ホームページを見ていてなんとなく「問い合わせしてみようかな」と思うこともあるでしょうし、店頭の商品を見ていてなんとなく「買おうかな」と思うこともあるでしょう。
こういった気持ちの変化や行動というものを「なんとなく」という理由で片づけてしまう方も多いでしょうが、実はこういった気持ちの変化や行動には人間の心理というものが大きく関係しているのです。
ここでは、お問い合わせしたい、買いたいと考える人の心理についてお話ししていきましょう。
「今回の記事は心理カウンセラーをしているライターさんにホームページと色の関係について記事を書いてもらいました。
大学で心理学を専攻し、卒業後もカウンセリング技術を磨き、現在は心理カウンセラーと同時進行でライターとしても活動しています。」
必要なものだから問い合わせや購買意欲が高まる
「問い合わせしたい」「買いたい」というのは、そのサービスや商品に対して「必要だ」という気持ちを抱くからこそのものです。自分にとって必要なものはほしいですし、だからこそ問い合わせをしたり、購入したりという行動につながってくるのです。
例えば、家のリフォームを考えている方がいるとします。その方にとって必要となってくるのは、リフォームサービスです。リフォーム業者がホームページなどで「リフォームについてのご相談はお気軽に!」と呼び掛けていれば、リフォームサービスを必要としている方はその業者に問い合わせをすることになるでしょう。では、商品だったらどうでしょうか。
「イチゴを食べたいなぁ」と思っている方がいるとすると、その方にとって必要となってくるのは当然イチゴです。目の前に八百屋さんがあって、イチゴが並んでいたとしたらその方は間違いなくイチゴを購入するでしょう。
結局のところ、その人がそのサービスや商品を必要としているから、求めているから問い合わせや購買意欲の高まりというものにつながってくるのです。自分にとって必要なものであれば、それが手元に来るように意識していなくともアクションを起こしてしまうものなのです。
その魅力に気づいたから問い合わせや購買意欲が高まる
その人にとって必要なものだから問い合わせしたくなるし、買いたくなる・・・という話をしましたが、実はそれ以外でも問い合わせや購買意欲が高まることはあります。それは、そのサービスや商品の魅力に気づいたときです。
サービスや商品とは異なるのですが、ここはわかりやすく恋愛で例えてみましょう。男性であれば、女友達だと思っていた相手がふとしたときに女性らしいしぐさをして、女性としての魅力に気づくということもあるでしょう。
女性であれば、男友達だと思っていた相手の男らしい一面を見て、男性としての魅力に気づくということもあるでしょう。相手の魅力に気づくと、その相手と「付き合いたい!」と強く思うものです。
これと同じように「このサービスってこんなメリットがあるの!?」「この商品ってこんな機能までついてるの!?」といった発見があると、そのサービスや商品を手に入れたくなるものなのです。
よく知らない初めて見聞きするようなサービスや商品はもちろんですが、よく見知っているサービスや商品で新たな発見があったときのほうが感動は大きくなるでしょう。そのサービスや商品の自分にとっての価値というものが形成されてしまっているところに、新しい魅力が追加されることになりますので、それが大きな付加価値となってくるのです。
このようにそのサービスや商品の魅力に気づくことによって、「問い合わせしたい」「買いたい」という気持ちが高まるケースもあるのです。意識していないかもしれませんが、こういった心理というのはサービスや商品に限らず人間関係でも同じように働いているものなのです。
実店舗とネットでの心理状態の違い
問い合わせや購入といっても、実店舗とネットがあります。実店舗とネットではそもそもの環境が異なってきますので、そこでのユーザーの心理状態も異なってきます。
実店舗の場合、他の人の動きというものがユーザーの心理状態にも影響を及ぼすものです。
例えば、まったく興味のないサービスや商品であっても人だかりができているとなんとなく気になってしまいますし、吸い寄せられるように近づいて行ってしまうでしょう。他にもスタッフさんが別のお客さんにすすめているサービスや商品が気になることもあるでしょうし、他の人が手にとっているものが気になってしまうこともあります。
一種の競争心といってもいいかもしれません。
一方で、ネットのほうになると他の人の動きというのは見えなくなりますので、そのサービスや商品に集中できるようになります。ただ、ネットになるとそのサービスや商品の口コミや評判といったものが気になるようになります。ネットの場合、その場で調べ物をすることも当然できるわけです。
口コミや評判、レビューなどが問い合わせや購入に大きな影響を及ぼすようになるのです。
結局のところ、実店舗であってもネットであっても他の人を気にしてしまっている部分はあるのです。ただ、その心理状態というのはそれぞれで異なるのです。
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