人にはそれぞれ得手としているものもあれば、不得手としているものもあります。いろいろな物事において得手不得手がわかれるのですが、特に文章に関してはその傾向が顕著です。
得手としている方は本当に何でもないことのようにサラサラと文章を書いていくのですが、不得手としている方にとっては短い文章を書くのでさえ苦痛になります。
一般的に文章は書くことで上達すると言われるのですが、本当なのでしょうか?ここでは、文章を上達させるために心がけることについても触れてきたいと思います。
「文章は書くことによって上達する」は本当!
「文章は書くことによって上達する」というのは一般的にもよく見聞きするものですが、これは本当です。文章を書くことに限ったことではないのですが、やはり数をこなしていくことによって慣れてくる部分もありますし、何となくコツがつかめてくるような感覚があるはずです。文章を書くということを長く続けていくのであれば、経験というのは必須です。
一時的に文章を書くだけでいいならばそれこそ付け焼刃でもいいのですが、長く続けていくのであれば付け焼刃ではどうにもなりません。
ただ、数をこなして経験を積んでいくにしても、同じ文章を書いていくだけではいけません。小学生の頃のように漢字の練習をするのとはまったく違うのです。文章というのは同じ意味を示すものであっても、さまざまなバリエーションがあります。特に、日本語にはたくさんの表現がありますので、そのバリエーションは無限大といってもいいでしょう。
定型文を覚えることも大切ではありますが、さまざまな言葉を使ってオリジナルの文章を書けるようになっていかなければいけないのです。そのために心がけていくべきことを次でご紹介していきましょう。
言葉をとにかく知ることを心がける
定型文を覚えることも大切ではありますが、定型文を覚えるだけではロボットと同じです。やはりさまざまな言葉を使ってオリジナルの文章を書けるようになっていかなければいけません。そのためにまず心がけるべきことが言葉をとにかく知るということです。
極端な話をすれば、言葉を知らないと文章のバリエーションというのは増えません。同じ言葉の繰り返しになってしまい、文章が単調になってしまいます。例えば、「猫は可愛い生き物です。寝転がっている姿も可愛いです。」という文章よりも「猫は可愛い生き物です。だらりと寝転がっている姿も愛くるしいです。」という文章のほうがどことなく説得力があります。
ちょっとした表現をプラスして、言葉を言い換えただけなのですが、文章を読んだときに受ける印象は異なってくるかと思います。いろいろな言葉を知ることによって文章のバリエーションが増えますし、文章そのものにも奥行きが出てくるのです。
では、どのようにして言葉を知るのかということなのですが、これはとてもシンプルです。というのも、他の人の書いた文章を読んでいけばいいのです。ブログを読んでもいいですし、本を読んでもいいでしょう。ポイントは、正しい日本語、綺麗な日本語が使われているものを読むというところです。
言葉について知ることができるだけではなく、表現についても勉強することができます。そういったものを読みながら、わからない言葉があったときにはインターネットで調べるのではなく辞書を引くという習慣をつけましょう。辞書を引くことによって、調べた言葉以外の他の言葉についても同時に知ることができます。
書いた文章を他の人に読んでもらうことも心がける
言葉や表現について知っていくと、文章のバリエーションというのは確実に増えていきます。ただ、文章においては自分では気が付かないような癖が出ていることもあります。そういったものはやはり他の人から指摘されないとわからないものです。そのために、自分で書いた文章を他の人に読んでもらうようにしましょう。もちろん、恥ずかしいという気持ちもあるかと思います。
ただ、文章を上達させるためには欠かすことのできないステップです。
身近な人に文章を読んでもらって、ストレートに感想を尋ねてみましょう。そこで指摘されたことがあれば、それを踏まえて文章を書き直し、また読んでもらって感想を尋ねてみましょう。これを繰り返すことによって、自分の文章の癖に気付くことができますし、自分の書いた文章が人にどのような印象を与えているのかを知ることができます。
自信を持っている文書であればあるほど、何かを指摘されたときのダメージというのは大きいものです。しかしながら、そのダメージの分、文章が上達していくのです。
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