10年前、Googleにページを確実にインデックスさせるため、head内のmetaタグにcontent="index"
やcontent="follow"
を設定していた方もいました。しかし、当時すでにGoogleのJohn Mueller氏は、英語版のオフィスアワーでの質問に対し、「follow
のmetaタグはGoogle検索には何の影響も与えない」と明言していました。
目次
index,follow metaタグとは
以下のようなmetaタグが昔はよく使われていました。
<meta name="robots" content="index" />
<meta name="robots" content="follow" />
これらは、「検索エンジンにこのページをインデックスして、リンク先をたどってほしい」という意味を持たせるために利用されていたタグです。当時はhead内にこれらを埋め込むのが一般的な手法でした。
しかし、John Mueller氏は「follow
はGoogleにおいてデフォルトの挙動であり、わざわざ指定しても検索結果には何ら影響しない」と回答しています。つまり、Googleは特に指定しなくても、リンクをたどり、ページをインデックスしようとします。そのため「index,follow」のmetaタグを記述する必要はありません。
noindex,nofollow metaタグについて
一方で、以下のようなタグは今でも重要な意味を持っています。
<meta name="robots" content="noindex" />
<meta name="robots" content="nofollow" />
noindex
はページをインデックスさせたくない場合に使用します。nofollow
は、そのページ内のリンクを検索エンジンにたどらせたくない場合に使用します。これらは「インデックスさせない」「リンクをたどらせない」という明確な指示を検索エンジンに伝えるもので、2024年現在も有効な手法です。
まとめと当時の間違い・現代のSEO提案
当時の記事でも指摘しているとおり、「index,follow」metaタグは記述してもしなくても基本的に同じです。わざわざ記述してもファイル容量がわずかに増えるだけで、検索結果の改善にはつながりません。
一方、「noindex,nofollow」metaタグは、インデックスを制御したりリンク追跡を防いだりする際に引き続き有効な手段です。
2024年現在のSEO対策の観点からの提案
- 無意味なmetaタグは省き、コードを簡潔にすることでサイトのパフォーマンス改善やメンテナンス性向上につなげましょう。
- インデックスさせたくないページやリンクをたどらせたくない場合には「noindex,nofollow」タグを適切に活用してください。
- また、robots.txtやHTTPヘッダー(X-Robots-Tag)など、他のインデックス制御手段も検討可能です。
- 近年はE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が重視され、テクニカルなSEO対策だけでなく、品質の高いコンテンツやユーザー満足度の向上が求められます。
総合的に、現代のSEO対策では必要な指示(noindex, nofollowなど)を的確に用いることが重要であり、不要なmetaタグは記述しない方がよいでしょう。
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TREVOWP

衣川知秀