【2015年6月8日公開】Googleアナリティクスで「not provided」となっているキーワードを知る方法
2025.03.13.
2015年6月8日に執筆されたこの記事では、多くのウェブサイト運営者が利用しているGoogleアナリティクスにおいて、SEO対策で重要な検索キーワードが「not provided」と表示されてしまう問題について解説していました。当時、サイトのアクセス解析を行う中で、オーガニック検索の約60%が「not provided」と表示され、具体的な検索キーワードがわからない悩みがありました。
現在、2024年になった今でもこの現象は続いていますが、Googleが提供するGoogle Search Console(旧ウェーブマスターツール)の「検索アナリティクス」機能など、補完的なツールの進化により、隠れたキーワード情報の取得が以前よりも容易になっています。ここでは、当時の方法と現状の進化を踏まえ、初心者にも理解しやすい形で解説していきます。
Googleアナリティクスと「not provided」現象
Googleアナリティクスの利用と「not provided」
多くのウェブサイト運営者は、Googleアナリティクスを利用してサイトのアクセス解析を行っています。SEO対策の一環として、どの検索キーワードから訪問があるのかを知ることは非常に重要です。しかし、Googleアナリティクスでは、検索キーワードの上位がほとんどの場合「not provided」と表示されるため、実際の検索クエリを把握できず、サイト改善に活かしづらいという問題がありました。
「not provided」の正体
この「not provided」とは、SSL通信(HTTPS)によって検索情報が暗号化されるために、Googleが検索キーワードを提供しなくなった結果です。特に、Googleアカウントでログインしているユーザーは自動的にSSL通信が行われるため、検索時のキーワードが隠され、「not provided」と表示されてしまいます。2015年当時、多くのサイトでオーガニック検索の約60%がこの状態となっていたのです。
隠れたキーワードを知るための「検索アナリティクス」活用法
Search Console(検索コンソール)の活用
当時から、Googleはサイトの検索パフォーマンスを把握するためのツールとしてSearch Console(以前はウェーブマスターツールとして知られていました)を提供しています。このツールの「検索アナリティクス」機能を使うことで、SSL通信の影響で「not provided」となってしまったキーワードの情報を、ある程度確認できるようになりました。
具体的な操作手順
以下は、2015年6月8日当時の手順を元に、現状でも通用する操作方法です。
1.Search Consoleにアクセス
Google Search Consoleにログインします。
2.検索トラフィックメニューの選択
左側のメニューから「検索トパフォーマンス」をクリックし、「検索結果」を選びます。
3.表示されるデータの確認
画面上段には以下の4種類のデータが表示されます。
- 合計クリック数
- 合計表示回数
- 平均CTR(クリック率)
- 平均掲載順位
下段では、さらに以下の6種類の項目で情報を絞り込むことができます。
- クエリ(検索キーワード)
- ページ(該当ページ)
- 国
- デバイス
- 検索の見え方(画像、動画、ウェブなど)
- 日付
これにより、Googleアナリティクスでは見ることができなかった隠れたキーワードの動向を、より詳細に把握することが可能となります。