ホームページに動画は本当に必要?メリット・デメリットと失敗しないコツ

投稿日:2024.04.30.
更新日:2025.06.11.

ホームページ制作

プロモーション

株式会社TREVOの月額制ホームページ制作サービス
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衣川 知秀
執筆・編集 衣川 知秀

デザイン歴 20 年超、500 サイト以上を監修。ブランド戦略をビジュアルへ昇華し、使いやすさと美しさを両立させる UI/UX が持ち味。

3DCG 専門学校卒業後、広告代理店で Web デザイナーとしてキャリアを開始。旅館予約システムや商店街プロモーションなど多業種案件で「伝わるデザイン」の基礎を固めました。
その後、制作部門のリーダーとして 5 年間にわたりチームマネジメントを経験。企画立案から撮影ディレクション、公開後の AB テストまで、クリエイティブとマーケティングの橋渡し役を担ってきました。
2013 年に TREVO を共同設立。現在はデザイン、UI ガイドライン策定やアクセシビリティ監修を担当。
最近の取り組み:AI 生成画像と手描きイラストを組み合わせたブランドビジュアル開発とプロトタイプ検証。
信条:私たちが目指すのは、ホームページ制作を通じてお客様がハッピーになること。そして、そのホームページを訪れるユーザーが心地よく、笑顔になれるような体験を提供し、世の中にポジティブな影響を少しずつ増やしていくことです。
執筆記事:記事一覧ページ

近年、企業ホームページに「動画」を掲載することがごく当たり前になってきました。
特にスマートフォンでの閲覧が主流になった現在、動画の持つ「直感的に伝える力」は、テキストや画像だけでは補いきれない重要な要素となりつつあります。

実際、私たち株式会社TREVOでも、採用サイト制作や製造業の設備紹介ページなどに動画を導入することで、問い合わせや応募といった成果につながったケースを多く経験してきました。
一方で、「動画を掲載したけれど効果が出なかった」「動画を載せたいけど費用対効果が不安」といったご相談もよくいただきます。

この記事は、2024年4月30日に公開した「ホームページに動画を掲載するメリット・デメリット」という記事をベースに、最新の調査やTREVOの実務経験を反映させて全面的にリライトしたものです。

特に、大阪で企業さまから寄せられる生の声や、実際の導入効果、そしてSEO・アクセシビリティ・表示速度など技術的な観点まで踏み込んで詳しく解説しています。
ホームページ制作において、動画をどのように活かすかを含めたトータルのご提案をご希望の方は、ぜひホームページ制作サービスページもご覧ください。

「動画って、本当に必要?」「予算が限られている中で、優先順位は?」
そんな疑問を持たれている方に、今後のホームページ戦略を考えるうえで、少しでも役立つ内容になれば幸いです。

ホームページに動画を掲載するべきか?効果と注意点をTREVOが解説

イラスト用プロンプト(16:9横長/TREVO用)
プロンプト(日本語):
明るく爽やかな色合いで描かれた、パソコンとスマートフォンの画面に動画が再生されている様子のイラスト。画面の中には再生中の動画(再生マークや字幕が見える)や、製品紹介や採用インタビューをイメージさせる場面が描かれている。
画面の外側には動画を視聴している男女のキャラクターが表情豊かに「納得」「理解」といったリアクションをしている。背景にはTREVOのブランドカラー(#00744Bと#FDD141)をアクセントに使い、プロフェッショナルで信頼感のある、親しみやすい雰囲気に。大阪で企業ホームページを検討している人たちが「動画って効果あるのかな?」と考えている雰囲気も反映。

「ホームページに動画は必要ですか?」というご質問を、お客さまからいただく機会が年々増えています。特にここ数年は、採用ページや設備紹介ページへの動画導入を検討される大阪で企業さまからのご相談が目立ってきました。

実際、当社が携わった案件の中でも、工場の紹介動画を掲載したことで設備のスケールや清潔さが視覚的に伝わり、それが問い合わせにつながったという事例があります。また、看護師募集を行っている医療機関さまでは、採用ページにスタッフインタビュー動画を設置したことで、応募者が具体的な職場イメージを持てるようになり、応募数が明らかに増加したというご報告をいただいています。

ただし、「動画を載せればそれだけで成果につながる」とは限りません。
実際に、ブランディング目的で制作された動画が再生数やコンバージョンに繋がらなかったケースもありました。原因はさまざまですが、「伝えたいことが明確でなかった」「動画と他のコンテンツとの連携が不十分だった」など、動画の“目的”と“設計”があいまいだったことが要因のひとつだと考えられます。
とくにコーポレートサイトに動画を活用する場合は、全体の設計やコンテンツ構成との整合性が重要です。動画だけでなく、会社として何をどう伝えるかを整理したい方は、コーポレイトサイト制作サービスもあわせてご覧ください。

TREVOでは、動画を“必ず入れるべきもの”とは考えていません。
その代わり、お客さまの目的や課題、そして今あるウェブサイトの状態を見ながら、「このページには動画が効果的」「ここはまずテキストや写真を整えましょう」といった段階的な判断を大切にしています。

また、大阪のお客さまからは「費用対効果」を気にされる声が非常に多く、「動画にお金をかけるくらいなら広告を出したほうが…」といったお悩みもよく耳にします。そのようなときは、YouTubeの埋め込みを活用するなど、費用を抑えて成果につなげる方法をご提案することもあります。

今回の記事では、そうした現場での経験を踏まえながら、

  • 動画のメリット・デメリット
  • SEOや表示速度など技術的な注意点
  • おすすめの掲載方法(YouTube埋め込み・自社アップロード)
  • 採用・サービス紹介など効果が出やすいコンテンツ領域

などについて、実例と調査データを交えて具体的に解説していきます。
動画を検討している方はもちろん、既に導入していて「うまくいっていない」と感じている方にも、ヒントになる内容をお届けできればと思います。

なぜ今、ホームページに動画が必要とされるのか?

スマホ主流の時代における動画の強み

私たちの生活において「動画」は、すでに当たり前の情報手段となっています。YouTube、Instagram、TikTokなど、どのプラットフォームを開いても“動画”が主役です。
そしてこの流れは、企業のホームページにも確実に波及しています。
特に注目すべきは、スマートフォンからのアクセスが大半を占めるようになったこと。画面が小さいスマホでは、長い文章よりも、視覚的に伝わる動画のほうが圧倒的に「わかりやすい」のです。

動画は音声と映像を組み合わせることで、わずか数十秒で多くの情報を届けられます。複雑な製品や工程、サービス内容など、言葉では伝えにくい内容を“感覚で”伝えられるというのは、今のWeb環境では大きなアドバンテージです。

さらに、Googleのような検索エンジンでも、動画を含むページはエンゲージメント(滞在時間や離脱率)を高める傾向があるため、SEO的にもプラスに働く場面があります。

大阪でも増える「採用・設備紹介」動画のニーズ

TREVOが拠点とする大阪でも、ここ数年で「動画を活用したい」というご相談は確実に増えてきました。

とくに目立つのは、採用ページや製造業の設備紹介ページでのニーズです。
たとえば、採用の場面では、職場の雰囲気や働く人の様子を動画で伝えることで、求職者が安心して応募できるようになります。事実、看護師の募集をされていた医療機関のお客さまからは、「動画を載せたあと、応募数が明らかに増えた」という声をいただいています。

また、製造業の企業さまでは、工場の規模感や設備の清潔さ、技術力を見せることが受注につながると考えておられるケースが多く、実際に紹介動画が営業ツールとして活躍した例もあります。

大阪という地域では、「実際に見てもらった方が早い」という文化が根強く、写真や文章だけでは伝えきれない“現場の空気感”を、動画が補ってくれるのです。

TREVOが感じる現場の声と実感

「動画って必要なんでしょうか?」という質問に対して、TREVOでは決まった回答をしていません。
なぜなら、動画は“目的とタイミングが合っていないと効果が出にくい”からです。

たとえば、ホームページ自体のコンテンツが不足している場合には、「まずは写真や説明文を充実させてから、必要なら動画を入れましょう」とお伝えします。逆に、「文字では伝えづらいけど、実際に見てもらえたら良さが伝わる」という場合は、動画の導入をおすすめします。

また、大阪のお客さまは「費用対効果」を非常にシビアに判断される傾向があります。動画制作にはどうしてもコストがかかるため、「その金額で広告出した方が良いのでは?」とご相談いただくことも少なくありません。

そうした場合には、YouTubeの無料ホスティング機能を活かした埋め込み動画の提案や、撮影・編集の内製化(自社制作)をご提案することもあります。
TREVOとしては、「とりあえず動画をつけましょう」ではなく、目的に応じた動画の使い方、効果的な活かし方を丁寧にご提案するようにしています。

動画を活用するメリットとその効果

動画を活用するメリットとその効果

ホームページにおける動画の掲載は、「ただ見た目がリッチになる」というだけではありません。
視覚・聴覚に訴えることのできる動画は、テキストや静止画とは桁違いの情報伝達力とユーザー体験の向上をもたらします。
TREVOがこれまでの制作現場で感じてきた実感、そして各種調査データから導き出された、動画の4つの大きなメリットをご紹介します。

視覚と聴覚で伝える圧倒的な情報量

動画の最大の特徴は、短時間で多くの情報を伝えられることです。
実際、「1分間の動画は180万語の情報に相当する」とも言われており、文字や写真だけでは伝えきれないニュアンスや空気感を、映像と音声の組み合わせによって補完できます。

たとえば工場紹介やサービスの利用フローなど、動きがある情報は写真よりも動画のほうが直感的に理解できます。製品の使い方、導入の流れ、スタッフの対応なども、動画で見せることで安心感と信頼感を得ることができます。

また、採用動画においては「表情」や「声のトーン」から社風が伝わるため、求職者にとっての判断材料として非常に有効です。

サイト滞在時間の増加とエンゲージメント強化

動画はユーザーの注意を引きつけやすく、ページの滞在時間を大きく伸ばす効果があります。
Googleはエンゲージメント(滞在時間や回遊性)を重要な評価基準としているため、ユーザーが動画を見ることでSEO面でも間接的にプラスに働く可能性があります。

TREVOの制作実績でも、動画を導入したページでは離脱率が減少し、2ページ以上閲覧される割合が高まったという事例が複数あります。
特に「自動再生で音声はミュート」「字幕付き」の設定にすることで、スマホでもストレスなく見てもらえるよう工夫しています。

視覚に動きがある=ユーザーの関心が持続しやすいため、初見ユーザーを逃さずに次の行動(問い合わせ・資料請求)へと導く設計がしやすくなります。

SEOへの好影響と構造化データの活用

動画コンテンツは、SEOの観点からも有効です。
特にYouTubeなどのプラットフォームにアップロードされた動画を自社サイトに埋め込むことで、Google検索結果に動画サムネイルが表示されることがあります。これは検索結果上での視認性(クリック率)を高める重要な要素です。

また、TREVOでは以下のような技術的なSEO対策も動画に施しています。

  • VideoObject 構造化データを用いて、Googleに動画の内容・再生時間・サムネイル情報を正しく伝達
  • lazyload(遅延読み込み)による初回読み込み速度の最適化
  • 動画周辺に関連テキストやキーワードを記述し、検索エンジンが理解しやすい構造に整備

単に「動画があるだけ」ではなく、動画の存在を検索エンジンにきちんと伝える技術的対策が必要です。TREVOでは、ホームページ制作とSEOの両面から最適な構成を提案しています。

ブランドイメージと信頼感の向上

最後に、動画は「感情に訴える力」が非常に強いコンテンツです。
たとえば経営者の想いや理念を伝えるインタビュー動画、企業の姿勢を示す採用メッセージ動画、実際の利用者の声を届ける事例動画などは、静止画や文章では伝えきれない“温度感”を持っています。

動画の品質が良ければ、「しっかりした企業だな」「信頼できそうだ」と無意識に印象が良くなるものです。逆に、品質が低かったり内容が伝わりにくかったりすると、ブランドの信頼性を下げてしまうリスクもあります。

TREVOでは、お客さまの目的やコンセプトに応じて、ブランドを正しく伝える動画企画を提案するよう心がけています。動画はあくまで“演出”ではなく、企業の姿勢そのものを映し出すコンテンツであると考えています。

TREVOの事例に見る、動画の効果的な活用シーン

株式会社TREVOでは、これまで数多くのホームページ制作・運用に携わってきました。その中で、動画を効果的に活用することで、ユーザー理解・エンゲージメント・コンバージョンの向上に貢献した事例がいくつもあります。

ここでは、実際の制作現場で得た知見をもとに、特に効果があった活用パターンをご紹介します。

工場紹介で「設備力」を伝えた例

製造業のお客さまから「自社の工場の強みをもっとわかりやすく伝えたい」というご相談をいただきました。
図面やスペック一覧だけでは伝えきれない清潔感・スケール・設備の稼働状況を、ドローン撮影や現場スタッフの作業風景を交えた動画で紹介。

その結果、ページを見た企業から問い合わせの質と数が増加し、「現場の雰囲気が動画でわかったので安心できた」という声を営業担当の方が受けたそうです。

製造現場では特に、“百聞は一見に如かず”の世界。静止画では伝わりにくい規模感やこだわりが、動画によって明確になり、結果的に商談のスピードも早まったと伺いました。

採用ページで応募が増加した事例

医療業界のお客さま(看護師募集)からは、「職場の雰囲気をもっと伝えたい」という課題を伺い、スタッフのインタビューや職場の様子をまとめた動画を採用ページに掲載しました。

その後、「動画を見て雰囲気が良さそうだったので応募しました」といった声が届くようになり、応募数の増加につながったとの報告を受けました。

求職者は、文章よりも現場スタッフの声や表情から職場を判断することが多く、動画が不安や疑問を払拭する役割を果たします。特に人材確保に悩む業種では、動画が“採用ツール”として非常に有効です。

商品・サービス紹介で伝わりにくさをカバー

あるサービス業のお客さまでは、サービス内容がやや専門的で、文章や図では理解されにくいという課題がありました。

そこで、サービスの流れをアニメーションとナレーションで丁寧に説明する動画をトップページに設置したところ、ユーザーの滞在時間が明確に増加し、サービス理解も深まりました。

「動画を見て初めて流れがわかりました」という声が寄せられ、商談や問い合わせにつながるリードの質も向上。複雑な工程や新しいサービスを扱う企業には、動画による説明が“理解のハードル”を一気に下げてくれる武器になります。

自社制作チーム化が有効なケースとは?

動画を定期的に活用したいという企業さまには、「動画を自社で制作できるようになりたい」というご相談もいただきます。
例えば、経営者メッセージや社員の取り組み紹介など、継続して発信したいコンテンツの場合、外部制作に依頼し続けるのはコスト的に難しくなりがちです。

TREVOでは、そういった場合に、簡易的な撮影・編集の方法をレクチャーしたり、機材やテンプレートをご提案することもあります。
「最初の1本は一緒に作って、あとは社内で運用できるように」という形で、“自走できる制作体制”を整えることが、コスト面・スピード面の両方で大きな強みになります。

もちろん全てを内製化する必要はありませんが、「頻繁に更新したいコンテンツ」にはこうした取り組みが向いています。

動画活用の落とし穴とデメリット

動画活用の落とし穴とデメリット

動画は多くのメリットをもたらす一方で、適切に活用しなければ逆効果となるリスクもあります。
株式会社TREVOでも、動画の相談を受ける際には、必ず「期待できる効果」と「気をつけるべき点」をセットでお伝えしています。

ここでは、動画を掲載する際に見落とされがちな4つのデメリット・落とし穴を具体的に解説します。

高品質な制作には時間とコストが必要

動画は、文章や画像よりも制作工程が多く、コストも高くなりがちです。
構成・撮影・編集・ナレーション・BGM選定・字幕付けなど、多くのステップを経る必要があり、外注すると数十万円〜数百万円の費用が発生することも珍しくありません。

また、スケジュールもタイトには組めず、制作開始から公開までに数週間〜1ヶ月以上かかることも多いです。

TREVOに寄せられるお悩みの中でも特に多いのが、「費用対効果」に関する懸念です。
特に大阪のお客さまからは「これだけの予算をかけて本当に成果が出るのか?」という声をよくいただきます。

こうした場合、私たちは「いきなり全力投資」ではなく、最小限の範囲でテスト運用 → 手応えを見て拡張するスタイルをご提案しています。

読み込み速度が遅くなるリスク

動画はファイルサイズが大きいため、ページの読み込み速度に悪影響を与える可能性があります。
特に高画質の動画(HD、4Kなど)は数百MBになることもあり、モバイル環境では表示に時間がかかり、離脱率が高まる恐れもあります。

実際、「読み込みが遅いから途中でページを閉じた」というユーザーは少なくありません。
TREVOではこの課題に対して、次のような対策を基本として行っています。

  • YouTube埋め込み+lazyload(遅延読み込み)の実装
  • 動画は最初にロードせず、スクロール時に読み込む構成
  • 表示用サムネイル画像を事前に表示しておき、動画自体は非同期で読み込む

こうすることで、動画の見せ場はしっかり確保しつつ、ページ全体の表示速度は維持するという両立を実現しています。

クオリティがブランド印象に直結

動画の品質は、そのまま企業の印象に直結すると言っても過言ではありません。
映像が暗い、音声がこもっている、構成が分かりづらいといった動画は、ユーザーに不安や雑な印象を与えてしまう可能性があります。

実際に、TREVOでもブランディング目的で制作された動画が、思ったほどの反響につながらなかったことがありました。
動画そのものは悪くなかったのですが、「何を伝えたいのか」が伝わりづらく、ブランドの強みや価値がぼやけてしまったのです。

動画は「ただ作る」だけでは意味がなく、

  • 目的を明確にする
  • ターゲットに合わせた構成にする
  • 世界観・トーンをサイト全体と統一する

といった全体設計が不可欠です。

TREVOでは、動画は“ブランドの顔のひとつ”と考え、単なる映像コンテンツではなくユーザー体験全体の中に位置づける提案をしています。

長すぎる動画は最後まで見られない

よくある失敗例の一つに「尺が長すぎる動画」があります。
最近のユーザーはとても忙しく、動画の冒頭10秒で興味を持てなければ視聴をやめてしまうとも言われています。

また、情報が多すぎる動画では「結局何が言いたかったのか分からない」という印象を与えてしまい、本来の目的(理解促進、誘導)を果たせないこともあります。

TREVOでは以下のようなアドバイスをよく行います。

  • 結論を先に伝える構成にする
  • 2分以内を目安にコンパクトにまとめる(SNS流入時は1分以内推奨)
  • 音声OFFでも内容が伝わるように字幕・テロップを活用する

特に採用・サービス紹介動画では、「短く・分かりやすく・印象的に」が非常に重要です。

動画は強力な武器になりますが、その分“扱い方”を間違えると逆効果にもなりかねません。
だからこそTREVOでは、お客さまと一緒に動画の目的と設計をしっかり固めてから制作に入るスタンスを大切にしています。

動画の掲載方法はどう選ぶ?TREVOの実務アドバイス

動画の掲載方法はどう選ぶ?TREVOの実務アドバイス

動画をホームページに掲載する際には、「どうやって載せるか」という掲載方法の選択が非常に重要です。
方法を間違えると、ページの読み込みが遅くなったり、SEOに悪影響を及ぼしたり、ユーザー体験を損ねてしまうことがあります。

株式会社TREVOでは、お客様の目的やサイトの構成、予算感などをふまえた上で、最適な掲載方法を選ぶことが成果に直結すると考えています。

YouTube埋め込み vs サーバー直設置

ホームページに動画を掲載する方法には、大きく分けて以下の2つがあります。

  • YouTubeなどの動画プラットフォームを利用して埋め込む
  • 動画ファイルを直接自社サーバーにアップロードして掲載する

TREVOでは基本的に「YouTube埋め込み」を推奨しています。
その理由は明確です。

TREVOがYouTubeを推す理由と注意点

表示速度の最適化がしやすい

YouTubeは閲覧環境(通信速度やデバイス)に応じて自動で画質を調整してくれるため、モバイル回線でも快適に再生されやすいです。

サーバー負荷がかからない

動画はYouTube側でホスティングされるため、自社サーバーにかかる転送量や保存容量の負担を抑えられます。

SEOとの親和性が高い

YouTubeはGoogle傘下のサービスであり、検索結果に動画サムネイルが表示される可能性が高くなります。また、動画をYouTube上に公開→自社サイトに埋め込む形は、Googleクローラーにとっても認識しやすい構成になります。

注意点

  • YouTubeの仕様変更や広告の表示
    無料プランでは広告が表示されることがあり、ユーザー体験やブランド印象に影響を与えるリスクがあります。
  • 関連動画として競合のコンテンツが表示される可能性
    設定によって抑えることはできますが、完全に排除するのは難しいです。

これらの懸念がある場合は、次のような選択肢も検討します。

vimeoや自社サーバーの選び方

Vimeo

 vimeoを使うメリット

  • 広告非表示・高品質再生が可能
  • ブランディングにこだわりたい場合や、競合動画の混入を避けたい場合に適しています
  • 有料プランでは、パスワード保護や埋め込み制限など、細やかなコントロールが可能

自社サーバーに直接アップロードするケース

  • フルカスタマイズが必要なデザインサイト
  • 動画の機密性を守りたい場合(社内研修、会員制サイトなど)

ただし、TREVOではこの方法は基本的におすすめしていません。理由は以下の通りです。

  • ファイルサイズが大きくなると、サーバーの負荷が増大
  • 適切な配信にはCDNや圧縮処理、再生プレイヤーの設計など専門的な知識が必要
  • 表示速度や安定性の面で、プラットフォーム型よりも不利

そのため、掲載目的に応じて「YouTube埋め込み+一部だけvimeo活用」など、複合的な構成を提案することが多いです。

lazyloadやVideoObjectタグの実装でSEO補強

TREVOでは、動画の掲載に際してSEOの技術的対策もあわせて行っています。

lazyload(遅延読み込み)の実装

動画をページの一番上で自動再生する場合、初期表示に負荷が集中してしまいます
そこで、JavaScriptなどを使ってユーザーが動画エリアにスクロールしたタイミングで動画を読み込む「lazyload」を導入しています。

これにより、初回表示速度(LCP)への影響を最小限に抑えることができます。

VideoObject構造化データの活用

Googleの検索エンジンは、動画そのものの内容を理解することがまだ苦手です。
そのため、「このページにはこういう動画がある」と伝える構造化データ(VideoObject)のマークアップを使用します。

  • name(動画のタイトル)
  • description(説明文)
  • thumbnailUrl(サムネイル画像のURL)
  • uploadDate(アップロード日)
  • contentUrl(動画ファイルのURL)

これらをマークアップすることで、検索結果での動画表示やリッチスニペット表示の対象になりやすくなります。

動画の掲載方法は「ただ載せる」だけでなく、目的・予算・技術・運用体制に応じた設計が求められます。
TREVOでは、お客様の状況を丁寧にヒアリングしたうえで、最適な手段を一緒に選ぶスタイルで動画導入を支援しています

動画を活かすなら、掲載場所と構成がカギ

動画を活かすなら、掲載場所と構成がカギ

動画は「ホームページにとりあえず載せておけば効果がある」というものではありません。
実際には、どのページに、どのような動画を、どんな意図で設置するかによって成果が大きく変わります。

TREVOでは、動画を導入する際に「掲載場所の選定と構成設計の最適化」を重要視しています。
この章では、効果を最大化するためのポイントをご紹介します。

トップページ・採用ページ・サービス紹介ページでの使い分け

トップページ:印象付けとブランド表現

トップページのファーストビューに動画を設置することで、第一印象の強化や世界観の伝達が可能になります。
たとえば背景動画で製品が稼働する様子や、社員が働いている姿を流すことで、「信頼感」や「安心感」を伝えることができます。

ただし、動画で伝えたい内容が複雑すぎるとユーザーにとって負担になるため、「ブランドの方向性や雰囲気を伝えるための短尺動画」が向いています。

採用ページ:職場のリアルな空気を伝える

求職者にとって、職場の雰囲気や働く人の声は非常に重要な判断材料です。
文章だけでは伝わりにくい要素を、インタビュー動画や1日の流れを追うドキュメント風動画で補完することで、応募のハードルを大きく下げられます。

TREVOが制作した医療系の採用ページでも、動画によって応募数が増えたという報告を受けています。

サービス紹介ページ:説明と納得を短時間で

サービスの説明が複雑な業種では、動画を用いて“ビジュアルで体験”してもらう構成が有効です。
アニメーションやデモ動画を使うことで、流れや使い方、導入効果などが直感的に伝わります。

「読むより、見た方が早い」「一目で理解できた」と感じてもらえるページは、問い合わせ・資料請求など次のアクションにつながりやすくなります

サイトデザインとの統一感がUXを高める

動画は強いビジュアル要素を持つため、サイトのデザインやトーンとズレてしまうとユーザーに違和感を与えたり、離脱を招く原因になります。

  • 動画の色味や明るさを、サイトのメインカラーに合わせる
  • フォントやテロップのスタイルを、Webサイトと統一
  • 背景に動画を使う場合は、文字やボタンの視認性を高めるように調整
  • 動画の再生タイミングや音声設定に配慮し、UXを損なわない設計に

特にトップページに設置する動画は「サイト全体の印象を決定づける要素」になるため、見た目のインパクトと機能性(使いやすさ)の両立が重要です。

TREVOが考える、動画制作のベストプラクティス

株式会社TREVOでは、動画制作を単なる「演出」ではなく、企業の信頼性・ユーザビリティ・SEO効果を支える戦略的コンテンツと捉えています。
ここでは、私たちが実務で培ってきた経験と、技術的な最適化の観点から考える、効果的な動画制作のベストプラクティスをご紹介します。

構造化データや字幕の活用でアクセシビリティ向上

動画は視覚・聴覚に訴えるメディアですが、すべてのユーザーがそのまま視聴できるとは限りません。音声が聞こえづらい方や、公共の場所で音声を出せないユーザーも存在します。

TREVOでは、そうした多様な環境に配慮するため、以下の2点を基本設計に取り入れています。

字幕(クローズドキャプション)の活用

動画内のナレーションや会話には、分かりやすい字幕を表示し、音声なしでも情報が伝わるようにしています。

構造化データ(VideoObject)の実装

Googleなどの検索エンジンに動画の情報(タイトル・説明文・サムネイル・公開日など)を正しく認識してもらうため、VideoObjectのマークアップを導入しています。これにより、検索結果に動画が表示されやすくなり、SEOにも貢献します。

また、字幕のデザインについても、コントラスト比やフォントサイズを考慮しており、誰にとっても見やすい設計を心がけています。

音声なしでも伝わる設計が基本

近年では、スマートフォンでの閲覧が主流になり、音声をONにできない環境(通勤中・オフィスなど)での視聴が増えています。
そのため、TREVOでは「音声なしでも内容が伝わる動画構成」を原則としています。

映像によるストーリーテリングの工夫

視覚情報だけでも流れや意図が伝わるよう、動きや構成に明確な意図を持たせる

テロップやキャプションの多用

キーワードや要点を映像に直接組み込み、ナレーションに頼らない構成を採用

冒頭10秒にメッセージの核心を

視聴者の離脱が多い序盤で、動画の価値やテーマを端的に伝える工夫

こうした工夫を施すことで、再生環境に左右されずに情報が届く動画となり、ユーザー体験と成果の両立が可能になります。

お客様の要望に応える“信頼される動画”のつくり方

TREVOが大切にしているのは、「お客様が伝えたいことを、見る人に正確に届ける」という姿勢です。

私たちは、見た目の華やかさよりも、目的に沿った“伝わる動画”を重視しています。動画のクオリティが高いかどうかは、必ずしも編集の派手さや高額な機材によるものではなく、お客様の想いを誠実に映像に落とし込めているかどうかで決まると考えています。

  • 要望のヒアリングを徹底し、制作意図と視聴者像を明確化
  • 動画が担う役割(認知・理解・共感・行動)を事前に設計
  • 倫理的に適切な表現を守り、誰に見られても信頼される内容に
  • ご予算に応じて最小限でも効果が出る構成を提案

また、場合によっては「今は動画を作るべきではない」と正直にお伝えすることもあります。
無理に動画を導入するのではなく、お客様にとって本当に必要なタイミングと形で活用できるようサポートすることが、プロとしての責任だと考えています。

大阪のホームページ制作会社TREVOでは、最短2日で仮サイトを公開できるスピード対応や、SEO対策に強いオリジナルデザインの制作サービスを提供しています。

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