スマートフォンの性能が向上し、モバイルWebの利用者が急増する中で、ユーザーエクスペリエンス(UX)の重要性が高まっています。従来のWebサイトでは、ネイティブアプリと比べてパフォーマンスや機能面で制約があり、ユーザーの期待に十分応えられていませんでした。
そこで注目されているのが「プログレッシブWebアプリ (Progressive Web Apps/PWA)」です。PWAはWebブラウザ上で動作するアプリケーションですが、ネイティブアプリに近い高速でスムーズなUXを実現します。大阪のIT企業の皆さんも、今後のWebサービス展開においてPWAを検討する価値があるでしょう。
PWAの概要と具体的なメリット、開発方法について解説します。PWAを取り入れることで、サイト体験を大きく改善し、利便性の高い優れたサービスを実現できます。
プログレッシブWebアプリ(PWA)とは
プログレッシブWebアプリ(PWA)とは PWAとは、WebブラウザとWebテクノロジーを使ってネイティブアプリのような体験を提供するWebアプリケーションのことです。ユーザーはWebサイトにアクセスするだけで、高速でスムーズなアプリ機能を利用できます。
3つの特徴
- 信頼できるWebエクスペリエンス PWAはHTTPS接続と サービスWorkerを使うため、セキュアでオフラインでも動作します。
- インストール可能 ユーザーはPWAをホーム画面に「インストール」してアイコンから起動できます。
- プッシュ通知 プッシュ通知を利用してユーザーにタイムリーな情報を送れます。
また、単なるWebページやWebアプリとは違い、PWAはプログレシブエンハンスメントの考え方に基づいています。つまり、旧ブラウザでも基本機能は動作し、新しいブラウザではより豊かな体験ができるよう、徐々に機能を拡張していくのがPWAの特徴です。
導入するメリット
PWAのメリット PWAを導入するメリットは主に以下の5点です。
- ネイティブアプリ並の高速パフォーマンス サービスWorkerによるキャッシングなどで高速な動作が可能。レスポンス性に優れています。
- インストール不要でスムーズなアクセス WebブラウザだけでPWAを利用できるので、ユーザーにアプリのインストールを求める必要がありません。
- コンテンツの最新化が簡単 Webアプリなのでコンテンツの更新が簡単。ネイティブアプリの様に面倒なアップデート作業が不要です。
- プッシュ通知でユーザーとのつながりが強化 アプリのようにプッシュ通知を送れるので、ユーザーとの接点を増やせます。
- ネイティブアプリに比べ低コスト PWAはWebテクノロジーを使うため、ネイティブアプリ開発に比べてコストを抑えられます。
PWAの開発方法
PWAの開発方法 PWAの開発には、マニフェストファイルや サービスWorker、HTTPS接続などが必要になります。
●マニフェストファイル PWAの基本情報(名前、アイコン、背景色など)をJSON形式で記述します。
●サービスWorker サービスWorkerはPWAの心臓部で、プッシュ通知、バックグラウンド同期、キャッシュなどを制御します。
●HTTPS PWAではHTTPS接続が必須です。通信の安全性を確保し、サービスWorカーを有効化するためです。
このほかにもホームスクリーンへの追加、プッシュ通知の実装など様々な作業が必要になります。開発方法の詳細は省きますが、PWAはネイティブアプリ開発とは異なる知識が必要になるため、開発者のスキルアップや専門家の支援を仰ぐ必要があるでしょう。
まとめ
PWAを活用すれば、面倒なアプリのインストールを経ずにネイティブアプリに匹敵する優れた体験を提供できます。そのメリットは大きく、ユーザーの利便性向上やエンゲージメント強化、低コスト開発など数多くあります。
大阪のIT企業の皆さんも、PWAに注目し、顧客満足度を高めるサービス開発に取り組んでみてはいかがでしょうか。スマートフォン時代にふさわしい新しいアプリ体験を実現するチャンスです。
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衣川知秀

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