WordPressのリビジョンを削除してWEBサイトの表示速度を上げる
投稿日:2024.12.20.
更新日:2025.05.01.

執筆 TREVOスタッフ株式会社TREVOのブログは、Web制作の現場で日々奮闘しているスタッフが、企画・デザイン・開発・SEO・運用まで幅広いテーマで執筆しています。

「分かりやすく、役に立つ」ことをモットーに、ホームページ制作や運営のヒント、トレンド情報、日々の気づきを発信中です。大阪を拠点に、全国のお客様と向き合いながら培った現場目線のノウハウを、実体験ベースでお届けします。
初めてホームページ制作をご検討の方から、リニューアルや集客強化を考えている方まで、何かヒントになる情報があればうれしいです。
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監修 板浪 雅樹2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」
SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB

以下は2015年2月3日に書かれたブログをリライトしたものです。
当時の記事を活かしつつ、表現を改善し、2024年の視点でSEOやサイト運営に役立つ提案を加えました。
WordPressには「リビジョン」という便利な機能があります。この機能は、記事を編集するたびにその履歴をデータベースに保存してくれるもので、誤ってページを閉じたり、ブラウザが固まった場合でも、過去の編集履歴から記事を復元することができます。
一方で、便利なリビジョン機能もデメリットがあります。編集履歴が増えるほどデータベースに負荷がかかり、サイトの表示速度が低下する可能性があります。特に長期間運営しているサイトでは、膨大な数のリビジョンが蓄積されていることが多いでしょう。
不要なリビジョンを削除してデータベースを最適化し、サイトの表示速度を向上させる方法をご紹介します。
リビジョン削除の必要性
リビジョンが増えすぎると、次のような問題が発生します:
データベースの肥大化
リビジョンデータが増えると、データベースの処理速度が低下する可能性があります。
サイトの表示速度の低下
データベースの最適化がされていないと、ページ読み込み時間が長くなり、ユーザー体験が悪化します。
SEOの観点からも、表示速度が遅いサイトは検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。定期的にリビジョンを削除し、データベースを最適化することをお勧めします。
リビジョン削除に使うプラグイン:Better Delete Revision
リビジョンを手動で削除するのは手間がかかりますが、「Better Delete Revision」というプラグインを使えば簡単に削除が可能です。
インストール
ダウンロード
- WordPress管理画面で「プラグイン」→「新規追加」をクリックします。
- 「Better Delete Revision」を検索してインストールし、有効化します。
リビジョンの削除
管理画面の「設定」から「Better Delete Revision」をクリックします。

「Check Revision Posts」のボタンを押して、削除可能なリビジョンの一覧を確認します。

「Yes. I would like to delete them!」をクリックすると、選択したリビジョンが一括で削除されます。


削除が完了すると、削除結果が表示されます。投稿画面でリビジョンが削除されていることを確認しましょう。

投稿画面を確認するとリビジョンが削除されています。

現代のSEOとの関連と追加提案
2024年現在、サイトの速度はSEOにおける重要な要素の一つです。リビジョンの削除だけでなく、以下のような追加施策も併用するとさらに効果的です。
キャッシュの活用
WP Super CacheやW3 Total Cacheなどのキャッシュ系プラグインを利用することで、サーバー負荷を軽減し、表示速度を向上させることができます。
画像の最適化
SmushやImagifyといったプラグインを使って、画像を圧縮しページの読み込みを早くします。
データベースの最適化
WP-Optimizeなどのプラグインを利用して、不要なデータ(リビジョン以外のスパムコメントや未使用のデータ)を定期的に削除しましょう。
モバイル対応
Googleのモバイルファーストインデックスに対応するため、レスポンシブデザインを採用し、モバイル端末での表示速度も最適化しましょう。
まとめ
WordPressのリビジョン機能は便利ですが、長期間運用すると不要なデータが蓄積し、サイト速度に影響を与える可能性があります。「Better Delete Revision」などのプラグインを活用して定期的にリビジョンを削除し、データベースを最適化することをお勧めします。
また、リビジョン削除だけでなく、キャッシュや画像の最適化、モバイル対応など、包括的なサイト改善を行うことで、SEOパフォーマンスの向上とユーザー体験の向上を両立させることができます。定期的なメンテナンスを行い、常に最適な状態で運営を続けましょう。
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