスキルです。
「話し方」や「書き方」を整えることは、自分の考えを他人に伝える力そのものであり、それが結果として信頼にもつながっていきます。
商談や打ち合わせで“言葉の温度感”が大切にされる地域では、この発信力は間違いなく武器になります。
成果②:SEO対策に効いた
検索クエリが10倍に。記事からの問い合わせも発生
もう一つ、ブログを続けて明確に効果を感じたのがSEOです。
TREVOのブログは、当初はアクセスも少なく、狙ったキーワードで上位表示されることもほとんどありませんでした。
しかし、毎週新しい記事を投稿し、古い記事も少しずつリライトしていくことで、Googleサーチコンソール上の検索クエリが約10倍に増えた実績があります。
これは「アクセスが10倍になった」という単純な話ではなく、“検索される対象”としてのサイトの幅が広がったという意味です。
実際にブログ経由で「○○の記事を読んで相談したい」という問い合わせも来るようになり、営業活動の一部として確実に機能し始めています。
もちろん、1記事書いてすぐに効果が出るわけではありません。でも、「育てる」という意識で積み上げていくことが、サイト全体の価値を引き上げてくれる──これは私自身が身をもって実感していることです。
生産性を高め、集中力を維持する実践的戦略

効果的な目標設定とタスク管理
「毎日書く」ではなく「今日何を書くか」を決めるだけ
ブログを書き続ける中で、私が早い段階で捨てたルールがあります。それは「毎日書く」という決意です。
一見ストイックで立派に聞こえるこの目標、実は継続には不向きなんです。
なぜなら、「毎日」という曖昧で大きな枠組みは、書けなかった日の罪悪感に直結してしまうから。
その代わりに私が意識するようになったのは、「今日何を書くか」だけを考えるということ。
1日単位、1テーマ単位で区切るだけで、「これなら書けるかも」というハードルに変わります。
これが、いわゆるSMARTな目標設定の“具体性(Specific)”と“現実性(Achievable)”を満たすアプローチです。
また、アイデアが浮かんだ時点で「タイトルと箇条書きだけ」でもメモしておくと、後で手を動かすときにスムーズです。
書き始める前に“書く内容”が決まっているだけで、集中力の立ち上がりがまったく違います。
集中力を高めるテクニック
ポモドーロ、タイムブロッキング、環境整備
ブログを書くときに一番厄介なのは、「時間があるはずなのに進まない」こと。
この“集中の起動エンジン”を回すために、いくつかの方法を組み合わせて実践しています。
1つ目は、ポモドーロ・テクニック。
25分間だけ集中して書き、5分休憩。これを3~4セット繰り返す方法で、脳の集中を維持しやすくなります。
2つ目は、タイムブロッキング。
Googleカレンダーに「●●時~●●時はブログ執筆」と書き込むことで、予定として扱い、無意識の後回しを防げます。
3つ目は、物理的な環境づくり。
私は書くとき、スマホを手の届かないところに置いています。それだけでも集中度は格段に上がります。
また、なるべく同じ時間・同じ場所で書くと、それ自体が“集中のスイッチ”になります。
「とりあえず始める」行動の促進と先延ばし対策
10分だけ手を動かすことで、脳は勝手にノってくる
「今日は気が乗らないな」「考える余裕がない」
そんな日は、たいてい“考えすぎて”動けなくなっていることが多いです。
そこでオススメなのが、「とりあえず10分だけ書いてみる」というアプローチ。
心理学ではこれを「作業興奮」と呼びます。
人間は、やる気があるから行動するのではなく、行動を始めることでやる気が出てくることが多いんです。
私自身、「今日は無理だな」と思っていた日も、「じゃあ1段落だけ…」と始めてみたら、結局30分集中して書き上げたことが何度もあります。
完璧を目指すと止まります。10分の“習慣”として始めてみることで、脳のエンジンは意外と素直に回り出すものです。
集中力・生産性向上テクニックのまとめ表
代表的な戦略と活用例(SMART、ポモドーロ等)
| テクニック名 | 概要 | 実践例 | 期待される効果 |
|---|---|---|---|
| SMART原則 | 目標を明確かつ達成可能に設定 | 「30分で1テーマ書く」 | やるべきことが明確に |
| ポモドーロ法 | 25分集中+5分休憩を繰り返す | 1記事=2セットで書く | 集中力UP、疲労軽減 |
| タイムブロッキング | 時間を予定に組み込む | 13時〜14時をブログ時間に | 書く習慣が定着する |
| 作業興奮 | 行動からモチベーションを生む | とにかく10分だけ始める | やる気が自然と湧く |
| 環境整備 | 集中しやすい空間を作る | スマホは机の外、通知OFF | 雑念を排除できる |
この章の内容を実践するだけでも、ブログに限らず仕事全体の生産性はかなり変わってくるはずです。
継続を支える習慣形成と環境設計

習慣化のメカニズムとその実践
書くことが「面倒」から「歯磨き」レベルになった理由
私がブログを続けられた理由をよく聞かれます。
特別な才能があったわけでも、文章が得意だったわけでもありません。むしろ、もともとは“苦手”でした。
でも、続けていく中である日ふと気づいたんです。
「今日は書かないと、何か気持ち悪い」と。
ちょうど、歯磨きし忘れたときのような感覚でした。
これはつまり、「書くこと」が習慣になったということです。
心理学的に言えば、習慣とは「キュー(きっかけ)→ 行動 → 報酬」のサイクルによって形成されるもの。
この仕組みが自分の中で自然と回るようになると、意思の力に頼らずとも「書く」が生活に組み込まれていきます。
私の場合、朝イチでコーヒーを淹れてパソコンを開くのが“キュー”でした。
これを繰り返しているうちに、手が勝手にエディタを立ち上げて文章を書き始めるようになったんです。
習慣化の鍵は、「続ける工夫」をいかに設計するか。
決して「頑張る」ことではありません。
習慣形成の構造を活かす
「キュー → 行動 → 報酬」のサイクルと実践例
習慣は偶然できるものではなく、構造を理解して意図的に作るものです。
以下は、実際に私が意識して取り入れてきた習慣化のサイクルです。
| 要素 | 説明 | ブログ執筆への応用例 |
|---|---|---|
| キュー(きっかけ) | 習慣が始まるきっかけ。時間・場所・感情など | 朝9時にコーヒーを淹れる。執筆用のフォルダを開く |
| 行動(ルーティン) | 実際に行う習慣化したい行動 | 30分だけブログの下書きを書く。見出しを整理する |
| 報酬(満足感) | 続けたくなる理由。快感・達成感など | 書いた記事を公開して社内で共有。Xで感想を得る |
このように、きっかけを固定し、行動を最小化し、報酬を可視化することで、習慣は強化されていきます。
また、悪い習慣(スマホを触りすぎる、後回しにする)もこのサイクルで出来ていることを理解すれば、
「気づいたらXを見てしまう」→「スマホを物理的に机から離す」
というように、環境を変えることで習慣そのものをコントロールできるようになります。
習慣化とは、「意志力を使わずにやるべきことを続けるための技術」です。
そしてそれは、ブログだけでなく、あらゆる継続すべきタスクにも応用できます。
心身の健康が継続力に与える影響

良質な睡眠と栄養が支える集中力
朝のごはんがブログの質にもつながっている!?
ブログを書くにも、ホームページを設計するにも、必要なのは「集中力」です。
これは気合いや根性ではなく、脳が働くためのコンディションづくりにかかっています。
私自身、よく実感しているのが睡眠と朝食の影響です。
寝不足の日は、どう頑張っても頭がぼんやりして筆が進みません。逆に、よく眠れた翌朝は不思議なほど文章がスムーズに出てくる。
そして意外なほど大きいのが、「朝ごはんの力」です。
朝に炭水化物だけ食べるよりも、たんぱく質や野菜を取り入れた食事をしたほうが、午前中の集中力が持続しやすいと感じます。
「朝食を整える=1日のアウトプットの質を整える」という感覚が、継続の下支えになっています。
運動習慣とストレスとの付き合い方
ストレッチと軽い運動で「思考の詰まり」が消える
ブログが書けない時、私は必ず“画面から離れる”ようにしています。
ひと息ついてストレッチをしたり、コンビニまで歩いてみたりするだけで、不思議と「考えが整理されて戻ってくる」んです。
これは、血流が促進されて脳がリフレッシュされる効果と、思考の焦点が一度外れることによる“再構成”が起きているから。
特に座りっぱなしの作業が多い私たちのような職種では、軽い運動がメンタルケアにも集中力にも直結します。
ストレスがたまったと感じたときほど、運動を取り入れると「回復スピード」が変わると感じます。
SNSや仲間の存在も「継続の味方」
- XやFacebookで「公開宣言」すると継続率が上がる
- 誰かに見てもらえる環境が、自分を奮い立たせる
モチベーションが落ちるとき、一番効果的なのが「人の目」を使うことです。
私は、XやFacebookで「記事を公開する」というルールを作っています。すると、不思議と集中できるし、しっかり仕上げるようになる。
これは心理学でいう「外的強制力」。
誰かに見られている、誰かが楽しみにしている。
その感覚が、自分の意志とは別のレールで行動を後押ししてくれます。
もちろん、仲間やチームで記事を共有したり、読んでもらったりすることも、継続の強力なモチベーションになります。
孤独に続けるのではなく、誰かと一緒に進んでいるという感覚を持つだけでも、ブログは続けやすくなるのです。
燃え尽き症候群を防ぐために
書きたくない日は「書かなくていい」と自分に言う
ここまで継続についていろいろ書いてきましたが、最後に大切なことをひとつ。
それは、「休む勇気」も継続の一部だということです。
私は、書けない日は思い切って休むようにしています。
「無理やり書いた記事」は、読み手にも伝わりますし、何より自分が疲弊します。
調子が悪い日、ネタが出てこない日、他の仕事でいっぱいの日──そんな日は、自分に「今日は書かなくていい」と言ってあげるようにしています。
不思議なもので、一度その“ゆるし”を与えると、次の日には自然と「今日は書こうかな」という気持ちが戻ってくるんです。
継続とは、がんばり続けることではありません。
休む・戻る・また進む――そのサイクルをつくることが、長く続けるコツだと私は感じています。
まとめ
ブログを「続ける力」は、信頼と成果を積み上げる力
ブログを書き始めた頃、私は「これ、本当に意味があるのか?」と何度も思いました。
でも、続けてきたからこそ見えた世界があります。
- 文章力がつき、発信する力が高まったこと
- SEOにじわじわと効いて、検索経由の問い合わせが来るようになったこと
- 考えを整理し、仕事の質そのものが上がったこと
これらは、どれも一朝一夕には得られないものでした。
だからこそ、「続ける」というシンプルだけど難しい行動が、いかに価値のあることかを実感しています。
継続にはコツがあります。
心理学的に見ても、モチベーションを保ち、習慣化し、環境を整え、心身をケアすることが非常に重要です。
何より、自分にとって「書く意味」を持てるかどうかが、継続の土台になります。
ホームページ制作を通して、多くのお客様のブログ運用にも関わってきましたが、やはり成果が出るのは、継続できている人です。
たとえ1か月に1本でもいい。年に6本でもいい。やめずに続けることが、ホームページの資産を育て、企業の信頼を築いていきます。
この記事が、これからブログを続けようと思っている方の背中を、ほんの少しでも押せたならうれしいです。
私もまだまだ勉強中ですが、今後も継続する力を大切に、TREVOとして情報発信を続けていきたいと思います。
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