マーケティングにSNSが必須な時代となっています。
その主な理由は、「使っている人が多い」「直接コミュニケーションも図れる」「拡張・波及力の大きさ」などです。
さらに、魅力的な広告や商品・サービスの認知度の向上やマーケットの情報収集、費用対効果などを考えても、マーケティングにSNSを活用することは非常に有効です。
しかし、このような環境においてユーザーの行動を動かすために大切なのは、大量の情報を拡散することではなく、ユーザーに、その情報を「自分ゴト化」してもらうことです。
自分に置き換えて体験を想像してもらうコンテンツ、顧客に「自分ゴト化」と思わせることが大切です。
では、「自分ゴト化」とは何なのでしょうか?
自分ゴト化とは?
「自分ゴト化」は、Webサイトでユーザーの購買意欲を喚起するための方法です。
Webサイトを見ているユーザーの購買意欲を喚起するためには、ユーザーに商品の購入を「自分ゴト化」してもらうことが重要であることが明らかになっています。
「自分ゴト化」とは、ユーザーがその商品の情報に触れたとき、「これは自分のような人のために作られた商品かもしれない」とユーザーに認識してもらえた状態のことを指します。
「自分ゴト化」してもらえることで、商品の詳しい内容についてユーザーに関心を持ってもらうことが可能になり、購買意欲を喚起することができるのです。
ただの広告ではなく、良い広告になる一つの要素として存在する「自分ゴト化」。
誰かが考えたキャッチコピー、クリエイティブ、ストーリーに自分を重ねてしまうことで、脳に流れ込んでくる何万もの情報を、脳の中でも特別なエリアである、その方の情報にインプットさせることができるのが「自分ゴト化」の素晴らしいところです。
では、Webサイト上での情報提供で、ユーザーに「自分ゴト化」してもらうための3つの方法をご紹介します。
「自分ゴト化」してもらうための3つの方法
- 「こんな人におすすめ」という情報を流す
何も示さない場合は、こちらの商品が自分に合っているかどうかをユーザーは判断することができません。しかし、「こんな人におすすめ」という情報を提示すれば、ユーザーに「この商品は自分の状況に合っている」と認識させることができ、自分ゴト化してもらうことができます。
- 商品価値をユーザーに実感させる
いくら自分の状況に合った商品があっても、「その商品を自分が買うとしたら、どれくらいの代償が必要なのか?」を具体的に想起できない場合、ユーザーは商品を購入する検討を簡単に中断してしまいます。
そういったユーザーに購買意欲を喚起してもらうためには、商品価値をユーザーに実感することで、「自分ゴト化」してもらうことが有効です。
例えば、「月々3000円で買える健康食品」と言われても、それは投資に値するものなのかどうかをユーザーに認識させることはできず、ニーズを喚起してもらうことはできません。
それに対して、「飲み会1回分の値段で」「1日にタバコを3本減らすだけで」などのように、日常生活に結び付いた形で商品価値をユーザーに紹介することで、ユーザーは自分のこととしてとらえることができるので、商品に対する興味を強くすることができます。
- 商品の利用状況をイメージさせる
例えば、車のCM広告では、家族でドライブして、どこかに出かける様子を見せるものが一つの定番になっています。
これは、「週末に家族で楽しく過ごしたい」というニーズを持っている人に、「この車を買えば、このCMと同じように家族団らんが実現できそうだ」といった商品の利用状況をイメージさせることを目的としています。このような形で具体的な利用シーンをユーザーに想起させることができれば、ニーズが喚起され、「自分ゴト化」してもらうことができます。それには、Webサイトで実現するために、イメージ写真や動画などを用意することが重要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マーケティング戦略で商品を購入するには、SNSで重要になる自分に置き換えて体験を想像してもらえるコンテンツ作り、つまり「自分ゴト化」が大切だとお分かりいただいたと思います。
今回は、自分ゴト化とは何か、自分ゴト化してもらうための3つの方法をご紹介しました。商品やサービスに顧客が接触したとき、「自分ゴト」のようにとらえる。緊急度が高ければ高いほど、商品を使ってみたいという心理になります。
つまり、商品に対して共感を得て自分ゴト化してもらうことが重要となるのです。商品に触れる→共感を得て自分ゴト化→商品やサービスの購入。このように、自分にとって必要なのだという意識レベルまで高めることができれば、商品購入に至ります。「自分ゴト化」は、商品を購入してもらうための重要な要素なのです。
このような観点を踏まえて、商品の訴求方法をご検討してみてはいかがでしょうか。
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