HTTPSの導入と移行でセキュリティ強化|SEO対策 第20回

投稿日:2024.12.02.
更新日:2025.04.12.

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これから重要なSEO対策の話

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板浪 雅樹
執筆・編集 板浪 雅樹

2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」

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SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB

はじめに

インターネット上でのセキュリティは、現代のウェブサイト運営において欠かせない要素です。特にユーザーが個人情報やクレジットカード情報を入力するサイトでは、通信の安全性が求められます。そこで重要になるのが、ウェブサイトのHTTPS化です。本記事では、HTTPSの導入と移行によるセキュリティ強化と、そのSEOへの影響について詳しく解説します。

HTTPSとは何か

HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)は、ウェブブラウザとウェブサーバー間の通信を暗号化するプロトコルです。通常のHTTP通信にSSL/TLS証明書を組み合わせることで、第三者による通信内容の盗聴や改ざんを防止します。

HTTPSが重要な理由

HTTPSは単なるセキュリティ強化だけでなく、ユーザーの信頼性向上やSEO対策にも大きく寄与します。Googleは2014年以降、HTTPSをランキングシグナルとして使用しており、HTTPS化されたサイトは検索結果で優遇される傾向にあります。

HTTPS導入のメリット

セキュリティの強化

HTTPSは通信内容を暗号化するため、ユーザーの個人情報やパスワード、クレジットカード情報などの機密データを安全に送受信できます。

ユーザー信頼性の向上

ブラウザのアドレスバーに表示される鍵マークや「安全な接続」という表示は、ユーザーに安心感を与え、サイトからの離脱を防ぎます。

SEOへの影響

HTTPS化は検索エンジンからの評価を高め、検索順位の向上につながります。また、ユーザーエクスペリエンスの向上により、直帰率の低下やコンバージョン率の向上も期待できます。

HTTPSへの移行手順

SSL/TLS証明書の取得方法

まずはSSL/TLS証明書を取得する必要があります。証明書は以下の方法で取得できます。

  • 認証局(CA)から購入。信頼性の高い証明書を提供します。
  • Let’s Encryptなどの無料証明書を利用。手軽に導入できますが、一部制限があります。

サーバー設定の変更

取得した証明書をウェブサーバーにインストールします。サーバーの種類(Apache、Nginx、IISなど)によって設定方法が異なりますので、公式ドキュメントを参照してください。

リダイレクトの設定

HTTPからHTTPSへのリダイレクトを設定します。これにより、ユーザーが旧URLにアクセスしても自動的に新しいHTTPSのURLに誘導されます。

サイト全体のHTTPS化

内部リンクの更新

サイト内のリンクをすべてHTTPSに更新します。相対パスを使用している場合は問題ありませんが、絶対パスを使用している場合は一括置換などで対応します。

外部リソースのHTTPS対応

外部のスクリプトやスタイルシート、画像などのリソースがHTTPで提供されている場合、HTTPSでアクセスできるものに置き換えます。

ミックスドコンテンツの解消

ページ内にHTTPとHTTPSのリソースが混在すると、ブラウザで警告が表示されることがあります。すべてのリソースをHTTPSで提供することで、ミックスドコンテンツの問題を解消します。

SEOにおけるHTTPS移行の注意点

301リダイレクトの適切な設定

HTTPからHTTPSへのリダイレクトは301リダイレクトを使用します。これにより、検索エンジンに恒久的な移行を伝え、SEO評価を新しいURLに引き継ぐことができます。

サーチコンソールへの再登録

Googleサーチコンソールで、HTTPSの新しいプロパティを追加します。これにより、インデックス状況や検索パフォーマンスを正確に把握できます。

サイトマップの更新と送信

サイトマップをHTTPSのURLで更新し、サーチコンソールに再送信します。検索エンジンに新しいURLを迅速にクロール・インデックスしてもらうために重要です。

移行後の検証とモニタリング

SSL証明書の有効性チェック

SSL証明書が正しくインストールされ、有効期限が切れていないか定期的に確認します。ブラウザでサイトを表示し、鍵マークや証明書情報を確認します。

サイト速度の確認

HTTPS化により、サイトの読み込み速度が影響を受ける場合があります。PageSpeed Insightsなどのツールを使用して、パフォーマンスをチェックします。

エラーログの監視

サーバーのエラーログを確認し、リダイレクトの問題やミックスドコンテンツのエラーがないかチェックします。

よくある問題と対策

ミックスドコンテンツのエラー解決

HTTPのリソースが残っていると、ブラウザが警告を出します。ソースコードを確認し、すべてのリソースをHTTPSに変更します。

SSL証明書の期限切れ防止

SSL証明書には有効期限があります。期限切れになるとサイトが表示されなくなるため、リマインダーを設定し、期限前に更新します。

リダイレクトループの防止

リダイレクト設定が誤っていると、ページが無限にリダイレクトされます。設定ファイルを確認し、正しくリダイレクトされるように修正します。

まとめ

HTTPSの導入と移行は、セキュリティ強化だけでなく、ユーザーの信頼性向上やSEO効果の向上にもつながります。正しい手順で移行を行い、定期的なモニタリングとメンテナンスを行うことで、安心してウェブサイトを運営することができます。これを機に、HTTPS化を検討してみてはいかがでしょうか。

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