SEOにも有効なWordPress(ワードプレス)を見直して 表示スピード 高速化する方法

執筆・編集 衣川 知秀デザイン歴 20 年超、500 サイト以上を監修。ブランド戦略をビジュアルへ昇華し、使いやすさと美しさを両立させる UI/UX が持ち味。

3DCG 専門学校卒業後、広告代理店で Web デザイナーとしてキャリアを開始。旅館予約システムや商店街プロモーションなど多業種案件で「伝わるデザイン」の基礎を固めました。
その後、制作部門のリーダーとして 5 年間にわたりチームマネジメントを経験。企画立案から撮影ディレクション、公開後の AB テストまで、クリエイティブとマーケティングの橋渡し役を担ってきました。
2013 年に TREVO を共同設立。現在はデザイン、UI ガイドライン策定やアクセシビリティ監修を担当。
最近の取り組み:AI 生成画像と手描きイラストを組み合わせたブランドビジュアル開発とプロトタイプ検証。
信条:私たちが目指すのは、ホームページ制作を通じてお客様がハッピーになること。そして、そのホームページを訪れるユーザーが心地よく、笑顔になれるような体験を提供し、世の中にポジティブな影響を少しずつ増やしていくことです。
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CMSで運営している多くのサイトはWordPressを使っています。
WordPressにはさまざなプラグインやカスタマイズできる要素があり使い勝手がいいのですが、使い方によっては、プラグインやカスタマイズが原因で表示スピードが遅くなってしまう原因にもなります。
前回の「スマホサイトに重要なページの表示スピードを考えたWebサイトの制作」でも書いたのですが、表示スピードはSEO的にも重要な一つの基準となっています。
WordPressを高速化する方法をまとめてみました。
高速化のメリット
ユーザビリティの向上
Googleの調査でページの表示スピードが遅いサイトは、直帰率が高くなると調査報告が出ています。
・表示が時間が1秒~3秒の場合、直帰率は32%
・表示が時間が1秒~5秒の場合、直帰率は90%
・表示が時間が1秒~6秒の場合、直帰率は106%
・表示が時間が1秒~10秒の場合、直帰率は123%
■Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed
この調査を見てもわかるように、表示スピードを上げることがユーザビリティに直結しています。表示スピードの遅いサイトはユーザがストレスに感じてしまい、ページが表示する前に帰ってしまいます。
WordPressの高速化はユーザビリティの向上にも繋がります。
SEOも期待できる
Googleの検索順位の基準一つでモバイル上の表示スピードを取り入れています。
モバイルファーストインデックスでも、表示に時間のかかるコンテンツは、デスクトップとモバイルの両方の検索結果に悪影響が出ると言われてるので、表示スピードが早いサイトはSEO的に有利と考えることができます。
表示スピードの測定
表示スピードを改善するにも、現状どれぐらいの表示スピードがあるのかを知る必要があります。
Page Speed Insightsは表示スピード点数で出してくれ、遅延原因も出してくれるので表示に便利なツールです。
■Page Speed Insights
WordPressを高速化する方法
プラグインの見直
WordPressにはさまざな便利なプラグインがあり、ついつい試しで導入してしまうこともあります。
定期的に見直して必要のないプラグインは削除するか停止する必要があります。
プラグインは有効化しているものが多いほど処理に時間がかかり、表示スピードが遅くなる原因にもなります。
画像の圧縮
容量の大きい画像が多いほど表示スピードは遅くなります。
WordPressでアップロードする時にはフルサイズの画像はオススメできません。
大きくてもページの横幅と同じサイズ画像のしましょう。
プラグイン「EWWW Image Optimizer」を使うと画像を自動で圧縮してくれます。
画像の読み込みを遅延
通常はサイトにアクセスした時に、全ての画像を読み込もうとします。その場合画像が多いほど読み込みに時間がかかり表示スピードは遅くなります。画像の読み込みを遅延とは、スクロールしなければ見えない画像は読み込まず、スクロールした時に画像を読み込むことを「画像の遅延読み込み」といいます。
プラグイン「BJ Lazy Load」を使うことで簡単に遅延ロードをすることができます。
不要なリビジョンなどのデータを消す
WordPressは、リビジョンと呼ばれる記事内容の更新履歴が自動で保存されています。
過去更新履歴が溜まるほどWordPressの処理に時間がかかります。
だだ、作業をしているとリビジョンが必要なこともありますので、削除する場合はよく検討してから削除することをオススメめします。
プラグイン「Optimize Database after Deleting Revisions」を使うとビジョンなどを一括削除することができます。
コードを圧縮する
html、css、JavaScripはファイル内の改行が多いほどファイル容量が大きくなり表示スピードが遅くなります。
WordPressのプラグインはcss、JavaScripが使わています。コードを圧縮することで表示速度を上がることができます。
プラグイン「Autoptimize」を使うとhtml、css、JavaScriptの余白や改行を消してくれます。
※「Autoptimize」を使うと、JavaScriptが効かなくなる場合があるので、「Autoptimize」を有効化したら必ず動作チェックをしましよう。
まとめ
代表的なWordPressを高速化する方法を紹介しました。
読み込み時間がかかってしまうとユーザビリティ、SEOへの悪影響などデメリットが多くあります。
プラグインで簡単にできる高速化もあるので出来るところからでいいので一度、WordPressで作成したサイトを見直してはいかかでしょうか。
大阪のホームページ制作会社TREVOでは、最短2日で仮サイトを公開できるスピード対応や、SEO対策に強いオリジナルデザインの制作サービスを提供しています。