VPSサービスやクラウドサーバーを利用している場合、サーバーのメンテナンスや不具合対応のためにSSH接続を行う機会が頻繁にあります。ここでは、筆者が実際に運用で使用している基本的なSSHコマンドをリストアップしました。今後も適宜追記する予定です。
使用するコマンドリスト
サーバ状況の確認
サーバーの稼働状況をリアルタイムで監視する場合に使うのが top
コマンドです。
$ top
- CPU使用率やメモリ使用率、動作中のプロセスなどを確認可能
- 終了するには
q
キーを押します
補足
CentOS 7 以降であれば、より詳細情報を確認できるhtop
コマンドをインストールして使う方法もあります。
Apache の再起動
Apache(httpd) を再起動するコマンドは次のとおりです。
$ service httpd restart
- CentOS 7 以降の場合、
systemctl restart httpd
と記述することもあります。 - 設定ファイルを変更した後など、Apacheの設定を反映させるために使います。
Nginx の再起動
Nginx を再起動するコマンドは下記です。
$ sudo systemctl restart nginx.service
- CentOS 7 以降は
systemctl
が基本です。 restart
だけでなく、動作確認としてstatus
を使うとエラーの確認ができます。
$ systemctl status nginx.service
CentOSのバージョンを確認
CentOS のバージョンを確認するには、以下のコマンドが簡単です。
$ cat /etc/redhat-release
- バージョンだけでなく派生元の情報もチェック可能
cat /etc/centos-release
でも同様に確認できる場合があります
ディスク使用容量を表示
特定ディレクトリの使用容量を知りたいときは du -h
を使います。
$ du -h /home
/home
ディレクトリ以下の各フォルダの容量を人間に読みやすい単位(MB、GBなど)で表示- サイズの大きいディレクトリを特定するときに便利
補足
システム全体のディスク使用量を確認したい場合はdf -h
コマンドがおすすめです。$ df -h
サーバーの再起動
サーバーを再起動する場合は、以下のコマンドで行います。
$ reboot
- 実行すると即座にリブートプロセスが始まるため、事前に保存作業やアプリケーションの停止などを行いましょう。
サーバのシャットダウン
サーバーを停止する場合は shutdown -h now
を実行します。
$ shutdown -h now
- ディスクの書き込みなどが完了した上で安全にサーバーを停止
- 再度起動するにはホスティングサービス側のコンソール操作が必要となる場合が多いです
ログの確認
トラブルシューティング時には、エラーログやアクセスログの確認が重要です。代表的な例としては、以下のように tail
コマンドを使うことがあります。
$ tail -f /var/log/messages
-f
オプションを使うとリアルタイムでログの追跡が可能- Apacheエラーログ(例:
/var/log/httpd/error_log
)なども同様に確認できます
まとめ
- top:サーバーのCPUやメモリなど、稼働中のプロセス状況を確認
- service httpd restart / systemctl restart nginx:Apache / Nginx の再起動
- cat /etc/redhat-release:OSバージョンの確認
- du -h /home:特定ディレクトリの使用容量を確認
- reboot / shutdown -h now:サーバーの再起動・シャットダウン
- tail -f:ログのリアルタイム監視
これらのコマンドは、サーバー運用で最低限知っておくと便利なものばかりです。特にWebサーバーの再起動やディスク容量の確認は頻繁に行う作業ですので、覚えておくとトラブル対応がスムーズになります。
今後も運用の中でよく使うコマンドを見つけ次第、随時リストに追記していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
大阪のホームページ制作会社TREVOでは、ホームページ制作に関する情報を掲載しています。最短2日で仮サイトを公開するサービスやSEO対策に特化したホームページ制作、オリジナルホームページデザイン、ライティング、リスティング広告、WEBマーケティングなどのサービスをご紹介しています。