赤色について
2014年11月05日の記事をリライトしました。
ウェブデザインにおいて「色」の選択は非常に重要です。日常生活でも、赤・青・緑など、多くの色に囲まれて過ごしていますが、色にはそれぞれ心理的・象徴的な効果があると考えられています。ここでは、情熱や暑さ、危険、怒りを象徴する「赤色」に焦点を当て、その特性とウェブ制作への応用例を紹介します。
誘目性が高い色
赤は視認性が高く、目立ちやすい色です。そのため、人の注意を引き、記憶に残りやすいとされています。
- 信号の赤
- 消防車、ブレーキランプ、パトカーのランプ
- 警告サイン
これらはすべて、赤の持つ「注意を喚起する効果」を活かした事例です。
購買意欲を刺激する色
赤は「購買色」としても知られています。バーゲンやセールの際には、赤をベースにした値札やチラシがよく使われます。人は無意識のうちに赤を認識し、それが行動(購買行動)を後押しする効果があるとされています。
食欲を刺激する色
暖色系の中でも特に赤は食欲を刺激しやすい色です。
- 辛味を連想させる唐辛子やタバスコの赤
- 熟したトマトやリンゴの鮮やかな赤
こうした食材は赤色を介して「食欲増進」のイメージを伝えています。
赤色のイメージ
- 興奮、情熱、エネルギー
- 力強さ、自己主張
- 購買意欲や食欲の刺激
- 危険や怒りの表現
- 温かさや前向きな印象
赤は多面的な印象を与える色で、適切に使えばサイトに「活気」や「注目度」を付与できます。
2024年現在のSEO的・UX的視点
色選びは直接的なSEO要因ではありませんが、ユーザーエクスペリエンス(UX)に大きく関わります。たとえば、赤色を適切に用いて「行動を促すボタン(CTA)」を際立たせれば、コンバージョン率が上がり、結果としてサイト評価(間接的にSEO評価)につながる可能性があります。
また、近年はアクセシビリティの重視も進んでいます。赤色が持つ視認性はメリットですが、文字色として使う場合は背景とのコントラストを考え、色覚多様性(色覚障がい)に配慮したカラーパレット選択も必要です。
まとめ
赤色は、サイト上で特定の感情や行動を促す際に有効な色です。たとえば、
- 飲食関連サイトで食欲を刺激する
- セールや割引情報で購買欲を引き出す
- 注意や行動喚起(CTAボタンなど)でユーザーの目を引く
ただし、赤を多用しすぎると刺激が強すぎて「下品」な印象を与えたり、逆効果になる場合があるため、バランスを取った使用が肝心です。
10年前の記事は、赤色の心理的効果と基本的な応用例を提示しており、現代でもこの考え方は基本的に通用します。ただし、2024年現在では、ユーザー中心のデザイン(UX)やアクセシビリティ、E-E-A-T(専門性・権威性・信頼性)といった評価基準がより重視される中で、色彩選びは単なる印象操作だけでなく、包括的なユーザー体験向上の一環として捉える必要があります。
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