WordPressでブログやホームページを運営する際、ダッシュボード機能をしっかりと理解しておくことが重要です。ダッシュボードとは、WordPressの管理画面のことを指し、サイトの更新や設定、投稿の確認などができる、一種の司令塔のような存在です。
初めてWordPressを使う方は、様々な機能が整理されているダッシュボードの画面を見て戸惑うかもしれません。しかし、一通りの機能を把握していけば、ダッシュボードは非常に使いやすく、WordPressサイトの運営が格段に楽になります。
それでは、ダッシュボードにある主要な機能について一つずつ解説していきましょう。
投稿機能
ダッシュボードの最も中心的な機能が「投稿」です。記事や本文コンテンツの作成・編集はこの投稿画面から行います。新規投稿をクリックするとビジュアル編集や全画面編集、テキストモードでの編集が可能です。また、記事のタイトル、カテゴリー、タグの設定なども投稿画面から一括して行えます。
投稿画面にはさまざまな設定があり、最初は複雑に見えるかもしれません。しかし、よく使う機能さえ把握しておけば大丈夫です。例えば記事の公開ステータスを「下書き」にすれば、編集中の下書きとして一時保存できます。「プレビュー」を使えばプレビュー画面でレイアウトを確認しながら編集ができます。
編集画面のツールバーからさまざまな装飾を行うことも可能です。見出しタグの設定、リンクの作成、インライン画像の挿入などが可能です。スタイル設定では、テキストの書体やサイズ、配置なども調整できます。加えて記事の構造化と整理もしやすくなります。
もちろん、投稿画面でのこうした設定は全て任意です。最低限、記事のタイトルと本文さえ入力しておけば、投稿することはできます。
メディア機能
画像や動画などのメディアファイルを管理する機能がメディアです。ダッシュボードからメディアライブラリにアップロードしたファイルを探して、投稿画面に埋め込むことができます。
WordPressではメディアの取り扱いが非常に便利です。メディアライブラリにファイルをアップロードした時点で、そのファイルへの固有のURLやHTMLコードが発行されます。そのコードをコピー&ペーストするだけで、記事の中にメディアファイルを簡単に埋め込めます。
ライブラリ内のファイルは一覧で管理できるので、不要になったメディアの削除や移動も可能です。ファイル名の変更や画像のトリミングなど、一定の編集作業も行えます。
コメント管理機能
ユーザーからのコメントを管理する機能がコメント管理機能です。新着のコメントの確認、コメントの編集や返信、そしてスパムと疑わしいコメントの削除や反映が可能です。
管理画面ではコメントの一覧が表示され、コメントごとにステータスが設定できます承認済み、スパム、スパム対象外、トラッシュなどが設定できます。記事に新しいコメントが投稿されると通知が来るので、通知からダッシュボードに移動しコメントの対応ができます。
コメントを投稿してくれたユーザーとのやりとりに重要な意味があるブログでは、この機能はとても重宝します。運営側から素早くユーザーの声に耳を傾け、フィードバックをしていくためにも、コメント管理は欠かせません。ただし、スパムコメントの多い場合は設定を変更して承認制にするなどの対策も可能です。
外観の設定
WordPressサイトのデザインテーマを変更できるのが外観の設定です。新しいテーマを有料/無料から選んでインストールしたり、テーマのカスタマイズを行ったりできます。
WordPressには数多くのデザインテーマが用意されています。自分のブログの雰囲気やサイトのジャンル、目的に合わせてテーマを変更することができます。有料テーマも多数あり、高機能でデザインのカスタマイズ性に優れたテーマを選ぶこともできます。
テーマを適用した後に細かいカスタマイズを行えるのも魅力の一つです。メニューの色、ウィジェットエリアの配置や背景画像の変更など、自分好みに調整が可能です。より自由度の高いカスタマイズを行いたい場合は、テーマエディタから直接コードに手を加えることもできます。
サイトの外観はユーザーの第一印象を大きく左右するだけでなく、ブランディングにも重要です。デザインテーマを最適に保ち、カスタマイズを施すことで、自分のサイトにしっくりくる外観を実現できます。
プラグインの設定
ブログやWebサイトに様々な機能を追加できるのがプラグインです。人気の高いプラグインからニーズに合わせて選び、インストールやアンインストール、設定の変更が可能です。
WordPressにはビルトインされていない機能を追加するためのプラグインが数多く存在します。SEO対策、アクセス解析、コメントスパム対策、メールフォームなど、サイト運営に役立つプラグインが揃っています。有名なプラグインであれば比較的安心して導入できますし、レビューを確認してから入れるのも一つの方法です。
プラグインはインストールするだけでなく、その設定画面からカスタマイズが行えます。機能の有効化、プラグインの実行範囲、表示メッセージなど、自分の用途に合わせて調整が可能です。
ただし、プラグインを多数入れすぎるとサイトの動作に影響が出る可能性があるため、注意が必要です。本当に必要なプラグインだけに絞るなどの判断力が求められます。
ユーザー設定
複数のユーザーにサイトの運営を担当してもらう場合は、ユーザー設定で役割を設定し、権限の範囲を決められます。管理者、編集者、投稿者、寄稿者などとユーザー権限を振り分けられます。
管理者は全ての権限を持ち、サイト全体の設定変更から記事の編集、プラグイン管理なども可能です。編集者は記事の編集や公開ができますが、設定の変更はできません。投稿者とは記事の投稿と編集のみできるユーザーです。寄稿者は記事の投稿のみできるという具合です。
このように、役割に応じて権限を設定することでサイト運営を分担できます。編集部チームと運営チームを分けたり、複数人で執筆ローテーションを組むなどの運用が可能になります。
また、プロフィール情報の変更やパスワードの再設定なども、ユーザー設定から行えます。ダッシュボードの使用感を個別に変更したり、役割に応じてカスタマイズしたりと、ユーザー設定の自由度も高いのがポイントです。
その他の主な機能
その他にも、WordPressのダッシュボードには設定変更やサイト詳細の確認、アップデート通知など、多岐にわたる機能があります。
代表的なものとしては、一般設定があげられます。ここではサイト名の変更、タイムゾーンの設定、データフォーマットの指定、メンバー登録の可否設定などを行えます。
また、パーマリンク設定では、WordPressで生成されるURLの構造をカスタマイズできます。URLにWebサイトの構造が反映される「カテゴリ/投稿名」形式に変更するなど、SEO対策としても重要な設定といえるでしょう。
デザイン面ではウィジェット設定があり、サイドバーに表示するウィジェットを自由にカスタマイズ可能です。最新の投稿リスト、人気記事ランキング、アーカイブリストなど、多彩なウィジェットが用意されています。
サイト運営には欠かせないツールが揃っているダッシュボードですが、最初は複雑に見えるかもしれません。しかし、実際に操作していくうちに徐々に慣れていけば問題ありません。一つひとつ機能を確認しながら使いこなせるようになることが大切です。
WordPressサイト運営の際は、ダッシュボードをしっかりと理解し、効果的に活用していくことが重要です。ダッシュボードの機能を有効に使いこなせるようになれば、サイト作りやブログ運営が一層スムーズになるはずです。
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