ホームページリニューアルと改修の違いとは?大阪の制作会社TREVOが意味・判断基準を徹底解説

執筆・編集 板浪 雅樹2005年から WEB 業界一筋。500サイト超を手がける SEO・WordPress のエキスパート。「公開後こそ本番」を掲げ、データ分析とユーザー視点で成果を引き出す運用を提案。

2005年に制作会社へ入社後、プログラマーからキャリアをスタート。サーバー構築・データベース設計で培った技術を強みに、WordPress テーマ/プラグイン開発やサイト移行の難案件を多数担当してきました。
2010年以降は SEO エンジニアとしても活動領域を拡大。コンテンツ設計・内部リンク最適化・高速化チューニングにより、競合の激しいビッグキーワードで上位獲得を実現してきました。
現在は TREVO のウェブディレクターとして、要件定義から運用改善まで一気通貫でリード。AI ライティングや GA4/Looker Studio を活用したレポーティング手法を開発し、「数字で説明できるサイト運用」をポリシーにクライアントの ROI 最大化を支援しています。
趣味/強み:筋トレとランニングで日々の集中力をキープ。複雑な課題を“仕組み”で解決するのが得意。
モットー:「サイトは資産。改善を止めた瞬間から価値は目減りする」
SNS:x(旧 Twitter)@TREVO_WEB
ホームページを新しくしたい、見た目を変えたい、機能を追加したい。そんな時によく使われる言葉が「リニューアル」と「改修」です。ただ、実際に相談を受けてみると、この2つの違いを明確に理解している方は少なく、どちらを選ぶべきか迷われるケースも多く見受けられます。
この記事では、株式会社TREVOがこれまで大阪で500件以上のホームページ制作に携わってきた経験をもとに、「リニューアル」と「改修」の本質的な違い、目的に応じた選び方、そしてSEOや運用面での注意点について詳しく解説していきます。
結論からいえば、「大きく変えたい」ならリニューアル、「課題を絞って直したい」なら改修です。ただし、予算や目的、運用体制によって柔軟に判断することが重要です。
なお、株式会社TREVOでは、デザインの刷新からSEO対策、CMS導入まで、目的に応じたホームページリニューアルをトータルでサポートしています。詳しくは、「ホームページリニューアル制作」のページをご覧ください。
「ホームページリニューアル」と「改修」の違いとは
全面刷新か、段階的改善か、まずは言葉の定義から整理しよう
ホームページに手を加えたいと思ったとき、最初に出てくる選択肢が「リニューアル」と「改修」です。しかし、この2つの言葉の違いが明確に理解されていないケースも多く、特に大阪で制作のご相談を受けていると、「とりあえずリニューアルしたい」といった漠然としたご要望も少なくありません。
では、リニューアルと改修はどう違うのでしょうか?実は、変更の範囲と目的に大きな違いがあります。
リニューアルとは:構造も中身もまるごと一新
「ホームページリニューアル」とは、単なるデザイン変更にとどまらず、サイト構造やナビゲーション、システム、コンテンツに至るまでほぼゼロから作り直すような大規模な変更を指します。
たとえば次のようなケースでは、リニューアルが適しています。
- 新たなブランド戦略に合わせてデザイン・メッセージを一新したい
- サイト構造が古く、スマホ対応や表示速度に限界がある
- CMS(コンテンツ管理システム)未導入で、社内更新ができず効率が悪い
- 新規事業やサービス立ち上げで、伝えるべき内容が大きく変わった
リニューアルは、まさに「新しいフェーズに進むための再設計」とも言えるプロセスです。
改修とは:今あるサイトを活かして部分的に改善
一方、「ホームページ改修」とは、今のホームページを活かしながら、部分的な変更や機能追加、改善を行う手法です。たとえば以下のような対応が含まれます。
- 一部ページのレイアウト変更
- 問い合わせフォームや予約システムの追加
- ヘッダーやフッターの見直し
- 情報整理や古いコンテンツの更新
TREVOでも実際、「まずはヘッダーとフッターの導線だけ変えたい」という改修依頼が多く、これだけでもユーザビリティやCVR(コンバージョン率)が向上するケースがあります。
また、改修は比較的コストを抑えつつ、短納期で対応できるのが魅力です。さらに運用面からも、施策をテストしながら段階的にサイトを育てていくアプローチが可能なため、特にSEO対策やマーケティングとの相性が良いのが特徴です。
「改装」との違いにも注意
また、類似した言葉として「改装(かいそう)」という表現を見かけることもありますが、こちらは本来、物理的な空間の内装や設備の変更を指す言葉です。Web業界ではあまり一般的ではなく、混同されることがありますが、意味は異なりますので注意しましょう。
【TREVOの現場視点】大阪では「改修」という概念がまだ広まりきっていない実感
大阪での制作実績を重ねる中で感じているのは、「改修」という考え方がまだ浸透していないという現実です。多くのお客様が「サイトを変える=リニューアル」と捉えており、「部分的に改善していく」という発想がまだ広がっていないように感じます。
実際、TREVOでは、お客様の目的や予算に応じてあえて改修を提案することも多く、それが結果的に満足度の高い改善につながるケースもあります。無理にリニューアルを進めるのではなく、「今あるサイトをどう育てていくか」を一緒に考えるスタイルが、TREVOのスタンスです。
どちらを選ぶべきか?変更範囲と目的から見極める
見た目だけじゃない、根本から考えるホームページ戦略
ホームページを変える目的は、決して「なんとなく見た目が古くなったから」だけではありません。企業の課題を解決し、目的を達成するために行うべきものです。そのためには、まず「何を変えるべきか?」を明確にする必要があります。
「全面的に刷新する」か、「今ある資産を活かして改善する」か。それを判断するには、変更の範囲と目的を整理することが何よりも重要です。
リニューアルと改修の違いを比較表で整理
以下の表は、リニューアルと改修の主な違いを整理したものです。目的・費用・期間・リスク・期待できる効果といった観点から見比べてみましょう。
項目 | ホームページリニューアル | ホームページ改修 |
---|---|---|
目的 | ブランド一新、新事業展開、技術刷新、構造再設計 | 特定課題の改善、運用効率化、コンテンツ整理 |
変更範囲 | 全面的(デザイン、機能、構造、システム、コンテンツ) | 部分的(特定ページ、ナビゲーション、フォームなど) |
費用 | 高額(数十〜数百万円規模) | 比較的低額(数万円〜数十万円程度) |
期間 | 中長期(数ヶ月〜半年以上) | 短期(数日〜数週間) |
リスク | 高(SEO順位変動、ユーザー混乱、コスト超過) | 低(ただし根本的な課題解決には限界あり) |
期待できる効果 | ブランド刷新、SEO再構築、新たなターゲット層獲得、大幅なCV改善 | 段階的な改善、既存の問題解消、運用効率アップ、SEO強化の基盤 |
ブランド刷新 vs. 部分最適化
リニューアルは、企業の方向性やブランド戦略が大きく変化したときに有効です。新規事業の開始やサービス内容の大幅変更、あるいは「今のデザインが自社のイメージと合わなくなってきた」などのタイミングで選ばれることが多くあります。サイト構造ごと見直すことで、訴求力の高いホームページに生まれ変わらせることができます。
一方で、改修は「今のサイトはベースとして使えるが、ここが気になる」「一部を直すだけで充分」という状況にフィットします。例えば、お問い合わせ数が減っている、スマホで見づらい、更新作業が煩雑になってきた……といった問題は、改修だけで十分対応できることが多いです。
【TREVOの事例】SEOや導線改善で始まるヘッダー・フッター改修の重要性
TREVOでは実際の現場で、「まずはヘッダーとフッターだけを見直したい」というご相談をよく受けます。特に導線設計と内部リンク構成の見直しは、ユーザーの回遊性を高め、検索エンジンにも正しく評価されるため、SEOにとって非常に重要です。
大阪の企業様では、「とりあえず全部変えないといけない」と思い込まれているケースも多いのですが、実は改修だけでも十分効果が出ることもあります。私たちは、そうしたご相談に対して「まずは小さく始めて効果を見ましょう」とお伝えしています。
もちろん、将来的に本格的なリニューアルが必要になる場合もあります。しかしその時は、「段階的に進めていたおかげでスムーズに移行できた」と喜ばれることが多いです。
こんなときはリニューアル/こんなときは改修
判断の基準は「目的」+「現在の状態」
「ホームページを見直したい」と思ったとき、まず考えるべきなのは『何のために変えるのか?』という目的と、『今のサイトがどんな状態なのか?』という現状把握です。
「予算が限られているから改修で」と短絡的に決めるのも、「とりあえず全部変えよう」とリニューアルを選ぶのも、正しい判断とは言えません。目的と現状に合った選択こそが、結果的にコストパフォーマンスの高い改善につながります。
リニューアルすべき主なパターン
以下のようなケースでは、ホームページ全体を見直すリニューアルが適していることが多くあります。
- デザインが古く、ブランドイメージに合っていない
3〜5年前のままのデザインでは、ユーザーに古さや信頼感の欠如を与えるリスクがあります。 - スマホ対応が不十分、レスポンシブでない
PCとスマホでURLが分かれていたり、スマホ閲覧時に操作しづらいと、ユーザー離脱率が高まります。 - CMS(コンテンツ管理システム)が入っておらず、更新ができない
例えばHTML手打ちで管理しているような状態では、社内更新が追いつかず情報が古くなる傾向に。 - 情報構造(サイトマップ)が複雑で分かりにくい
コンテンツが増えすぎて、ユーザーが迷子になる構成は、根本から設計し直すべきタイミングです。 - 大きな事業転換やサービスの再構築があった
伝えるべき内容やターゲットが大きく変わった場合、それに合わせた再設計が必要です。
こうした状況下では「改修」で対応しようとしても根本的な解決には至らないことが多く、むしろ費用対効果が悪くなってしまう可能性すらあります。
改修で対応可能なケース
一方で、以下のような課題は改修で十分対応可能なケースが多いです。
- 問い合わせが減っているので、フォーム周りを見直したい
- トップページのビジュアルを新しくしたい
- アクセス解析の結果をもとに、メニュー構成を少し変えたい
- 更新作業を社内でやりたいのでCMS化したい
- 特定のページだけ表示速度を上げたい
このように、「問題の範囲が限定されている」「サイト全体に大きな欠陥はない」という場合は、部分的な改修を積み重ねることで、コストを抑えながら効果的な改善ができます。
【TREVOの判断基準】:運用体制の有無、予算、目的に応じた柔軟な提案
株式会社TREVOでは、「改修かリニューアルか」の判断をお客様の目的と運用体制に応じて柔軟に行うことを大切にしています。
たとえばSEOを目的とする場合、コンテンツ運用ができる体制があるかどうかが非常に重要です。もし社内に更新できる担当者がいない場合、まずはWordPressを導入して更新の仕組みを整え、小さく改修からスタートするのが現実的です。
一方で、ブランドイメージの刷新やリブランディングが目的の場合は、見た目だけでなく構成から見直すリニューアルを提案しています。予算が限られている場合でも「何を優先し、何を後回しにできるか」を明確にし、段階的に進める方法をご提案することもあります。
【誤解例】「1ページにすればSEOが上がる」は本当か?
時々、「1ページの縦長サイトにすればSEOが強くなる」といったご相談をいただくことがあります。確かに、ランディングページ的にコンテンツを集約することで成果が出ることもありますが、目的やキーワード、業種によっては逆効果になる場合も多いです。
たとえば「サービス説明」「実績紹介」「よくある質問」「会社概要」などを1ページに詰め込むと、情報が整理されず、ユーザー体験を損なう可能性があります。また、検索エンジンもページごとのテーマが明確な方が評価しやすいため、1ページ構成が必ずしもSEOに有利とは限らないのです。
TREVOでは、「とりあえず1ページで済ませたい」といったご要望には、しっかりヒアリングを行った上で、本当にその構成が目的に合っているかを検討した上で提案内容を決定しています。
改修を重ねて育てる戦略もある
「テストしながらサイトを育てる」という考え方
ホームページ改善というと、「一気に全部作り直さなければ意味がない」と思われがちですが、実は段階的に育てていくスタイルも非常に有効です。
特に予算やリソースが限られている中小企業やスタートアップにとっては、すべてを一度に変えることは現実的ではないこともあります。
そこで注目したいのが、「改修を重ねながら、成果を確認しつつ育てていく」というアプローチです。これはただの部分修正ではなく、目的を持った運用改善の積み重ねであり、長期的に見れば非常に戦略的な選択肢になります。
一度に大きく変えるより、運用で改善し続ける方法も
たとえば「導線を整理してCVを上げたい」という目的があるとき、いきなりサイト全体をリニューアルするよりも、まずはコンバージョンにつながるページの動線やUIを微調整する方が、早期に効果が見えることもあります。
さらに、改修を繰り返すことで、以下のような利点も得られます。
- 改善→検証→改善……のPDCAサイクルが回しやすい
- 現在の検索順位やSEO評価を維持しやすい
- 社内の理解や体制構築を段階的に整えられる
- 小さな失敗から学び、大きな失敗を避けられる
つまり改修は、「今あるサイトを大切にしながら、効果を確認しつつ前進する」ための柔軟な手段です。
改修の積み重ねからリニューアルへつながるケース
TREVOでも実際に、「最初は一部の改修だけで始まったプロジェクトが、最終的にフルリニューアルへと発展した」というケースがいくつもあります。
- はじめにヘッダー・フッターの導線整理だけを行った企業様が、
- その効果を実感され、次にCMS導入でページ更新を自社対応に切り替え、
- 最終的にはコンテンツ構成やデザイン全体を見直すリニューアルへと進行した。
このように、段階的に改修していく中で、必要性や方向性が明確になり、自然とリニューアルが視野に入ってくるのです。
無理に最初から全部変えようとせず、育てながら見えてきた課題に応じて判断していく──これがTREVOが提案する、持続的なウェブ戦略です。
【TREVOの提案方針】:WordPressなどで更新しやすい構成を作り、育てていく
株式会社TREVOでは、「運用こそが成果を生む」と考えています。
そのため、初期段階ではWordPressなどのCMSを活用し、お客様自身で更新できる仕組みを整えることを重視しています。
まずは社内で更新できる体制を整えてもらい、ブログやお知らせ、事例ページなどのコンテンツを定期的に投稿・改善できるようにする。
その上で、実際のアクセス解析やユーザー行動のデータを見ながら、必要な箇所だけ改修を行い、効果を確認しながら前に進んでいく──それがTREVOの「育てるホームページ」戦略です。
もちろん将来的に「ブランドを一新したい」「新しいターゲットに向けて方向転換したい」となれば、その時点でリニューアルに踏み切ることもあります。
つまり、改修は終わりのない改善の第一歩として、非常に意義のある取り組みなのです。
リニューアル・改修 5つのメリット
ホームページに手を加えるというのは、単なる見た目の刷新ではなく、ビジネス全体に好影響を与える投資でもあります。
リニューアルでも改修でも、適切な方向性と目的意識をもって実施すれば、以下のような5つの重要な効果が得られます。
1. UX(ユーザー体験)の改善
見やすさ・使いやすさが離脱を防ぐ効果があります。
まず大きな効果として挙げられるのが、ユーザー体験(UX:User Experience)の向上です。
特にスマートフォンでの閲覧が主流になった現在、レスポンシブ対応ができていないホームページは、それだけで機会損失に直結します。
- ボタンが小さく押しにくい
- テキストが読みにくい
- ページ遷移が多く、目的の情報にたどり着けない
こうした問題は、表示速度やCVR(コンバージョン率)にも悪影響を与えます。リニューアルや改修を通して構造を見直すことで、ユーザーにとって心地よく使えるホームページに生まれ変わらせることができます。
2. ブランドイメージの強化
第一印象はウェブサイトで決まります。
ホームページは、今や会社やサービスの「顔」と言っても過言ではありません。
古いデザインや情報が放置された状態では、ユーザーに与える印象も悪くなります。
- 「この会社、ちゃんと営業してるのかな…?」
- 「ここに問い合わせても大丈夫だろうか…?」
そんな疑念を払拭するためには、ビジュアルだけでなく、情報の更新や構成の整理も重要です。
TREVOでも、企業様のブランディング変更やコーポレートカラーの刷新に合わせて、Webサイトをトータルで見直すご提案をしています。
ホームページ全体が現在の事業や理念を正しく反映し、印象に一貫性があることは、求職者や取引先からの信頼獲得にもつながります。
3. CVR(コンバージョン率)の改善
導線を整えて成果につながります。
「せっかくアクセスはあるのに、問い合わせが増えない」
その原因の多くは、ユーザーをゴールへ導くための設計=導線の設計が弱いことです。
フォームへの誘導が不自然だったり、ボタンの配置が目立たなかったり、情報の順番に一貫性がなかったり──。
こうした細かな要素の改善が、コンバージョンに直結します。
TREVOでは改修時にも、アクセス解析やヒートマップなどのツールを活用し、実際のユーザー行動に基づいた改善提案を行っています。
小さな改修でも導線の整理やUI改善により、目に見える成果(CV向上)が得られることは少なくありません。
4. SEO評価の向上
検索エンジンに正しく評価される構造づくりが可能です。
ホームページは、見た目だけでなく「検索される力」も重要です。
リニューアルや改修を行う際には、以下のようなSEOの基礎要素を見直すチャンスでもあります。
- 内部リンク構造の整理
- 見出しタグ(H1〜H3)の適切な使い方
- メタディスクリプションやtitleタグの最適化
- URLの正規化とリダイレクト設計
- 重複コンテンツや古い情報の削除・整理
これらをきちんと対応することで、検索エンジンからの評価が上がり、自然検索からの流入が増加します。
また、構造の改善はユーザーの回遊性も高めるため、SEOとUX両面で効果が期待できます。
5. 運用効率の改善
CMS導入による自社での更新体制づくりが可能となります。
昔のホームページは「業者に頼まないと更新できない」ことが一般的でしたが、今は違います。
WordPressなどのCMSを導入することで、社内のスタッフが自分たちでページ更新を行える体制が整います。
これは単に「コストが下がる」というだけではありません。
- スピーディーに情報発信ができる
- 社内で改善案を即実行できる
- 社員のWebへの意識が高まる
こうした運用体制の整備は、長期的に見て大きな資産となります。
TREVOでは、CMS導入の初期設計だけでなく、更新マニュアルの作成や社内研修のサポートもご希望に応じて対応しています。
このように、リニューアル・改修には単なる「見た目の改善」を超えた、事業全体に波及するメリットが多数あります。
デメリットや注意点も知っておこう
期待が大きいからこそ、起こり得る落とし穴
ホームページのリニューアルや改修には、多くのメリットがある一方で、適切に計画・実行しなければ逆効果になるリスクも存在します。
「良くなるはずだったのに成果が出ない」「かえって使いづらくなった」といった声は、決して珍しくありません。
だからこそ、デメリットや注意点をあらかじめ理解しておくことが、成功への第一歩です。
費用と期間の増大(特にリニューアル)
リニューアルは、構造やデザイン、コンテンツを一から見直す大規模なプロジェクトです。その分、初期費用が大きくなりがちです。
- デザイン費用
- システム設計・開発費用
- コンテンツ制作・撮影・ライティング
- 移行作業やテスト工程
これらを含めると、数十万円〜数百万円単位の見積もりになることも少なくありません。さらに、制作期間も数ヶ月〜半年以上かかるケースが多く、想定よりスケジュールが長引くことも。
TREVOでも、最初のヒアリング段階で「本当に今リニューアルが必要なのか?」を慎重に見極め、お客様の事業スケジュールに無理がないよう配慮しています。
一時的なSEO順位の低下
ホームページの大幅な変更は、SEOに一時的な影響を及ぼす可能性があります。
- URL構造の変更
- ページ数の増減
- コンテンツの削除や書き換え
- 内部リンクの見直し
これらの変更により、Googleがサイトを再評価するまで検索順位が一時的に下がることがあります。
特にURL変更後に301リダイレクトの設定を怠ると、過去のSEO評価が引き継がれず、アクセスが激減するリスクも。
ユーザー混乱や導線の変化
長年使われてきたホームページには、ユーザーが慣れている動線やレイアウトが存在します。
リニューアルによってそれが大きく変わると、既存ユーザーが迷子になってしまい、離脱率の上昇や問い合わせの減少を引き起こす場合があります。
また、見た目にこだわりすぎてしまい、使いやすさや目的達成の導線を軽視した「見栄え優先型リニューアル」になってしまうと、本末転倒です。
改修の限界と「変えきれない」リスク
一方で、改修には「サイト全体を変えない」ことによる限界もあります。
- 根本的な構造が古いまま
- CMSに非対応で更新が困難
- モバイル非対応のUIに限界がある
- 古いサーバーやプラグインのまま運用している
このような場合、どれだけ部分的な改修を重ねても「見えない天井」にぶつかることがあります。
結果として「費用を抑えたつもりが、結局リニューアルすることに…」というケースもゼロではありません。
【TREVOのチェックポイント】特にURL構造やリダイレクトに注意
株式会社TREVOでは、特にリニューアル時のSEO対策として「URL構造とリダイレクト設計」を最重要ポイントとしています。
- 可能な限り既存のURLを維持する
- URL変更が必要な場合は1対1で301リダイレクトを設計
- 検索上位のページや被リンクがあるページを優先的に保護
- Google Search Consoleでクロールエラーのチェック
これらを徹底することで、検索順位や流入数の低下を最小限に抑えながらリニューアルを実施しています。
ホームページの改善は、期待が大きいからこそ、準備不足や見落としによる失敗も起きやすいものです。
SEOに与える影響とは?
ホームページ変更は、検索順位にも影響する
ホームページのリニューアルや改修は、デザインや機能の刷新だけでなく、検索エンジンからの評価=SEOにも大きな影響を及ぼします。
その影響は「良い方向」にも「悪い方向」にも働きます。つまり、対策次第で成果が大きく変わる分岐点でもあるのです。
TREVOではSEOに配慮したリニューアル・改修の実績が多くありますが、特にURLの扱いやコンテンツの質に関する設計ミスは、順位低下につながりやすいため注意が必要です。
プラス効果
コンテンツ最適化・内部リンク整理・モバイル対応など
まず、適切に行えばホームページ変更はSEOにとって大きなプラス材料になります。代表的な要素は次のとおりです。
コンテンツの最適化
- 情報の整理・再構成により、1ページ1テーマの明確な構造が作れる
- 古い表現のアップデートやキーワードの最適化で、検索意図にマッチしやすくなる
- 低品質なページを統合・削除することで、サイト全体の評価が向上
内部リンク構造の改善
- ページ同士を適切にリンクさせることで、検索エンジンのクローラーがサイト全体を巡回しやすくなる
- パンくずリストの見直しなども、ユーザーと検索エンジンの両方にメリットあり
モバイル対応の強化
- モバイルファーストインデックスの時代において、スマホ対応していないサイトは不利
- レスポンシブデザインの導入で、検索評価だけでなくユーザー体験も改善
- これらの要素を組み合わせることで、サイトの技術的評価とユーザー評価を同時に高めることができます。
マイナスリスク
リダイレクト漏れ、noindexミス、コンテンツ削除など
一方で、ミスや配慮不足があればSEOにとって致命的なマイナス効果をもたらします。注意すべきポイントをいくつかご紹介します。
リダイレクト漏れ
旧URLと新URLのマッピングを行わずにページを削除したり、リダイレクトを設定しなかったりすると、過去のSEO評価が失われる危険性があります。
また、ユーザーがブックマークしていたページや外部リンクが切れてしまうと、トラフィックと信頼を一気に損なうことになります。
noindexタグの外し忘れ
テスト環境で使用していた「検索エンジンにインデックスさせない設定(noindex)」を本番環境でもそのままにしてしまうというミスは、意外と多い失敗例です。
公開後に「検索結果に出てこない…」と気付くパターンもあり、公開時のチェックが非常に重要です。
コンテンツの削除・削減
デザインの見た目を重視して、テキスト情報を削除しすぎると検索順位が下がるケースもあります。
特にSEOで評価されていたキーワードやページを意識せずに整理してしまうと、順位低下や流入減少の原因になります。
ホームページの見直しは、SEOにとってリスクとチャンスが共存する場面です。次章では、そのリスクを最小限に抑えるための実践的な対策とチェックリストをご紹介します。
SEO失敗を防ぐためにできること
リニューアル・改修前後にやっておくべき対策とは?
ホームページのリニューアルや改修にはSEOへの影響がつきものです。
適切な準備と運用ができていれば、検索順位を下げるどころか、むしろ強化につなげるチャンスにもなります。
逆に、初歩的なミスや見落としによって、検索からの流入が激減し、回復に長い時間を要するケースも少なくありません。
ここでは、TREVOが実際に現場で行っている「SEO失敗を防ぐための実践的対策」を、リニューアルの3つのフェーズ(前・実施時・後)に分けてご紹介します。
リニューアル前の現状分析、コンテンツ棚卸し、301計画
現状サイトのデータを必ず保存・分析する
- Google Search ConsoleやGoogleアナリティクスを使って、現在のアクセス上位ページ・検索キーワード・CVページなどを分析
- タイトルタグ・メタディスクリプション・H1構成・URL構造も一覧化し、「残すべきもの/改善すべきもの」を仕分け
コンテンツ棚卸しを行い、役立つ情報は活かす
- 古くなった情報は更新 or 削除
- 良質なコンテンツや流入実績のあるページはそのまま活かす or リライト
- 低品質なページや重複コンテンツは統合や削除の検討を
301リダイレクト計画は最優先で立てる
- 旧URL→新URLへの1対1のリダイレクトリストを作成
- 特に、被リンクが多いページ・検索順位が高いページはSEO評価を引き継ぐために重要
- WordPressであれば「Redirection」などのプラグインを活用
実施時:URL正規化、メタ情報設定、sitemap送信、404対応
URLの正規化
- 「wwwの有無」「末尾スラッシュの有無」「index.htmlの扱い」などを統一
- .htaccessファイルやcanonicalタグで、1つのURLに評価を集めるように調整
メタ情報の再設定
- 各ページに固有のタイトルタグとメタディスクリプションを設定
- 検索キーワードとユーザーの意図を踏まえ、クリックされやすい文言に工夫
sitemap.xmlの送信
- リニューアル後のサイト構成を反映したXMLサイトマップを作成し、Search Consoleに再送信
- クロールとインデックスの促進に不可欠
404ページとリダイレクトのチェック
- 削除ページには適切な404エラー処理を行い、ユーザーが離脱しない導線を用意
- リダイレクト設定が機能しているか、実際にテストアクセスで確認
リニューアル後の数値モニタリングとPDCA
モニタリングは週単位でチェック
- アクセス数・直帰率・平均滞在時間・コンバージョン数の変動をチェック
- Search Consoleでインデックス状況・クロールエラー・検索順位の変化を確認
問題があればすぐ改善へ
- SEOの順位が急落したページは原因を分析(例:内容不足、キーワード不足、構造変化)
- ヒートマップやABテストで、ユーザー行動をもとに改善点を探る
コンテンツ追加と改善は継続的に
- リニューアル後こそが「スタート」
- ユーザーのニーズやトレンドに応じて、ブログ・実績・FAQなどのコンテンツを定期的に追加
【TREVOの提案方針】テスト公開、WordPressプラグイン整理も重要
TREVOでは、SEO失敗を防ぐために、いきなり本番公開せず、必ずステージング環境でテスト公開を実施しています。
また、WordPressを使用する場合は、以下のようなプラグイン周りの整理も欠かせません。
- 不要なプラグインの削除(セキュリティリスク軽減、表示速度向上)
- 画像圧縮・キャッシュ系プラグインの最適化(例:LiteSpeed Cache)
- SEO系プラグインの初期設定見直し(Rank Math SEOなど)
これらを整えることで、検索エンジンにもユーザーにも強いサイト基盤が構築できます。
SEOの成果は「リニューアルや改修を終えてからの運用」で決まります。
検索エンジンにとっても、ユーザーにとっても信頼されるサイトを育てるために、準備・実行・改善のすべてのフェーズで丁寧な対応が求められます。
外部制作会社に依頼するなら
パートナー選びで成否が決まる
ホームページのリニューアルや改修は、自社で完結できる作業ではありません。多くの場合、専門の制作会社への外部委託が必要になります。
しかし、「どこに頼むか」で結果が大きく変わるのがこの工程の怖いところ。見た目だけを作る制作会社と、成果まで見据えて伴走できる会社では、最終的な効果がまったく違います。
ここでは、外部パートナーを選定する際に必ず確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。
SEOへの理解があるか?
まず最重要項目は、制作会社がSEOに対する基本的な理解を持っているかです。
リニューアルや改修で最も大きなリスクは、SEO評価を落としてしまうこと。それを防ぐためには、デザインやコーディングの美しさだけでなく、検索エンジンの挙動や評価基準を理解していることが不可欠です。
- 301リダイレクトの設計・運用ができるか
- メタ情報や構造化データを適切に扱えるか
- Google Search Consoleやアナリティクスのデータを元に改善提案ができるか
- コンテンツSEOや内部リンク戦略についての理解があるか
「納品後にアクセス数が下がってしまった」「リニューアルで検索順位が消えた」という声は、SEOを軽視した制作が原因であることがほとんどです。
コミュニケーションの質・透明性・実績の確認
Web制作は、単なる「作業依頼」ではなく、企画・設計・開発・運用のすべてに関わる共同作業です。そのため、制作会社とのコミュニケーションの質は、プロジェクト成功の鍵を握ります。
- 担当者がヒアリングを丁寧にしてくれるか
- 目的に対して「なぜその構成にするのか」まで説明できるか
- 見積書に具体的な作業項目が明示されているか
- 対応範囲・スケジュール・料金に透明性があるか
- 実績サイトに、類似の業種・目的に合致する事例があるか
特に注意したいのは、「見た目はかっこいいけど使いにくいサイトを量産している会社」や、「どんどん提案してくるが説明が抽象的な会社」です。信頼できるパートナーとは、必ず“理由ある提案”が返ってくるものです。
外部制作会社に依頼するなら
パートナー選びで成否が決まる
ホームページのリニューアルや改修は、自社で完結できる作業ではありません。多くの場合、専門の制作会社への外部委託が必要になります。
しかし、「どこに頼むか」で結果が大きく変わるのがこの工程の怖いところ。見た目だけを作る制作会社と、成果まで見据えて伴走できる会社では、最終的な効果がまったく違います。
ここでは、外部パートナーを選定する際に必ず確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。
SEOへの理解があるか?
まず最重要項目は、制作会社がSEOに対する基本的な理解を持っているかです。
リニューアルや改修で最も大きなリスクは、SEO評価を落としてしまうこと。それを防ぐためには、デザインやコーディングの美しさだけでなく、検索エンジンの挙動や評価基準を理解していることが不可欠です。
- 301リダイレクトの設計・運用ができるか
- メタ情報や構造化データを適切に扱えるか
- Google Search Consoleやアナリティクスのデータを元に改善提案ができるか
- コンテンツSEOや内部リンク戦略についての理解があるか
「納品後にアクセス数が下がってしまった」「リニューアルで検索順位が消えた」という声は、SEOを軽視した制作が原因であることがほとんどです。
コミュニケーションの質・透明性・実績の確認
Web制作は、単なる「作業依頼」ではなく、企画・設計・開発・運用のすべてに関わる共同作業です。そのため、制作会社とのコミュニケーションの質は、プロジェクト成功の鍵を握ります。
- 担当者がヒアリングを丁寧にしてくれるか
- 目的に対して「なぜその構成にするのか」まで説明できるか
- 見積書に具体的な作業項目が明示されているか
- 対応範囲・スケジュール・料金に透明性があるか
- 実績サイトに、類似の業種・目的に合致する事例があるか
特に注意したいのは、「見た目はかっこいいけど使いにくいサイトを量産している会社」や、「どんどん提案してくるが説明が抽象的な会社」です。信頼できるパートナーとは、必ず“理由ある提案”が返ってくるものです。
TREVOが重視する「運用も支える体制」
株式会社TREVOでは、単にホームページを作るのではなく、「成果を出すためにどう運用し、どう改善していくか」までサポートする体制を大切にしています。
- WordPressでの納品時には、更新のしやすさを意識した設計とレクチャーを実施
- 改修の場合も、GoogleアナリティクスやSearch Consoleを活用したデータ分析を行い、PDCAで成果を見ていく
- お客様が「社内で更新できる体制」を持てるよう、機能だけでなく「更新マニュアル」や「簡単な運用チェックリスト」などもご提供
また、リニューアル・改修後も定期的なアクセス解析や軽微な改善提案を行うことで、サイトを“育てる”意識でお付き合いを続けています。
一度作って終わりのWebサイトではなく、継続的に成果につながる“活きたサイト”を作ることが、TREVOのミッションです。
まとめ
ホームページ変更は「受動的な修繕」ではなく「戦略的な投資」
ホームページを見直すとき、多くの方が「今のサイトに不満があるから直したい」「少し古くなってきたから変えたい」といった“受動的な理由”から検討を始めます。
しかし、本来ホームページのリニューアルや改修は、そうした場当たり的な修繕ではなく、事業の未来を見据えた“戦略的な投資”であるべきです。
なぜなら、ホームページは今や企業の顔であり、営業マンであり、信頼を育てる窓口でもあるからです。デザインや構造を変えることは、見た目を良くするだけでなく、ターゲット層のニーズに応え、ビジネス成果を最大化するための手段でもあります。
TREVOが大切にしている「育てるホームページ」という視点
株式会社TREVOでは、サイトを「完成させて終わりのもの」ではなく、「育てていくもの」として捉えています。
だからこそ、いきなり大規模リニューアルを勧めるのではなく、
- 改修でできることを少しずつ積み重ねていく
- まずはCMS導入や導線整理などから始めて、テストをしながら成果を測る
- 必要があれば、最終的にリニューアルへとステップアップする
という段階的かつ実践的なアプローチを大切にしています。
この考え方は、SEOにも、ユーザー体験にも、運用効率にも良い影響を与え、長期的に成果を出すための土台づくりにつながるのです。
改修・リニューアルを通じて、サイトも事業も成長する
ホームページの変更は、見た目だけを変える作業ではありません。
そこには、お客様の目的、課題、未来のビジョンが込められているべきです。
TREVOは、これまで大阪を中心に500件以上のホームページ制作に携わってきましたが、ひとつとして「同じ改善のしかた」はありませんでした。
大切なのは、お客様の目的に寄り添い、「今、最も効果的な手段は何か?」を一緒に考え、実行していくことです。
リニューアルも改修も、あくまで通過点。その先にあるのは、成果を出すサイト、そして事業の成長です。
もし今、ホームページを変えたいと思っているなら、焦らず、まずは目的と現状を一緒に整理することから始めてみませんか?
TREVOは、「育てる視点」で、あなたのサイトと事業に伴走します。
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大阪のホームページ制作会社TREVOでは、最短2日で仮サイトを公開できるスピード対応や、SEO対策に強いオリジナルデザインの制作サービスを提供しています。