2015年6月26日に、Googleが提供する公共データの視覚化ツール「Google Public Data Explorer」について紹介した記事を公開しました。 当時は、ホームページ制作においてマーケティングに活用するための資料(公共データ)を収集するのが一苦労だった中、Google Public Data Explorerを使うと世界各国の統計情報を簡単にグラフ化できるのがとても便利でした。
ところが、最新の状況を調べると、Google Public Data ExplorerはすでにData Commonsに置き換えられていることがわかりました。本記事では、2015年当時の記事内容を振り返りつつ、現在(2024年時点)においてはどのようなサービスや機能が使われているのか、そしてData Commonsへの移行や新機能について詳しく解説します。
最新の調査によると、Google Public Data ExplorerはすでにData Commonsに置き換えられ、公式にはサポートされなくなりました。かつてのURLにアクセスすると「Public Data ExplorerはData Commonsに移行しました。DataCommons.orgをご覧ください」というメッセージが表示されることからも、Googleが利用者にData Commonsへ移行するよう推奨していることが分かります。 https://datacommons.org/
加えて、2024年現在、Wikipediaの「Google Public Data Explorer」に関するページも2015年10月30日にアーカイブされており、それ以降大きな更新が行われていないことが確認されています。
Data Commonsへの移行:経緯と新機能
移行の背景
Googleは、ただデータを視覚化するだけのツールから、「公共データをより包括的・統合的に扱うプラットフォーム」への進化を目指し、Data Commonsへの移行を段階的に進めてきました。Public Data Explorerをメインで運用するのではなく、より強力な知識グラフ(Knowledge Graph)を活用できるData Commonsに焦点を移したわけです。
当時の記事では、Google Public Data Explorerを使って国別の経済指標や公共部門のデータを簡単にグラフ化できるメリットを紹介しました。たとえば、「軍事費のGDP比」や「中央政府の債務(GDP比)」などを可視化し、プレゼン資料やWebサイトのコンテンツに活かせる点が大きな魅力でした。
2015年6月26日当時は、Google Public Data Explorerが多くの公共データを集約・可視化できる便利なツールとして紹介されていました。インフラ、教育、公共部門など、数多くのカテゴリからデータを選んで簡単にグラフ化できたことが大きな魅力でした。
最新のData Commonsでの公共データ活用
現在は、Google Public Data ExplorerがData Commonsに完全移行したことで、データの統合度や分析機能、APIアクセスなどが格段に強化されています。大規模言語モデルを活用した自然言語クエリにより、専門家だけでなく一般ユーザーでも大量データを扱いやすくなっている点が特筆すべき進化です。
以上が、2015年6月26日の記事をベースにした「Google Public Data Explorer」から「Data Commons」への移行と最新情報に関するまとめです。公共データを使ったマーケティング、研究、政策立案を考えている方にとって、ますます便利な時代になっています。ぜひ活用してみてください。