【WordPressエラー対処完全ガイド】大阪でホームページ制作するなら知っておきたい復旧と予防のポイント

2024.04.16.

WordPress

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株式会社TREVOの月額制ホームページ制作サービス
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ホームページを運用していて「ある日突然、サイトが真っ白になった」「更新後にアクセスできなくなった」——そんな経験をされた方はいないでしょうか?
大阪を拠点にホームページ制作を行っている株式会社TREVOでは、WordPressで構築されたサイトを数多く管理・サポートしてきました。その中で最も多くご相談を受けるのが「突然のエラー」や「原因不明の不具合」です。

WordPressは非常に便利なCMSですが、その反面、テーマ・プラグイン・サーバー設定・マルウェア・アップデートなど、多くの要因が絡むことで、トラブルが起きやすい側面も持ち合わせています。

本記事では、WordPressサイト運営中に遭遇する様々なエラーに対して、どのように初動対応を取り、原因を特定し、解決に導いていくのかを体系的に解説していきます。また、私たちTREVOが実際に大阪の中小企業や店舗様をサポートしてきた事例も交えながら、「現場で本当に使えるトラブル対応術」をお届けします。

大阪でホームページ制作を行う株式会社TREVOでは、WordPressに関するトラブルの無料相談を実施しております。サイトの表示不具合や管理画面へのアクセス不能など、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

WordPressエラー対応の重要性

WordPressエラー対応の重要性

なぜエラー対応がビジネスに直結するのか?

サイトにエラーが発生すると、真っ先に影響を受けるのは「信頼性」と「機会損失」です。大阪のような競争の激しい商業エリアでは、サイトが閲覧できない=即機会損失というケースが多く、BtoC業種では特にダメージが大きくなります。

例えば、ある飲食店様の事例では「週末限定メニューをインスタで告知した直後に、WordPressの更新でサイトが落ちて予約フォームが使えない」というトラブルが発生しました。結果として、30件近い予約が流れ、機会損失額は数十万円に及びました。

エラー対応を「技術的な課題」と捉えるのではなく、「ビジネスリスクへの即応力」として備えておく必要があります。

大阪の中小企業に多いWordPressのトラブル傾向

TREVOが大阪の企業・店舗様を支援してきた中で、特に多く見られたトラブルのパターンは以下のようなものです。

  • テーマをカスタマイズしていたが、WordPressのアップデートで動かなくなった
  • 複数のプラグインが競合し、突然管理画面が真っ白になった
  • 海外の無料テーマを使っていてマルウェアに感染した
  • サーバー会社の仕様変更でPHPのバージョンが変わり、サイトが動作しなくなった

大阪は地域密着型ビジネスが多く、社内にIT担当者がいないケースも多いため、「誰に相談したらいいか分からない」と困っておられる声もよく耳にします。
そこまで多くは無いのですが、数年に1回ハッキングされてマルウェアを仕込まれた事例もあります。
そのような現場に対応してきた経験をもとに、この記事では技術用語をなるべく分かりやすく解説し、「明日から自分で対応できる」ことをゴールにしています。

トラブル発生時、まず落ち着いて「直前の操作」を思い出す

トラブル発生時、まず落ち着いて「直前の操作」を思い出す

トラブルに遭遇した際、多くの方が最初にやってしまうのが「とにかく何か触ってみる」ことです。
ですが、これは逆効果になることも。エラーを複雑にしたり、ログの情報を失ってしまったりする原因になります。

まず行うべきは、「何を最後に変更したか」を思い出すこと。

  • 新しいプラグインを追加した?
  • 既存プラグインを更新した?
  • テーマを切り替えた?
  • functions.phpなどのコードを触った?
  • WordPress本体やPHPバージョンをアップデートした?

これらは、トラブルの引き金となりやすいポイントです。

実際、大阪の不動産関連のクライアント様では、アクセス数の多い物件検索サイトを運営されていましたが、「新しいSEO系プラグインを追加した直後」にエラーが発生。
フロント画面が真っ白になり、管理画面にもログインできない状態となりました。

このようなケースは、プラグインの競合やテーマとの相性が原因であることが多く、FTP経由でプラグインを無効化することで即座に復旧することもあります。
このような軽度のトラブルであれば、経験のある制作者であればすぐに対応可能です。

「サイトが表示されない=すべて同じトラブル」ではない

一見、サイトが表示されないという点では同じように見えても、その原因は大きく3つに分けられます。

症状の種類 原因の傾向 対応の難易度
画面が真っ白(WSoD) プラグイン/テーマの不具合、PHPエラー
サーバーエラー(500/503など) サーバー側の障害、.htaccessの破損など
アクセス自体ができない サーバー停止、マルウェアなどの外部要因

中でも最も厄介だったのがマルウェア感染です。
先述の不動産サイトでは、いつの間にか悪意のあるコードが挿入されており、ページが勝手にリダイレクトされたり、Googleの検索結果にスパムが表示されたりという被害が出ました。
このケースでは除去までに数日を要し、復旧後はサーバー側のWAF設定や定期スキャン導入、パスワード強化などセキュリティ対策の強化を進めることになりました。

こうしたマルウェアは、一見すると「単なるエラーかな?」という程度にしか見えないこともあります。だからこそ、「症状の裏に隠れている原因」を見抜く力が重要です。

サーバーがダウンしているときの見極め方

もう一つ、大阪の中小企業でたまに発生するのが「サーバーの一時的なダウン」です。

これはWordPressの問題ではなく、サーバー会社の障害やメンテナンスなどが原因です。以下の症状がある場合は、サーバー側の問題を疑いましょう。

  • 管理画面にもアクセスできない
  • サイト全体が完全に表示されない(ブラウザに「接続できません」や「タイムアウト」表示)
  • FTPやメールも使えない

この場合はWordPressに触っても改善は見込めないため、まずサーバー会社の障害情報を確認しましょう。

プラグインの影響かを切り分ける簡単な方法

「昨日までは普通に使えていたのに、今日いきなりエラーが出た」
そんなときは、たいていプラグインが関係しています。

特に、自動更新設定をオンにしている場合、知らないうちにプラグインが更新されてトラブルを引き起こしていることがあります。

初動で確認するポイント

  • 最近追加・更新したプラグインはあるか?
  • 「メディアの追加」や「エディタ」が動作しないなど、特定の機能だけがおかしくないか?
  • WP_DEBUGをオンにして、エラー内容を確認する

FTPにアクセスできる場合は、/wp-content/plugins/ フォルダの名前を変更して一時的に無効化するだけでも、トラブルの原因切り分けに有効です。

デバッグモードで“隠れた原因”を見つける

WordPressのデバッグモード(WP_DEBUG)は、見えないエラーを表に出す強力な機能です。
wp-config.php に以下の記述を追加(または修正)することで有効になります。

define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false);
@ini_set('display_errors', 0);

これにより、エラーが wp-content/debug.log に出力されるため、原因のコードやファイル名を特定する手がかりになります。

代表的なエラーメッセージと初期対処

代表的なエラーメッセージと初期対処

よく見るあの画面、実はすぐ直せるかもしれません
WordPressを運用していると、突然以下のようなメッセージが表示されて、目の前が真っ暗になる経験をされた方も多いのではないでしょうか。

  • 「500 Internal Server Error」
  • 「503 Service Unavailable」
  • 「Error establishing a database connection」
  • 真っ白な画面(WSoD)

「このサイトに重大なエラーがありました」
でも安心してください。これらのメッセージにはそれぞれ必ず“原因”があり、対応手順さえ押さえていれば回復できるケースが多いのです。
この章では、大阪の司法書士サイトや不動産サイトの事例をもとに、よくあるエラーの原因と初期対応について具体的に紹介していきます。

500 Internal Server Error:とにかく“サーバー”で何かが起きている

このエラーは、「サーバーで何らかの処理に失敗したが、詳細はわからない」という“ざっくり”なエラーです。WordPressそのものよりも、.htaccessファイルの記述ミスや、PHPのメモリ不足などが原因になっていることが多いです。

よくある原因

  • .htaccessの記述ミスや破損
  • テーマやプラグインに不具合がある
  • PHPのバージョンが合っていない
  • サーバーリソースの限界

TREVO事例:サーバー移転直後のトラブル

ある大阪のビジネス向けの情報系サイトでは、サーバーを乗り換えた際に.htaccessが古い仕様のまま残っており、移行先のサーバーでエラーを引き起こしていました。
この場合は.htaccessファイルを一時的にリネームして無効化し、WordPressの管理画面でパーマリンク設定を再保存することで復旧しました。

503 Service Unavailable:サーバーが「ちょっと待って」と言っている

503エラーは、サーバーが一時的に処理を受け付けられないという状況で発生します。

よくある原因

  • サーバーのメンテナンス中
  • アクセス集中による過負荷
  • プラグインやテーマによる無限ループ・暴走
  • WordPressのメンテナンスモードが解除されていない

TREVO事例:アクセス集中で一時的に応答停止

物件情報を毎朝一斉に更新する大阪の不動産サイトでは、ある日サーバーが一時的に高負荷状態に陥り、503エラーが表示されました。この場合は数分で復旧しましたが、定期的なキャッシュクリア処理やCDNの導入で再発を防ぐ対応を実施しました。

データベース接続確立エラー(Error Establishing a Database Connection)

「データベース接続確立エラー」は、WordPressがデータベースと通信できない場合に発生します。これはサイト全体が表示されなくなるため、非常にインパクトのあるエラーです。

よくある原因

  • wp-config.phpの接続情報(DB名・ユーザー名・パスワード)の誤り
  • データベースサーバーがダウン
  • データベース自体の破損や削除

TREVO事例:FTPでwp-config.phpを誤って削除

ある教育関係のウェブサイト担当者様が、「セキュリティ強化のために使っていないファイルを削除した」とのことで、誤ってwp-config.phpを消してしまっていたということがありました。結果としてデータベースへの接続が不能になり、サイトが完全に表示されなくなりました。

このように、FTPの操作ミスでサイトが動かなくなるケースは少なくありません。TREVOではこのようなリスクを防ぐため、定期的なバックアップとファイル操作のガイドライン提供を推奨しています。

プラグイン追加でエラーが出るケース

「昨日、プラグインを入れたらサイトが表示されなくなりました…」
これはよくある相談のひとつです。

よくある症状

  • エラー画面が出る
  • 管理画面が真っ白になる
  • テーマとプラグインの互換性エラー

TREVO事例:司法書士サイトでのテーマ非対応エラー

大阪市内のサービス業系のサイトで、多機能なSEOプラグインを追加した直後にエラーが発生しました。調査してみると、そのプラグインが古いテンプレート構成と互換性がなく、PHPの呼び出しに失敗していたことが原因でした。

このようなケースでは、FTP経由で該当プラグインを削除することで復旧できますが、「どのファイルが原因か」を判断できないと時間がかかってしまいます。

真っ白な画面(WSoD):「何も出ない」が一番怖い

WordPressのWSoD(White Screen of Death)は、致命的なエラーが発生しているにも関わらず、エラーメッセージが表示されない状態です。

よくある原因

  • プラグインのバグ
  • テーマのfunctions.phpの構文ミス
  • メモリ上限の超過

このような場合、まずはwp-config.phpでWP_DEBUGを有効にし、ログファイルを確認しましょう。それだけで「〇〇行目で文法エラー」などのヒントが得られることが多いです。

真っ白な画面(WSoD):「何も出ない」が一番怖い

WordPressのWSoD(White Screen of Death)は、致命的なエラーが発生しているにも関わらず、エラーメッセージが表示されない状態です。

よくある原因

  • プラグインのバグ
  • テーマのfunctions.phpの構文ミス
  • メモリ上限の超過

このような場合、まずはwp-config.phpでWP_DEBUGを有効にし、ログファイルを確認しましょう。それだけで「〇〇行目で文法エラー」などのヒントが得られることが多いです。

原因別トラブルシューティング

原因別トラブルシューティング

表面のエラーの裏にある「本当の原因」を掘り下げていく

エラーが出たときにまず行うべきは「症状からの切り分け」ですが、根本解決にはその“原因そのもの”にアプローチする必要があります。
この章では、株式会社TREVOが大阪の様々な業種のお客様と関わる中で経験した「実際にあった原因ごとの対応事例」とともに、トラブルの深掘りと対策をご紹介します。

マルウェア感染:見えない脅威がサイトをむしばむ

マルウェア(悪意あるソフトウェア)は、見た目には気づかないまま、サイトの内部で大きな被害を与えていることがあります。

主な兆候

  • Googleで「このサイトはハッキングされている可能性があります」と表示される
  • 見慣れないリダイレクト先に飛ばされる
  • 管理画面が403エラーになる
  • wp-config.phpや.htaccessが書き換えられている

TREVO事例:アクセス数の多い不動産サイトで感染

ある大阪の不動産会社様のサイトで、突然SEO順位が急落したと相談がありました。調べてみると、Googleのインデックスがスパムコンテンツで上書きされ、外部へリダイレクトされていることが判明。
感染経路は不明でしたが、放置された古いプラグインに脆弱性があった可能性が高く、駆除とセキュリティ再構築に約2週間を要しました。

対策

  • WordfenceやSucuriなどのスキャンツールで感染箇所を特定
  • 感染ファイルの削除・置き換え
  • 不審な管理者アカウントの削除
  • Googleサーチコンソールでの再審査申請

テーマの記述ミス・非対応:便利そうに見えて相性が悪いことも

見た目を変えたくてテーマを変更したり、functions.phpにカスタマイズを加えたり……。
その結果、画面が真っ白になったというケースも珍しくありません。

TREVO事例:教育機関のコーポレートサイト

ある私立教育機関様からの依頼で、WordPressテーマに独自のバナー表示機能を追加した際、PHPの記述ミスが原因でWSoD(真っ白な画面)になったことがありました。
原因は、変数の定義漏れと中括弧の記述ミス。デバッグモードで該当行を特定し、すぐに修正して復旧しました。

対策

  • functions.phpやテンプレートファイルの構文を一括チェック
  • テーマのアップデート履歴と相性を確認
  • 修正時は子テーマを使い、親テーマの変更は避ける

プラグインの競合や不具合:追加前に互換性をチェック

「便利そう」と思って入れたプラグインが、実は他のプラグインやテーマと相性が悪く、深刻なエラーを引き起こすこともあります。

TREVO事例:司法書士サイト

先述したように、大阪の司法書士事務所様ではSEO対策用のプラグインを追加した直後にテンプレートと干渉し、致命的なエラーが発生。管理画面すら表示されない状況でした。

TREVO事例:製造業BtoBサイト

BtoB系製造業サイトでは、カスタム投稿を多用していたため、追加したフォーム系プラグインが既存のフィールド処理と衝突。
表示自体はされるものの、送信ができないままエラーも出ず、問い合わせが激減するという“静かなバグ”が発生していました。

対策

  • プラグインを一括停止し、1つずつ再有効化して原因を特定
  • 停止はFTPから /wp-content/plugins/ を一時的にリネーム
  • 本番環境に導入前にステージングでテスト運用を行う

アップデート失敗:メンテナンスモードから戻れない!

WordPress本体、テーマ、プラグインのアップデート時に、何かがうまくいかないと「更新に失敗しました」や「メンテナンス中です」が表示されたままになることがあります。

よくある症状

  • サイトが「現在メンテナンス中です」と表示されたまま
  • .maintenanceファイルが残っている
  • アップデート中にブラウザを閉じた or 通信が切れた

対策

  • FTPでルートディレクトリにある .maintenance を削除
  • WordPress管理画面に再ログインし、各アップデートを再実行
  • 万一に備えて、アップデート前には必ずバックアップを取る

サーバー設定の問題:WordPressの外側にも目を向ける

サーバーがダウンしていたり、PHPの設定が合っていなかったりすることで、WordPress側は正常でも動かなくなることがあります。

TREVO事例:医療系クリニックの予約サイト

PHPのバージョンが7.0のまま放置されていたため、導入した新しい診療予約プラグインが動かず、管理画面もフロント画面も開けなくなったという事例がありました。
この時は、サーバー会社のコントロールパネルからPHPバージョンを7.4に変更することで解決しました。

よくある設定ミス

  • memory_limitが低すぎる(128M以下)
  • max_execution_timeが短すぎて処理が中断される
  • wp-config.phpのパーミッションが正しくない(読み込み不可)

対策

  • サーバーのエラーログを確認
  • php.iniまたは.htaccessで設定変更(できない場合はサーバー会社に依頼)
  • ファイルのパーミッションは、wp-config.phpは440、ディレクトリは755が推奨値

原因別に正しく切り分ける「視点」を持つことが重要

表面的なエラーメッセージに惑わされず、「どこに問題があるのか」を絞り込むための視点を持つことで、復旧のスピードは大きく変わります。

  • プラグインの競合か?
  • テーマの記述ミスか?
  • サーバー環境の影響か?
  • もしくはセキュリティリスクが潜んでいるのか?

現場では、こうした“日常的なトラブル”がリアルタイムで発生しています。だからこそ、エラーの根本原因に対する正しい知識と習慣が、安定運用の鍵になるのです。

予防策とベストプラクティス

予防策とベストプラクティス

「起きてから対処」ではなく、「起きないように守る」ための習慣

WordPressのトラブルは、起きたあとに慌てて対応するよりも、日頃から「備える」ことが何よりも重要です。
大阪の中小企業・個人事業主様からご相談を受けてきた株式会社TREVOでも、「エラー対応で信頼を得る」より「そもそもエラーが起きないサイト設計」の方が長期的な関係につながると実感しています。

この章では、日々の運用で実践すべきベストプラクティスを、「誰でもできる習慣」としてご紹介していきます。

定期的なバックアップは「命綱」

「万が一」が現実になったとき、最後の砦になるのがバックアップです。
WordPressでは、テーマやプラグインの変更で突然画面が真っ白になることがありますが、バックアップさえあれば確実に元に戻せます。

TREVOの推奨バックアップ体制

  • 毎日:ファイルとデータベース両方
  • 外部ストレージへ保存(Dropbox / Google Drive / S3)
  • プラグイン例:UpdraftPlus / BackWPup / All-in-One WP Migration

特に、製造業など業務上の資料をPDFで大量に掲載しているサイトでは、メディアフォルダの容量が大きくなりやすいため、「バックアップの分割保存」や「定期整理」も推奨しています。

アップデートのタイミングと手順を見極める
WordPressは頻繁にアップデートがあり、セキュリティ面でも最新版を維持することが重要ですが、「タイミングを誤る」と逆にエラーを誘発することがあります。

アップデート前の準備

  • 事前にバックアップを取得
  • 本番環境ではなくステージング環境で先に試す(テスト用の複製サイト)
  • アップデートの内容(Changelog)を確認し、「互換性に注意」と書かれているものは要注意

セキュリティ対策は“当たり前”にするべき日常業務

マルウェアに感染した不動産サイトで痛感したのは、セキュリティ対策を「後回し」にしていたことへの代償の大きさでした。

今すぐできる最低限のセキュリティ対策

  • 管理画面のIDを「admin」にしない
  • パスワードは英数記号含む12桁以上で定期的に変更
  • ログイン試行回数制限(プラグイン例:Limit Login Attempts Reloaded)
  • セキュリティプラグインの導入(例:Wordfence / iThemes Security)
  • WAF(Web Application Firewall)の利用(Cloudflareなど)

TREVO実例:教育機関のWordPressサイト

生徒向け資料を掲載している教育機関様のサイトで、ファイル改ざん型マルウェアに感染した例がありました。
Google検索経由でアクセスした一部のページが怪しいURLへリダイレクトされ、教育機関としての信用問題になりかけたことも。

これを機に、WordfenceのリアルタイムスキャンとCloudflareのDNS保護を導入し、再発防止を図りました。

プラグインとテーマの選び方に注意する

無料で便利なプラグインはたくさんありますが、選定を誤ると“入り口からウイルスを招く”ことにもなりかねません。

チェックすべき項目

  • 最終更新日が1年以上前なら非推奨
  • 有効インストール数が少ないものは慎重に
  • 評価(レビュー)で「致命的エラー」などが頻出していないか
  • WordPressやPHPのバージョンと互換性があるか

また、「よくわからないけど便利そうだから」という理由で機能が重複するプラグインを複数入れてしまうケースも散見されます。
TREVOでは導入前にサイト全体の構成図を作り、必要な機能を明確にするフローを共有することで、無駄な追加を避けています。

テスト環境の運用で“本番での事故”を防ぐ

製造業のお客様のように、製品ごとに詳細ページが何十枚もあるようなサイトでは、更新時に1つでも不具合が出るとクレームや営業支障につながることもあります。

そこで役立つのが「テスト環境(ステージング)」です。

テスト環境の活用例

  • WordPressのバージョンアップをテスト環境で先に確認
  • プラグイン追加前にテスト反映→動作確認後に本番へ反映
  • 大型のデザイン変更時にも、テスト環境で実装・チェック・承認

TREVOでは、希望されるお客様にはロリポップやエックスサーバーのステージング機能を活用し、常にテスト→本番の2段階で運用しています。

予防こそ、最もコストを下げる方法

トラブルが起きてから復旧するには、時間も費用も、そして信頼も失われます。
だからこそ、WordPressにおいては“予防”こそが最大の武器になります。

  • 定期バックアップと更新管理
  • セキュリティの習慣化
  • プラグインとテーマの取扱いルール化
  • テスト環境の整備

これらを仕組みとして整備することで、エラー対応の時間はほぼゼロに近づけることができます。

予防こそ、最もコストを下げる方法

トラブルが起きてから復旧するには、時間も費用も、そして信頼も失われます。
だからこそ、WordPressにおいては“予防”こそが最大の武器になります。

  • 定期バックアップと更新管理
  • セキュリティの習慣化
  • プラグインとテーマの取扱いルール化
  • テスト環境の整備

これらを仕組みとして整備することで、エラー対応の時間はほぼゼロに近づけることができます。

不動産サイト:マルウェア感染で検索結果が改ざん

発生状況

大阪市内で物件情報を日々更新している不動産会社様のサイトにて、Google検索結果のタイトルが突然「怪しい広告文」になっているとの報告がありました。
調査を進めたところ、サーバー内に不正なスクリプトが挿入されており、SEOスパム型のマルウェアに感染していることが判明。

対応内容

  • WordfenceとSucuriでスキャン
  • 侵入経路を特定(古いコンタクトフォーム系プラグインの脆弱性)
  • 感染ファイルの削除とWordPressコアの再インストール
  • wp-config.php、.htaccessも再生成
  • Google Search Console から再審査リクエスト
  • パスワード変更とWAF導入

結果と学び

検索結果からの流入が一時的にゼロに近づき、約1週間後に回復。
お客様には「無料で使えるプラグインほど、更新が止まった瞬間にリスクになる」という点を改めてお伝えし、セキュリティ予算の見直しが行われました。

医療機関:PHPバージョン非対応による予約システムの崩壊

発生状況

クリニックの診療予約フォームが、ある日突然「送信できない」「白い画面になる」と報告がありました。
調査すると、サーバー側のPHPが古く、プラグインの最新バージョンと互換性がないことが原因。

対応内容

  • サーバーコントロールパネルでPHPを7.0 → 7.4にアップグレード
  • 影響が出ていた他のプラグインとの互換性も検証
  • ステージング環境を作成し、テスト後に本番へ反映
  • 今後のアップデート管理のルール整備

結果と学び

「サーバー環境の更新も、WordPressサイト運用の一部である」という意識の共有につながり、アップデート前のチェック体制が構築されました。

問題は“いつか起こる”もの。だからこそ、備えておく

大阪でサイト制作・運用を行う中で感じるのは、トラブルが起こるのは決して珍しいことではないということ。
大切なのは、「起きたときに冷静に対処できる備え」と、「そもそも起こらないようにする仕組み」があるかどうかです。

株式会社TREVOでは、お客様と一緒に“運用できるサイト”を目指すというスタンスで、WordPressの構築から保守・改善までサポートしています。

まとめと今後のためのチェックポイント

まとめと今後のためのチェックポイント

WordPressエラーに強いサイト運用を実現するために

WordPressでサイトを運用していると、思いもよらないタイミングでエラーが発生することがあります。
しかし、今回ご紹介してきたように、原因を正しく把握し、冷静に対応する知識と手順さえあれば、多くのエラーは速やかに復旧が可能です。

そして何より重要なのは、「起きてから対応する」だけでなく、「起きないように備える」こと。
この予防の考え方こそが、長期的な運用安定性とコスト削減を生み出します。

WordPress運用の基本姿勢3つ

エラーに慌てず、段階的に切り分ける冷静さ

  • エラーメッセージは必ず確認し、「最後に行った変更」を思い出す
  • 表示される場所(フロント/管理画面)や範囲(全体/一部)で原因を絞り込む

事前の予防と保守体制の整備

  • 定期的なバックアップとセキュリティ対策の導入は「習慣化」する
  • テーマやプラグインの追加・更新時は、必ず事前検証を行う

「誰が何を変えたか」を明確にする運用フロー

  • 複数人で運用している場合は、変更履歴や担当者の記録を残す
  • 更新・追加作業には事前承認やチェック体制を設けると安心

今後のための運用チェックリスト

以下の項目を定期的に見直すことで、トラブルの未然防止と迅速な対応が可能になります。

チェック項目 実施頻度 補足
WordPress・プラグイン・テーマの更新 月1回以上 本番適用前にテスト推奨
フルバックアップ(ファイル+DB) 週1回〜毎日 自動保存+外部ストレージへ保存
サイトのフロント・管理画面の表示確認 週1回 問い合わせフォームも含めて確認
セキュリティスキャン(マルウェア検出) 月1回 プラグイン or 外部サービス使用
サーバー環境(PHP・容量など)の確認 四半期ごと 上限近くになっていないか確認
プラグイン整理(使ってないものの削除) 半年に1回 セキュリティ面でも重要

株式会社TREVOとしてお伝えしたいこと

大阪でホームページ制作や運用支援を行っている株式会社TREVOでは、WordPressに関する「技術対応」と「運用設計」の両面から、お客様のWebサイトを支える体制を構築しています。
エラー対応はもちろん、「再発を防ぐ仕組みづくり」まで一貫してご提案することで、お客様が安心して本業に専念できる環境を整えることが私たちの使命です。

WordPressのトラブルに強いサイト運営のために

  • 「なぜこのエラーが起きたのか?」と立ち止まって考えるクセをつけましょう
  • 自分で対応できる範囲と、専門家に頼るべきラインを知っておきましょう
  • 知識よりも、“仕組み”が安定運用を支えてくれます

TREVOでは今後も、「ホームページ制作 大阪」でお客様のお役に立てるよう、技術情報やトラブル事例の共有を続けていきます。
本記事が、WordPress運営に関わる皆さまの一助になれば幸いです。

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経歴: 映像制作の専門学校を卒業後、映像制作(編集・撮影)でのアシスタント、カーナビゲーション用の3DCG制作、PS2用の3DCGゲーム背景制作、16ミリフィルムのデジタル変換業務等を経てWEB制作部門のある会社に就職。株式会社TREVOでディレクション、SEO対策、CMS開発、3DCG制作、映像制作を担当

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