日本未対応!世界が注目するGoogle個人情報保護ツール『Results About You』の革新

投稿日:2025.03.05.
更新日:2025.04.12.

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板浪 雅樹
執筆・編集 板浪 雅樹

2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」

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SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB

現時点では、日本国内においてGoogleの個人情報保護ツール「Results About You」は正式に対応していません。しかし、このツールは今後世界中に広がる可能性が非常に高く、海外ユーザーのみならず将来的に日本でも利用可能になることが期待されています。現在の段階で可能な対応方法をしっかり理解しておくことで、万が一利用可能となった際にも迅速に活用できるよう、今のうちから準備を進めておくと良いでしょう。

「Results About You」とは?

「Results About You」は、Google検索結果に表示される自分自身の個人情報を対象に、不適切な情報があれば削除リクエストを送ることができるツールです。
具体的には、以下のような情報が対象となります。

連絡先情報

  • 電話番号
  • 住所
  • メールアドレス

機密性の高い情報

  • 社会保障番号
  • 銀行口座やクレジットカードの詳細
  • ID画像
  • 医療記録など

これにより、ユーザーは自分の個人情報がインターネット上でどのように表示されているかを確認し、必要であれば速やかに対策を取ることができます。

最新アップデートの主な内容

今回のアップデートでは、以下のような変更・追加が行われ、より使いやすく、プライバシー保護機能が強化されました。

デザイン刷新

ポイント

新たなインターフェースにより、直感的な操作が可能に。

追記

ユーザーが初めて使う場合でも、迷わず目的の操作にたどり着ける設計になっています。

削除リクエストの簡略化

ポイント

検索結果画面から直接、不要な情報の削除リクエストを送信できるようになりました。

追記

これにより、従来よりも手間が大幅に軽減され、迅速な対応が期待できます。

自動監視機能の導入

ポイント

登録した個人情報に関して、Googleが自動的に監視し、検索結果に新たな情報が表示された際には通知してくれます。

追記

定期的なチェックを自動で行うため、情報が更新されたときにもすぐに対策が可能です。

古い情報の更新リクエスト

ポイント

ウェブサイト上の情報が更新されても、検索結果に古い情報が残る場合、Googleに再クロール(再取得)を要求できます。

追記

最新の情報が反映されることで、ユーザー自身のイメージや信用が守られるといった効果が期待されます。

削除リクエストのステータス確認

ポイント

送信したリクエストの進捗状況や対応の状況が分かりやすく確認できる機能が追加されました。

追記

リクエストIDや送信日時、リンク付きの詳細情報なども閲覧可能で、管理がしやすくなっています。

氏名とその他の個人情報の扱い

「Results About You」では、電話番号、住所、メールアドレスなどの連絡先情報については削除リクエストが可能ですが、氏名のような基本的な情報は削除対象外です。

理由

検索エンジンは、ウェブ上に公開されている情報を網羅的に表示することが目的のため、氏名自体は削除されにくくなっています。

例外

ただし、氏名に関連する他の個人情報(電話番号、住所、メールアドレスなど)が表示されている場合は、これらをまとめて削除リクエストが可能です。

現状の対応方法

ご自身の氏名に関する不要な情報が検索結果に表示される場合は、まずは「Results About You」で関連情報の削除リクエストを試み、もし完全な削除を望む場合は該当ウェブサイトの管理者へ直接連絡する必要があります。

現在可能な対応方法

現時点で「Results About You」を利用できるのは、主に海外向けのサービスとなっています。国内ユーザーにとっては、以下のような対応方法が考えられます。

「Results About You」のページURL:https://myactivity.google.com/results-about-you
※現在悪背しても「このツールはお客様の地域ではまだサポートされていません。」と表示されます。

1.Googleアカウントへのログインと情報登録

海外で利用可能な場合、まずはGoogleアカウントにログインし、氏名および連絡先情報を正確に登録します。

2.削除リクエストの送信

検索結果に不適切な個人情報が表示された際には、直接「この結果について」パネルから削除リクエストを送信することで対処可能です。

3.自動監視機能の活用

登録後は、自動監視機能によるアラート通知により、最新の情報変化を迅速にキャッチできるため、継続的な管理が可能となります。

4.再クロールリクエスト

ウェブ上の情報が更新されたにもかかわらず、検索結果に反映されない場合には、Googleに対して再クロールを要求することで最新情報への更新が促されます。

これらの方法を把握しておくことで、もし日本でもサービスが開始された際に、すぐに対応できる準備が整います。

利用上の注意点

「Results About You」を利用する際の注意点は以下の通りです。

削除対象の範囲

削除リクエストが可能な情報は、主に個人の連絡先情報に限られ、業務上の情報や公共性の高い情報は対象外となる場合があります。

削除リクエストの審査

Googleのポリシーに基づいて審査されるため、リクエストが必ずしも即時に反映されるわけではありません。
迅速な対応を期待しすぎず、審査結果を待つ必要があります。

完全削除ではない点

検索結果から削除された情報が、該当ウェブサイト自体から消えるわけではありません。ウェブサイトの管理者との連携が重要です。

不正利用リスク

簡略化された操作性は利便性向上につながる一方、第三者による不正な削除リクエストのリスクもあるため、適切な管理と透明性の確保が求められます。

メリットとデメリットの比較

メリットデメリット
検索結果から個人情報を迅速に削除可能不正利用によるリスクが存在
個人情報の露出を効果的に抑制できる公共性の高い情報が誤って削除される可能性
プライバシー保護意識の向上に寄与削除リクエストの審査に時間がかかる場合がある
Googleが個人情報保護に積極的に取り組んでいる証拠基本情報(氏名など)は削除対象外で、完全な保護にはならない

他の検索エンジンとの比較

Google以外でも、プライバシー保護を重視した検索エンジンとしてDuckDuckGoが知られています。DuckDuckGoは検索履歴を一切保存せず、ユーザーのプライバシー保護に重点を置いた設計です。しかし、Googleのように検索結果から直接個人情報の削除リクエストを送信できるツールは現在のところ多くはなく、Googleの取り組みは世界的に注目される先進的な機能と言えるでしょう。

今後の展望

Googleは「Results About You」をさらに進化させ、以下のような改善が期待されています:

AIによる不正な削除リクエストの検知

機械学習を活用して悪意のあるリクエストを自動でブロックする仕組みの導入。

詳細な個人情報分類機能の追加

情報の機密性や種類に応じた細かい分類を行い、より正確なリクエスト審査が可能に。

他の検索エンジンやSNSとの連携

インターネット全体でのプライバシー管理が一元化されることで、ユーザーの個人情報保護がさらに強化される展望。

これらの進化は、今後世界中でプライバシー保護の基準が高まるとともに、日本でも同様のサービスが開始される大きな前兆と考えられます。

まとめ

現時点では日本では利用できないものの、Google「Results About You」は海外で既に個人情報保護の強化に寄与している先進的なツールです。
今回のアップデートにより、デザイン刷新、削除リクエストの簡略化、自動監視機能、古い情報の更新リクエスト、リクエストのステータス確認といった機能が追加され、ユーザーはより直感的に自身の情報管理ができるようになりました。
また、基本情報である氏名は削除対象外ですが、関連情報の保護には大いに役立つ仕組みとなっています。
現状の対応方法をしっかりと把握し、今後日本でもサービスが開始された際にスムーズに利用できるよう、最新情報のキャッチアップを続けることが重要です。
世界的にプライバシー保護への意識が高まる中、Googleのこの取り組みは今後さらなる進化が期待され、利用可能日が待ち遠しいものとなるでしょう。

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