Googleコアアップデートにどう対応すべきか?TREVOの実例とSEO戦略から学ぶ
投稿日:2020.12.04.
更新日:2025.05.10.

執筆・編集 板浪 雅樹2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」
SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB
2020年12月4日、Googleは年に数回行う「コアアップデート(Core Update)」を実施しました。このアップデートは、検索アルゴリズムの大規模な見直しであり、世界中の多くのサイトに影響を及ぼします。
Googleはこの変更について「検索者により信頼できる、関連性の高い情報を提供するための見直し」と説明しています。これは、検索順位が上がるサイトもあれば、下がるサイトもあることを意味します。
大阪のホームページ制作会社TREVOでの実例
実際に私たち株式会社TREVOでも、過去のアップデート時に「ホームページ制作 大阪」というメインキーワードで検索順位が圏外に飛ばされた経験があります。2024年3月にも大きなアルゴリズム更新があり、4日間ほど順位が消失し、生きた心地がしませんでした。
しかし、SNSや専門ブログでの情報収集、Googleサーチコンソールとアナリティクスのデータを細かく確認しながら静観していたところ、数日後には元の順位に戻りました。
逆のパターンもあり、急に上位に表示されたと思ったら、翌日には戻ることもあります。つまり、アップデート直後はアップデート内容の規模にもよりますが「順位の乱高下」が起こる場合があるという事です。
コアアップデートとは?
The December 2020 Core Update is now rolling out live. As is typical with these updates, it will typically take about one to two weeks to fully roll out.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) December 3, 2020
Googleが年に数回行う検索アルゴリズムの大規模な見直しを「コアアップデート」と呼びます。これは、検索者に対してより質の高い情報を提供するために行われ、評価の基準が見直されることで、一部のページは順位が上がり、別のページは下がるといった変動が発生します。
このアップデートは、特定のページを狙ったものではなく、検索全体の精度向上が目的とされています。以前のGoogle公式ブログでも「医療・金融などYMYL(Your Money or Your Life)領域では、特に専門性や信頼性が求められる」とされており、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識した運用が求められます。
2019 年 8 月の 古い情報ですが、Googleのブログ「What webmasters should know about Google’s core updates」で詳しくコアアップデートについて解説しているので興味のある方は、ブログ記事を確認してみてください。
「2025年版ホームページ 運営とSEO対策で知っておきたいGoogle検索アルゴリズムの種類」こちらも参考になります。
Googleの説明
Googleは毎日、検索結果を改善するために、通常1つ以上の変更を行っています。ほとんどは目立たないものですが、少しずつ改善を続けています。
場合によっては、より顕著な更新が行われることもあります。Googleは、ウェブマスターやコンテンツ制作者が実用的な対応を取れるような重要なアップデートについて、確認できるよう情報提供を行っています。
「スピードアップデート」のように事前告知があった事例もある一方、コアアップデートの多くは突如展開され、検索結果に広範な影響を及ぼします。
アップデートによって一部のページは順位が下がることもありますが、それは必ずしも品質の問題を示すものではありません。Googleはこれらの変更を、検索全体の質の向上を目的としていると明言しています。
コアアップデート&コンテンツの再評価
Googleのコアアップデートでは、コンテンツの再評価が行われ、検索者にとって価値ある情報を持つページの順位が上がる傾向にあります。
評価が下がったからといって、ウェブマスターガイドラインに違反しているわけではありません。評価の変更は、ランキングシステム全体の改善によって生じる自然な結果なのです。
映画のランキングに例えるなら、2015年時点のベスト100が、2025年に更新される際には、新しい優れた作品が加わり、旧作が順位を下げることもあるという考え方に近いものです。
コアアップデート後の検索順位について
サイト運営者が気になるのは「順位が落ちた場合、どのくらいで戻るか」という点です。Googleでは、コアアップデートは数ヶ月ごとに行われるため、改善されたコンテンツでも次回のアップデートまでは変化が見えづらいことがあります。
ただし、日々の小規模なアップデートやテストも行われており、それらによって部分的に評価が戻ることもあります。TREVOでは、順位が急落した場合でも「すぐに全面修正」ではなく、まずは数週間様子を見ながら、必要な改善点を少しずつ洗い出すアプローチを取っています。
Googleは、コンテンツを人間のように理解しているわけではなく、リンク構造やメタ情報、E-E-A-Tに関する要素など、さまざまなシグナルから総合的に評価しています。
そのため、焦って対応するのではなく、評価されやすい構造や信頼性のあるコンテンツ設計を積み重ねることが、長期的な順位維持につながると考えています。
順位が下がったときに取るべきアクション
順位が落ちた=ペナルティではない、という点は非常に重要です。株式会社TREVOでは、こうしたケースに対して以下のような観点から対応を行っています。まずは慌てず、以下のような対策を検討してみましょう。
- サーチコンソールで表示回数やCTRの変化を確認
- アナリティクスで流入元・ページ単位の動きをチェック
- 主要なSEO系メディア(海外含む)やSNSで最新情報を収集
- 競合と比較して、自社コンテンツがどう見られているかを再分析
- 検索クエリごとの掲載順位の推移をチェックし、意図しないキーワードで評価されていないかを見直す
- 内部リンクの整理や古い情報の更新、不要なページのnoindex化など、サイト構造の見直しを行う
- Googleのガイドラインに基づいたE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の強化施策を検討する
TREVOではその他にも、順位の変動状態を確認して被リンク(スパムリンク)のチェックやマルウェアが仕込まれていないか?変なページが自動で生成されていないか?など、細かいチェックを行うこともあります。過去には実際にマルウェアに感染したサイトがあり、その際にはサイト全体のチェックから復旧作業まで一括で対応しました。
SEO改善のために見直すべき基本タグ
- Googleがページの内容を理解するうえで、HTMLタグの構造は非常に重要です。大阪の企業様とお話する中でも、以下のような見直しで成果が出たケースが多数あります。
- titleタグ: 地域+サービス名を意識(例:「大阪の企業向けホームページ制作|TREVO」)
- meta description: クリックしたくなるような要約文を60〜120文字で
- h1タグ: 各ページに1つだけ、ページの主旨を簡潔に記載
- 内部リンク構造: クロールしやすいようパンくずリストやカテゴリー整理を
アップデートに備えた日頃の対策
Googleのアップデートは予告なしに行われることも多いため、定期的なメンテナンスがカギになります。
- コンテンツの定期更新とE-E-A-Tを意識した改善
- ページスピードやモバイル表示の最適化
- 構造化データ(schema.org)の実装
- 404エラーや重複コンテンツの排除
まとめ
順位が急に下がると不安になりますが、Googleのコアアップデートは必ずしも悪い評価を意味するものではありません。TREVOでも、何度も順位が戻ったケースを経験しています。
「焦ってページを修正→評価が安定する前にさらに評価が変動」という悪循環も起こりやすいため、まずは状況を冷静に分析し、改善ポイントを見つけておくことが重要です。
株式会社TREVOでは、SEO対策の無料診断やホームページリニューアル相談も承っています。アップデートの影響を感じている方、これからの運用方針を見直したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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TREVOは、SEOに強いホームページ制作に力を入れており、「剪定 大阪」や「注文住宅 枚方」などで検索上位を実現した実績があります。