メタ情報とは何か?SEO対策に欠かせないメタ情報の役割と設定方法

投稿日:2023.05.16.
更新日:2025.06.13.

SEO

これから重要なSEO対策の話

株式会社TREVOの月額制ホームページ制作サービス
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板浪 雅樹
執筆・編集 板浪 雅樹

2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」

執筆記事:記事一覧ページ
SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB

この記事は、2023年5月16日に公開した「メタ情報とは何か?SEO対策に欠かせないメタ情報の役割と設定方法」をもとに、最新のSEOトレンドや実務での知見をふまえて大幅にリライトしたものです。

検索エンジンの進化とともに、Webページの“裏側”にあるメタ情報の役割も変化し続けています。今では、単なるHTMLの一部ではなく、「検索される」「クリックされる」「信頼される」ための情報設計の一環として重要視されるようになりました。

私たち株式会社TREVOでは、大阪を拠点に多くの企業さまからWebサイト制作やSEOに関するご相談をいただいています。特に最近は「構造化データを設定したい」「検索結果の見え方を改善したい」といった、メタ情報に関するご要望が増えています。こうしたご相談の背景には、検索結果での表示内容やクリック率が、ビジネス成果に直結しているという認識が高まっていることがあると感じています。

実際、メタ情報を一切設定していなかったお客様のサイトに対して、タイトルやディスクリプション、OGPなどを適切に整備したことで、検索クエリ数が大幅に増加し、意図したキーワードでの流入が可能になったケースもあります。

SEO対策は目に見えるコンテンツだけでなく、こうした「見えない情報設計」から始まります。もし自社サイトのSEO改善に取り組みたいとお考えであれば、まずは当社の「SEO対策サービス」ページもぜひご覧ください。検索順位アップに向けた設計・改善の取り組みについて、より具体的にご案内しています。

それではここから、メタ情報の基本と、その実践的な活用方法について詳しく解説していきます。

メタ情報とは何か?検索エンジンとユーザーの“架け橋”になる存在

メタ情報とは何か?検索エンジンとユーザーの“架け橋”になる存在

メタ情報の定義と「裏側のデータ」としての役割

Webページを訪れたとき、私たちが最初に目にするのはテキストや画像、動画といった“表側”のコンテンツですが、検索エンジンやSNSといったシステムがまず注目するのは、その“裏側”にあるメタ情報です。

メタ情報(meta情報/metaタグ)とは、HTMLの<head>タグ内に記述される、ページの内容・構造・性質などを表す情報のことを指します。例えば、以下のような情報がメタ情報として扱われます。

  • ページのタイトル(<title>タグ)
  • ページの概要説明(<meta name=”description”>)
  • ページが書かれている文字コード(<meta charset=”UTF-8″>)
  • モバイル対応情報(<meta name=”viewport”>)
  • SNS表示用のOGPタグ(<meta property=”og:title”>など)

これらはユーザーには直接見えない情報ですが、検索エンジンが「このページはどんな内容か」を正確に把握するためのガイドとなり、検索結果にどのように表示されるかを左右します。

つまり、メタ情報は「人間が読むためのコンテンツ」と「機械が理解するための構造」とをつなぐ“見えない言語”であり、検索エンジンにとっての「読みやすさ」や「意味の明確さ」を補助する役割を果たしています。

株式会社TREVOでは、こうした「裏側の情報設計」こそが、SEOにおける最初の設計図だと捉えています。メタ情報の見直しによってサイトの検索クエリ数が増加したケースもあり、アクセス改善の大きな起点となる要素です。

なぜSEOにメタ情報が不可欠なのか?

SEO(検索エンジン最適化)というと、「キーワードを入れた文章を書く」「外部リンクを集める」といった施策が思い浮かびやすいかもしれません。しかし、検索エンジンがコンテンツを正しく理解し、適切なキーワードで検索結果に表示するためには、その前提として正確に整理されたメタ情報が欠かせません。

たとえば、検索結果に表示されるタイトルや説明文は、通常 title タグと meta description によって生成されます。これらが未設定だったり不適切だったりすると、検索エンジンは本文の一部を自動で抜き出すしかなくなり、内容の意図がうまく伝わらない可能性があります。

また、OGPタグやTwitterカードが正しく設定されていない場合、SNSでシェアされたときに魅力的な見せ方ができず、クリック率やブランド認知の面でも損をすることになります。

加えて、meta robotsタグを活用すれば、「このページはインデックスしないでほしい」「このリンクは評価しないでほしい」といった細かな制御も可能になります。SEOにおいて重要なのは“見られたいページを、正しく検索エンジンに届ける”ことであり、その第一歩がメタ情報の設計です。

TREVOでも実際に、メタ情報が全く設定されていなかった企業さまのサイトに、タイトル・ディスクリプション・OGPなどを整理して反映したことで、「自社名+サービス名」で検索結果にきちんと表示されるようになった事例があります。

このように、メタ情報の設定はSEOの土台であり、放置していると「伝えたい内容が検索エンジンにもユーザーにも届かない」状態を招いてしまいます。SEO対策の効果を最大化するには、まずメタ情報の整備から着手することが不可欠です。

Google検索セントラルの

も参考になります。

メタ情報の進化と時代による重要性の変化

HTMLとともに歩んだメタタグの歴史

インターネットがまだ「情報の掲示板」にすぎなかった1990年代初頭、WebページはシンプルなHTMLで構成され、見出しと段落、リンクがある程度のものでした。そんな黎明期においても、検索性や分類性の重要性は認識されており、メタタグは1995年にHTML 2.0で正式に登場します。

当時のWebは、主に静的な文書が中心で、検索エンジンは単語の出現回数やファイル名程度の情報しか手がかりがありませんでした。そこで、コンテンツ作成者が「このページはこんな内容ですよ」と説明できる手段として導入されたのがメタ情報です。

その後、HTMLのバージョンが進化し、CSSやJavaScriptとの連携が進む中でも、<head>内に記述されるメタタグの基本的な役割は変わりませんでした。むしろ、Webの多様化と情報の爆発的増加に伴って、メタ情報の重要性は高まっていきます。

特に近年では、モバイル端末やSNSの普及によって、表示最適化やリンクプレビューといった新たな役割も担うようになりました。OGPタグ、Twitterカード、ビューポート指定といった、より高度で多目的なメタ情報が加わり、検索エンジンに加えて「SNS」や「ブラウザ」など、複数のプラットフォームとの情報伝達にも活用されるようになっています。

メタキーワードの終焉が教える、SEOの本質

かつてSEOの基本施策として扱われていた<meta name=”keywords”>タグ。今でも一部の企業サイトでは設定されているのを見かけますが、Googleはこのタグを評価対象としていません。

その理由は明確です。メタキーワードは「簡単に操作できてしまう」情報だからです。かつて、あらゆるページに大量の無関係キーワードを詰め込み、検索結果の上位に表示させようとする“スパム的手法”が蔓延しました。Googleはこうした不正なランキング操作に対抗するため、メタキーワードの重視をやめ、コンテンツそのものの品質や構造をより重視するようアルゴリズムを改良しました。

つまり、“表層的な操作”から“内容の本質”へと、評価基準が変化したのです。

TREVOでも、「メタキーワードをもっと増やしたほうがいいのでは?」というご質問をいただくことがありますが、2025年現在、設定そのものが無意味です。むしろ、設定することで「このキーワードを狙っています」と競合に知られてしまうという副作用すらあります。

この事例が教えてくれるのは、SEOは「テクニックの積み上げ」ではなく、「ユーザーにとって有益かどうか」をベースにした本質的な設計であるべきだということ。操作できる情報ではなく、評価される価値そのものを設計することが、これからのSEOに求められる視点です。

Googleの評価は「意味の理解」へ進化している

かつてのGoogleは、HTML内のキーワード出現回数やリンクの数といった定量的な要素でページを評価していました。しかし今では、検索エンジンは“意味”を理解するAIへと進化しています。

この進化を象徴するのが、自然言語処理技術(NLP)やBERT、MUMなどのアルゴリズムです。これらは単なる単語の一致ではなく、「ユーザーが何を知りたいのか」「文脈的にどのような情報が適切か」を判断する力を持ち始めています。

このような状況下では、メタ情報にも「意味の伝達力」が求められます。たとえば:

  • titleタグは単にキーワードを詰め込むのではなく、ページの価値を30文字で要約する見出しである必要があります。
  • descriptionは検索結果で表示される「最初の営業トーク」であり、クリック率を大きく左右します。
  • robotsや構造化データも、「このページはどう扱うべきか」という明確な指示を出す手段となります。

つまり、メタ情報は“記号”ではなく“設計図”へと役割を変えつつあります。

株式会社TREVOでは、この検索エンジンの理解力の進化に合わせた「意味重視のSEO設計」を提案しています。特に、地域のお客さまから「会社名+サービス内容」で確実に見つかるようにしたいという声が増えており、メタ情報の設計を軸にSEOの土台から支える案件が増加しています。

実務で使う!SEOに効く主要メタ情報とその正しい設定

実務で使う!SEOに効く主要メタ情報とその正しい設定

WebサイトのSEOにおいて、メタ情報の整備は「裏側の基礎工事」のようなものです。どれだけコンテンツを作り込んでも、検索エンジンやSNSに正しく情報が伝わらなければ、成果にはつながりません。

ここでは、株式会社TREVOが実際の制作や運用で重要視している主要なメタ情報とその設定ポイントを解説します。

タイトルタグ(title)で検索クエリに応える

<title>タグは、検索結果で最も目立つ情報です。ユーザーが検索結果一覧でまず目にするのがこの「タイトル」部分であり、クリック率(CTR)に直結する重要なメタ情報です。

SEO効果を高めるtitleタグの書き方のコツ

  • 30文字前後を目安に、主要なキーワードを盛り込む
  • ページの内容が明確に伝わる表現にする
  • キーワードはできるだけ先頭に配置
  • ブランド名や会社名は末尾に入れると効果的(例:|TREVO)
<title>SEO対策とは?基本から実践方法まで徹底解説|株式会社TREVO</title>

TREVOでも「会社名+サービス名」での流入を目指すページでは、検索されやすいキーワード+会社名という構成で設計することで、クリック率の向上とブランディングの両立を図っています。

メタディスクリプションは“第二のキャッチコピー”

<meta name=”description”>は、検索結果の説明文(スニペット)として表示されることが多いタグです。ユーザーが「読むかどうか」を判断する要素であり、コンテンツの“導入文”としての役割を担っています。

効果的な記述のポイント

  • 70~120文字以内で収める(スマホ表示を意識)
  • キーワードを自然に含める
  • 行動喚起やベネフィットを入れる(例:「無料チェックはこちら」など)
  • 検索意図にマッチした答えを提示する
<meta name="description" content="SEO対策の基本から実践方法までを詳しく解説。検索順位を上げたい方必見のノウハウをTREVOが紹介します。">

実際にTREVOでリライトしたページでは、このディスクリプションをしっかり設計し直したことで検索クエリにマッチし、検索結果でのCTRが約1.8倍に伸びたケースもあります。

文字コードとビューポートでユーザー離脱を防ぐ

<meta charset=”UTF-8″>と<meta name=”viewport”>は、直接的なSEO要因ではありませんが、ユーザー体験と検索評価の“土台”となる重要な要素です。

charset:文字化け防止の基本設定

<meta charset="UTF-8">

日本語サイトでは「UTF-8」が標準です。設定が漏れていたり、文字コードが誤っていると、文字化けが発生し、即離脱に直結します。

viewport:モバイル対応の前提条件

<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">

モバイルファーストインデックス(MFI)に対応するために必須。スマートフォンでの表示崩れや拡大縮小のストレスを避け、ユーザーの滞在時間を確保します。

TREVOでも、レスポンシブ対応を前提とした制作では必ずこのタグを確認し、PageSpeed Insightsやモバイルフレンドリーテストで表示確認を行っています。

SNSでの見え方を整えるOGPとTwitterカード

SNSでWebページがシェアされたときに、タイトル・説明文・画像などを正しく表示させるためのメタ情報が「OGP(Open Graph Protocol)」と「Twitterカード」です。

OGPの基本形

<meta property="og:title" content="記事のタイトル" />
<meta property="og:description" content="記事の説明文" />
<meta property="og:image" content="https://www.example.com/image.jpg" />
<meta property="og:url" content="https://www.example.com/page" />
<meta property="og:type" content="article" />

Twitterカードの例

<meta name="twitter:card" content="summary_large_image" />
<meta name="twitter:title" content="記事のタイトル" />
<meta name="twitter:description" content="記事の説明文" />
<meta name="twitter:image" content="https://www.example.com/image.jpg" />

SNSからの流入が期待できるページやブログ記事では、画像付きで訴求力を高めた表示ができるかどうかで、クリック率や滞在時間に大きな差が生まれます。

TREVOでも、採用ページや実績紹介ページではサムネイル画像とテキストの一貫性を意識して設計し、SNSとの連携による間接的なSEO効果も狙っています。

robotsタグでクローラーの動きをコントロール

<meta name=”robots”>タグは、検索エンジンのクローラー(ロボット)に対して、「このページはインデックスしてよいか」「リンクをたどってよいか」を伝える制御タグです。

<meta name="robots" content="noindex,nofollow">

このように記述すれば、検索結果には表示させず、ページ内のリンクも追跡させません。

  • index, follow:通常の設定(インデックスしてリンクもたどる)
  • noindex, follow:ページは検索結果に出さず、リンクはたどる(例:サンクスページ)
  • noindex, nofollow:検索にもリンク評価にも加えない(例:一時的な開発ページ)

TREVOでは、お問い合わせ完了ページや古いキャンペーンページなどに対して「noindex」を適用し、検索結果の品質を保つ対応をしています。これはSEO全体の評価を守る“裏方の設計”とも言える重要な施策です。

TREVOの実務で見えてきた、メタ情報改善の効果

Web制作の現場では「とりあえず公開すること」が優先され、メタ情報が未設定のまま運用されているWebサイトも少なくありません。しかし、メタ情報の整備は単なる“裏側の設定”ではなく、検索エンジンに見つけてもらうための前提条件です。

ここでは、株式会社TREVOが実際にご依頼いただいた案件のなかで、メタ情報の改善によって成果を上げた具体例をご紹介します。

設定していなかったことで検索対象外だった事例

あるお客様の事例です。サービスページや採用ページを充実させているにもかかわらず、Googleの検索結果に全く表示されていないという相談をいただきました。アクセス解析でもそのページには検索経由の流入がゼロ。調査した結果、該当ページには以下のような状態がありました。

  • <title>タグが空白、または初期テンプレートのまま
  • <meta description>が未設定
  • OGPタグも未実装

つまり、「検索エンジンにとっては“中身が分からない”ページ」になっていたのです。さらに、WordPressテーマ側の初期設定で一部ページにnoindexが付与されていたため、そもそもGoogleにインデックス登録すらされていませんでした。

こうした事態は、意図せず検索対象外にされてしまう典型例です。SEO対策としていくら本文を整えても、「検索エンジンがページを理解できない状態」では意味がありません。

設定後、検索クエリ数が増加した具体的な改善パターン

上記のページに対して、TREVOでは以下のようなメタ情報の整備を行いました。

  • titleに主要キーワード+企業名を設定(例:「施工管理ソフトの活用法|〇〇株式会社」)
  • meta descriptionに訴求要素とキーワードを含めた説明文を追加
  • SNSでのシェアにも対応できるよう、OGPタグとTwitterカードを追加
  • WordPressのSEOプラグイン(Rank Math)で自動生成されていた不要なnoindexを解除

この改善後、Googleサーチコンソールでの検索クエリ数が増加。「施工管理ソフト 導入 大阪」などの複合キーワードでも上位表示されるようになりました。

特に注目すべきは、「もともと検索されていなかった」状態から、「意図したキーワードで検索されるようになった」という点です。これは、メタ情報が“検索される土俵に乗るための入口”であることを象徴する成功例でした。

大阪の企業でも重視される「企業名+キーワード」の組み合わせ

TREVOでは、大阪を拠点とする企業さまから「社名+サービス名」で検索して自社がきちんと表示されてほしい、というご要望をよくいただきます。

たとえば、

  • 「〇〇製作所 精密加工」
  • 「△△不動産 賃貸管理」
  • 「□□クリニック 内科」

といった検索意図を意識し、titleタグに企業名を必ず含めることは大阪のお客様からの強い要望でもあります。とくにBtoBの場合は「企業名で指名検索されたときの印象」に気を配られることが多く、SEOは“検索上の名刺”としての役割も果たしています。

また、地域の企業さまの傾向として、SNSでのブランド印象も重要視されるため、OGPの画像や説明文に「信頼感」「地元密着」といったキーワードを盛り込むと、検索結果でもSNSでも一貫性のあるブランディングが実現できます。

TREVOでは、ただ検索順位を上げるだけでなく、「検索されたときに、信頼される情報として見られる設計」をメタ情報で支える提案を行っています。

WordPressでのメタ情報管理術とおすすめSEOプラグイン

メタ情報の整備はSEOにとって非常に重要ですが、すべての設定をHTMLで手打ちするのは現実的ではありません。とくに中小企業や個人事業の現場では、CMS(コンテンツ管理システム)を使った効率的な管理が求められます。

株式会社TREVOでも、サイト制作や運用の9割以上はWordPressで構築しており、その中で活用しているメタ情報管理の実践方法をご紹介します。

9割以上がWP!プラグインで効率よく管理

TREVOでは、WordPressをベースにしたホームページ制作が全体の9割以上を占めています。その理由は、クライアント側での更新がしやすく、SEO設定も視覚的に管理できる点が評価されているからです。

WordPressでは、以下のようなSEO系プラグインを導入することで、専門知識がなくても主要なメタ情報を設定できます。

  • ページ単位でのtitleやdescriptionのカスタマイズ
  • OGPやTwitterカードの自動出力
  • インデックス制御(robots)
  • 構造化データの挿入
  • パンくずリストの生成やXMLサイトマップの自動生成

特におすすめしているのが、後述するRank Math SEOとYoast SEOです。どちらも無料版で十分な機能が使え、設定画面もわかりやすく、実装ミスを防ぎながらメタ情報を管理できるのが特長です。

Rank MathとYoastの活用法と注意点

TREVOでは、WordPressサイトの構築時にRank Math SEOまたはYoast SEOのどちらかを選定し、要望に応じてカスタマイズを行っています。

Rank Math SEO の特長と活用法

サイト全体のSEOスコアを視覚的にチェックできる

  • タイトルやディスクリプションのテンプレートが設定可能
  • Google Search Consoleやアナリティクスとの連携が簡単
  • 構造化データ(Schema)の設定が標準機能で充実

Rank Mathは、比較的新しいながらも機能の豊富さと使いやすさから導入事例が増えており、内部リンク管理や404監視機能など、多機能さを求めるサイトには最適です。

Yoast SEO の特長と活用法

  • 世界的に利用されている実績あるプラグイン
  • コンテンツの読みやすさ(可読性)スコアを表示
  • SEO対策としての改善アドバイスが充実

Yoastは、とくにブログやニュース系サイトとの相性が良く、記事執筆者がSEOを意識した原稿を書くためのガイドとして活用されています。

どちらにも共通する注意点

  • 複数のSEOプラグインを同時に使わない
  • 一部のテーマやキャッシュ系プラグインと相性が悪いことがある
  • メタ情報をカスタム投稿タイプにも適用する場合は追加設定が必要

TREVOでも、テーマやカスタム構成によっては細かい調整を行い、SEOプラグインの表示内容が他の機能と干渉しないよう配慮しています。

Wixからの乗り換え希望に見るSEOへの関心

ここ数年で特に増えているのが、「Wixで作ったサイトをWordPressに乗り換えたい」というご相談です。その多くは、見た目には問題がなくても検索に弱い、順位が上がらない、管理が難しいという課題を抱えているケースです。

WixにもSEO機能は存在しますが、以下のような制限が理由で、WordPressへの移行を希望されるお客さまが増えています。

  • カスタムタグの埋め込みや構造化データの設定が難しい
  • ページごとの柔軟なtitle/description設計がしづらい
  • robots.txtの制御やリダイレクト設定の自由度が低い
  • プラグインや分析ツールとの連携性が弱い

TREVOでは、WixからWordPressへ移行する際、URL構造の維持やリダイレクト設計、メタ情報の移行と再設計を必ず行い、検索流入の落ち込みがないようSEO面からも移行をサポートしています。

また、WordPressであれば、SEOプラグインを活用しながら、検索結果の見え方(タイトル・説明文・アイキャッチ画像)まで一元管理できるため、SEOとブランディングを両立させたい企業さまにとっては非常に効果的です。

構造化データとメタ情報:これからの検索時代に向けて

検索エンジンは今、「言葉」ではなく「意味」を理解しようとしています。これまでのようにキーワードだけで評価される時代は終わりつつあり、今後のSEOでは、構造化データを通じて“何を伝えたいか”を明示することが鍵となってきます。

この章では、構造化データとメタ情報の関係を整理しながら、なぜ今この取り組みが求められているのか、実務レベルでの対応方法を解説します。

セマンティックWebとリッチスニペットの関係

構造化データとは、Webページの情報を「検索エンジンに意味で伝える」ためのマークアップ方式です。HTMLのなかに追加的に情報を埋め込むことで、Googleがその内容を正確に理解できるようにします。

たとえば、ページ上に「田中太郎」と書かれていても、それが“著者名”なのか“口コミ投稿者”なのかは人間には分かりますが、検索エンジンには伝わりません。そこで、構造化データを使って「この情報は著者名です」と定義すれば、検索エンジンもその意味を正確に理解できます。

これが実現されると、Googleはリッチスニペット(強調表示)という形で、検索結果に次のような要素を追加してくれます:

  • レビューの星評価
  • 商品の価格・在庫状況
  • イベントの日付や開催地
  • 記事の公開日・著者名・構造カテゴリ など

こうした表示はクリック率に大きく影響し、検索順位が同じでもCTR(クリック率)で差をつける強力な武器になります。

構造化データの設定相談が増えている背景とは?

株式会社TREVOでも、ここ1〜2年で「構造化データを設定してほしい」というご相談が着実に増えています。とくに多いのが以下のような要望です:

  • 商品紹介ページやサービス紹介で「価格」や「種類」を明示したい
  • ブログ記事で「著者名」や「更新日」を正しく表示したい
  • 採用ページに「職種」や「勤務地」などをマークアップしたい

検索結果が“視覚的”になった

リッチスニペットの導入により、文字だけでなく「情報の意味」が検索結果に出るようになったことで、表示競争が激化しています。

AI検索・音声検索が主流になりつつある

Googleは今、単語の一致ではなく“質問の意図”を理解する方向に進化しています。構造化データはこの「意図理解」の助けとなります。

E-E-A-Tの強化

Googleが品質評価の指標とする「経験・専門性・権威性・信頼性」においても、構造化データで著者や会社の属性を伝えることがプラス評価に繋がる傾向です。

実際、TREVOでも「構造化データを追加したページだけCTRが高い」という事例が出ており、今後は“必須の施策”として扱うべきフェーズに来ていると考えています。

Googleに“意味”を伝える仕組みを構築しよう

構造化データは、<script type=”application/ld+json”>という形式で、ページ内にJSON-LDと呼ばれるコードを記述していく方法が一般的です。たとえば、ブログ記事の場合は次のようなコードが使われます。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Article",
  "headline": "SEO対策で成果を出すメタ情報の設計法",
  "author": {
    "@type": "Person",
    "name": "板浪 雅樹"
  },
  "datePublished": "2025-06-13",
  "publisher": {
    "@type": "Organization",
    "name": "株式会社TREVO"
  }
}

このように、Googleが「これは記事です」「この人が書きました」「この会社が発信元です」と理解できる状態を作っていくことが、今後のSEOでは“標準”になります。

TREVOが推奨する構造化データ対応のステップ

  • Googleのリッチリザルトテストで表示対象を確認
  • SEOプラグイン(Rank MathやYoast)の構造化機能を活用
  • ブログ・サービス・採用など主要ページには必ず設置
  • スキーマ.orgに準拠したカスタム設定が必要な場合は専門家に依頼

とくに大阪のお客さまや地域の企業さまでは、「検索でしっかり見つかるようにしたい」「自社の信頼性をアピールしたい」という意識が強く、構造化データによるプロフィール・企業属性の明示は大きな武器になります。

メタ情報設定のよくある間違いと注意点

メタ情報設定のよくある間違いと注意点

SEO対策の第一歩としてメタ情報を見直すことは非常に有効ですが、設定の仕方を誤ると検索順位の低下やインデックス除外といった逆効果を招いてしまうこともあります。

この章では、TREVOがこれまで大阪をはじめとするさまざまなお客さまと向き合う中でよく見かけた、ありがちな失敗例とその対処法を紹介します。

キーワード詰め込みのリスクと逆効果

「メタ情報にキーワードをたくさん入れれば検索されやすくなる」という誤解は、いまだに根強く残っています。実際に、タイトルやディスクリプションに無理やりキーワードを詰め込みすぎて、読みにくくなっているページをしばしば見かけます。

たとえば、以下のようなタイトルやディスクリプションです。

大阪のホームページ制作|ホームページ制作大阪ならTREVO|SEO対策もホームページ制作も大阪対応

これはユーザーにとっても不自然で読みづらく、Googleにも“過剰なSEO対策”としてネガティブに評価される可能性があります。

Googleはすでに、「文脈として自然でないキーワードの羅列」はスパムと見なす傾向を強めています。メタ情報はあくまでも検索意図にマッチした“内容要約”として機能させることが大切です。

TREVOの対策ポイント

  • 「キーワード数」より「検索ニーズへの応答性」を重視
  • タイトルは28〜32文字程度、ディスクリプションは80〜120文字程度を目安に
  • 不自然に繰り返すよりも、主語・述語が通った簡潔な日本語で魅力を伝える

TREVOのサイトでもこのルールを徹底したことで、CTR(クリック率)が改善し、インデックス登録が安定したページが複数あります。

不要なメタキーワード設定はもうやめよう ― ただし例外的に効く可能性も?

「meta keywordsタグ」はかつてのSEO施策の花形とも言える存在でした。キーワードをカンマ区切りで設定することで、検索エンジンに「このページのテーマはこれです」と伝える役割を果たしていました。

しかし、Googleは2009年以降、このタグをランキング要因として一切評価していないことを明言しています。2025年現在でも、公式の方針は変わっていません。

TREVOの現場で起きた、例外的な現象

ただし、実際に大阪のお客様のサイトで、meta keywords に「hp制作, 大阪」とだけ記載し、それ以外の本文・タイトル・メニューなどにそのキーワードが一切含まれていなかったにもかかわらず、検索結果の3ページ目あたりに表示されるようになったという現象が確認されました。

これはGoogleがmeta keywordsをランキングに“使っている”という意味ではなく、以下のような補完的解釈が考えられます。

  • GoogleがHTML全体を読み取り、「ユーザーのクエリとの曖昧な一致」として評価した
  • 表示テスト(A/Bテスト的な試験表示)として、一時的にSERPs(検索結果)に出した
  • 他の要素(内部リンク、サイト全体の関連性など)との複合効果により“補助的に”検索対象として拾われた可能性

実務上の対応方針

  • meta keywords の設定は原則不要
  • WordPressのSEOプラグイン(Yoast, Rank Mathなど)でも非推奨
  • 使用しても効果がないだけでなく、競合に狙っているキーワードを“公開”してしまうリスクもある
  • その労力を、titleタグやmeta description、構造化データの設計に回す方が、圧倒的に効果的

まとめ:検索にも人にも伝わる“設計された情報”を

 

メタ情報は、Webページの“裏側”に存在する目立たない存在でありながら、検索エンジンとユーザーの両方にとって非常に重要な意味を持ちます。特に検索体験がAIによって高度に最適化される現代においては、「検索される情報」と「信頼される情報」を両立させる設計が求められています。

株式会社TREVOでは、日々の制作や運用のなかで、メタ情報の最適化によってアクセス数が伸びたり、意図したキーワードで検索結果に表示されたりといった成果を数多く経験してきました。一方で、meta keywordsのように“過去の常識”が今では通用しないこともあるため、情報のアップデートは常に欠かせません。

また、近年では構造化データへの関心も高まり、検索結果での「見え方」や「伝え方」に対する意識が、企業のブランド戦略とも密接に結びつくようになってきました。これは、ただ上位表示を目指すだけでなく、「正しい情報を、正しい形で、正しい相手に届ける」ことが、企業価値の向上にもつながるという考え方が浸透してきた証拠だと感じています。

これからSEO対策を本格的に行いたい方は、ぜひ当社のサービスページもご覧ください。

情報設計からコンテンツ制作、運用サポートまで、一貫したご提案を行っております。
「ホームページ制作」や「コーポレイトサイト制作」のご相談にも対応していますので、下記のページもあわせてご確認ください。

検索エンジンにも、人にも“ちゃんと伝わる”ホームページを、一緒につくっていきましょう。

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TREVOは、SEOに強いホームページ制作に力を入れており、「剪定 大阪」や「注文住宅 枚方」などで検索上位を実現した実績があります。

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